2020年12月1日

テーマ：

土／植物・生物／水

年　齢：

３歳児～５歳児

ねらい：

・季節が変わることを感じながら、自然に親しむ。
・砂場道具にありがとうの気持ちを持ち、友だちと工夫しながら一緒に活動する。

「もうすぐ、冬だよね」

「雪、早く降らないかなー？」

「今日は寒いから、雪降るかもね」

子どもたちがワクワクしながら待っている季節がすぐそこまで来ているようですね。

「寒いから、走ろうよ」「わー、風が強くて飛ばされそうだよ」

寒さにも負けずに遊び、楽しさや心地よさを感じています。

先日、保育園では冬を迎える準備をしました。

まずは、砂場道具のお片付けから。

春から使っていたおもちゃ。次に使うのは、来年の春。

今までお世話になった５歳児さんは、「ありがとう」と１つひとつのおもちゃに声をかけたり、「このままだと、みんな嫌だしかわいそう」と汚れている部分をこすったりして身近なおもちゃたちを大切にしていました。

４歳児さんは、洗う前にみんなで相談中。

どうやら『洗う担当』　『乾かす担当』と役割を分担しながら、進めていました。

ーどうしたらいいのかを考え、実際にやってみるー

お友だちと工夫したり協力したりすることで、一人ひとりの力につながっていきますね。

次は、チューリップの球根植えにも挑戦しました。

お兄さん・お姉さんのお話を聞いてから、球根植えをしました。

「球根ってなあに？」

「チューリップの種が大きくなったの？」

かわいい質問が飛び出し

「球根だから・・・種とは違って・・・？？」と悩みながら、教えてあげようとしたり

「種より大きいから、球根っていうんだよ」と自分の考えを話したりして、言葉でのやりとりのなかにもお友だちへの優しさや思いやりが感じられました。

植物博士の先生によれば・・・

球根＝チューリップの根っこのこと

実は、玉ねぎやにんにくも球根の仲間

子どもも保育士も勉強になりました！

「とんがってる方を上にしてね」「ここから芽が伸びてくるよ！」

球根を持ちながら教えてくれる姿は、本物の先生のようです。

最初はドキドキしていたお友だち、みんなの一生懸命な応援に勇気をもらい自信を持ってお話してくれました。

「お隣同士、くっついちゃうとぶつかっちゃうのでみんなの手、一個分空けて植えてください」

「はーい！！」

早速、球根植えが始まりました。

「ここ、空いてるよ」

「もう少し離れて植えてあげようか」

３歳児さんには、５歳児のお兄さん・お姉さんが寄り添ってくれました。

球根を土のお布団に寝かせた後は・・・・

「寒くないかなー？」

「風邪ひかないでね」

球根にお話しながら、お布団をかけてあげました。

チューリップが咲くのは、来年の春。

みんなもチューリップのように、すくすく大きくなってね。

お庭に出ると、北風に飛ばされた落ち葉が舞っていたある日。

「落ち葉のじゅうたんみたい！」「シャカシャカって音がする」

自然の遊びを見つけ親しんだ後には・・・

「いっぱい遊んだから、お掃除しよう！！」

その声に、「よーし、始めよう！！」とみんなでお掃除が始まりました。

「みんなそっちにいるから、私向こうにしよう」

周りを見てどうしたらいいか考え、場所を変えるお友だち

「ここに集めておけばいいかな？」

集めた葉っぱを風に飛ばされ無いよう、何度も場所を探すお友だち

何度も葉っぱを捨てに行っているお友だちの姿から、「いいのあったよ！！」との声。

「これなら、たくさん入れても大丈夫！！」

見つけたのは男の子でしたが、１人で持てずに困っていた様子に気づき手伝ってくれた女の子たち。

「３人なら、軽いね」

「さっきまで重かったのにな」

お友だちのことを考え、思いを持って関わっていました。

砂場道具の片付けやチューリップの球根植えなど、冬を迎える準備をしました。子どもたちと一緒に活動することで、進級への期待・身近な物への感謝の気持ちが持てる活動となりました。年上のお友だちが年下のお友だちに教えてあげるなかで　思いやり　優しさ　が育ち、年下のお友だちは年上のお友だちに憧れの気持ちが育っていくことを感じました。

チューリップの球根植えでは、「１個大きくなる」「早く○○ぐみさんに、なりたい！！」と進級を心待ちにする一方で「年長さん、小学校行っちゃうのか」「ちょっとやだな」と寂しい気持ちを感じるお友だちの姿も見られました。年長さんに感謝の気持ちを伝える機会をつくるなど、子どもたちの気持ちを大切に受け止めながら、一緒に考えたり工夫したりして活動したいと思います。