2023年5月20日

テーマ：

食

年　齢：

５歳児

ねらい：

・身近で毎日使うお醤油が、どうやってできているのか知る。
・醤油絞りを体験し、市販の醤油と手作り醤油の違いを感じ、身近な調味料に興味を持つ。

保育園のお友達のお父さんが手がけている「材料からすべて手作りの自家製醤油！」

今日は、貴重な食育体験です。まずは・・・

「お醤油で、何を食べる？」の質問に「おすし」「なっとう」「まぐろ」とお家での食事を思い出し答える子どもたち。

今日は、そのお醤油を自分たちで作る（絞る）と聞いて、「えっ〜？」と不思議顔。

それもそのはず！子どもも、保育士も、お醤油は買うものと思っていますから。

さあ！最初は「発酵したものに、お湯を入れてを柔らかくするよ」と大きな樽の中の茶色の塊を見ると・・・

「うわぁ〜」「なんだぁ〜これぇ？」「変な臭いするよぉ〜」と視覚嗅覚を存分に使い、素直な感想。でも興味津々。

でも、しばらくすると・・・自分から顔を覗き込んだり

クンクン臭いをかぎ、「なんかお味噌の臭いする」

「うん!うん!するね」と臭いと見た目に慣れてきて・・

お湯で柔らかくしたお醤油の元に、ワクワク♫

「かき混ぜてみたい人？」の声に「はぁ〜い！！」とやる気満々

「僕は、一人でできるよ！よいしょよいしょ」

「おっ！上手だなぁ〜（褒め上手）」

「そうでしょ！(^O^)v（褒められて伸びるタイプです♪」

「ちょっと硬いよ、でも頑張る。おいしくなぁ〜れ！」

「わたしもひとりでできるの！」「そうかそうか・・・」とそっ〜と気づかないように手伝うお父さん。

「こぼれないように、そっ〜と」

「僕、力あるから！」「上手だ！上手だ！（褒め上手満載）」

「慎重に慎重に、少しもこぼさないように・・」

「大きな柄杓も、なんのその!」

袋に入れた醤油の元。「どうなっているの？」

「中は、こうなっているのかぁ〜」と夢中。　　　　　　漂う発酵した醤油の香りにも慣れてきたようです。

「一滴も無駄にしない」このあとスパチュラで、大きな樽の中の残りもきれいに、袋に入れました。「最後が一番美味しいところ」残さず、丁寧に。　　　　　　　　　何事にと大切なことですね。

重しをすると・・・

「わぁ〜出てきた！」

「これが　お醤油？」

「最初は、カチンコチンだったのに・・・お醤油に臭いになってきた」

「グルグルするとお醤油みたい」

「まだ豆が残っているよ！どうやってお醤油になるのかな？」

見ているだけでなく、実体験することで、五感も活性化

一人ひとりの感じ方、気付きが素晴らしい。そして・・・

ポンプを押すと、ちょろちょろ・・・・

「出てきた！」「お醤油になったぁ〜」

毎日使うお醤油。購入することが当たり前になっているお醤油。そのお醤油を口にするまでに、これだけの手間暇がかかっていること。そして、飯山の美味しいお米を使いこんなに美味しいお醤油ができることを子どもたちと一緒に学びました。

【主催してくれたお父さんより】

• お店に行けば、購入できる物ですが、「自分たちで作ることができる物がある」ということを幼少期から知っていてほしいのです
• 飯山という地域には、美味しい農作物がたくさんあり、体に良い物を皆さんに届けたくて、いろいろ工夫しています。

と教えていただきました。　そして、子どもたちも、その眼差しをしっかり受け止めているようでした。

【保護者から】

• 香りも市販のものとは、全くちがい優しい感じでした。
• 味を見ようと思ったら、よほど美味しかったのでしょうあっという間になくなっていました。
• お醤油に甘いというのも変ですが、甘くて美味しかったです。　　などなど。

当園でも、畑やお花を育てていますが、この体験から、子どもたちが感じたことを話し合い、感じ合い、この学びを活かしていきたいと思います。

農繁期のお忙しい中、貴重な体験、ありがとうございました。