2025年12月4日

テーマ：

土／水／空・天気／火／人・地域／つくる

年　齢：

5歳児

ねらい：

・目的に向かい、友だちとイメージを共有しながら遊ぶ。

以前から園庭に一所懸命穴を掘っていた年長さん。「温泉にしたいんだ。」とイメージはあり、全身が入れるようにと掘っていました。

それでも、全身が入れる穴を掘るのはなかなか大変。途中あきらめて違う遊びにいくこともありながら、また思い出したように穴を掘ります。

コツコツ続けてきたことで穴はずいぶん大きく、深くなってきました。「温泉だから、土が入って泥んこになっちゃダメ。」「温泉だから熱いお湯がなきゃダメ。」とこども達のイメージは本物志向です。

こども達と話し、なんとか、思いを叶えたいと担任も一生懸命考え・・・

泥が入らないようにビニールのシートを張りました。

熱いお湯は、保育園にあった竈で火を焚いて、お釜ややかんであつあつのお湯を沸かしました。

小さいお友だちも、年長さんなにしているの・・・？と興味津々。見に来ています！

沸いたお湯を穴の中に入れると、モクモク湯気がたちこめ、お湯が溜まっていきます。

もう入っていいかなぁ・・・？　裸足になって、ズボンをまくってもう待ちきれません！

担任の先生が、湯加減を確認します。

「もういいよ！」「やったー！」はぁ～～～！いいお湯だ～」「気持ちいい～。」

せっかくだから、お茶も一杯いただきました。

年長さんの様子を見ていた年中さんの何人かが「入りた～い。」と仲間入り、「はぁ～・・・あったか～い！」溜息まじりにつぶやくと「そうでしょう～」と自慢そうにニッコリの年長さん。

足湯につかって気分良くなったこども達、どこで知ったのか「♪ババンバ　バンバンバン、いい湯だな～アハハン～♪・・・」と歌いだし盛り上がっていました。

・この穴温泉にしたい。

・もっともっと大きい穴にしないと入れないよ。

・温泉のお湯はアツアツのお湯なんだよ。

・プールの横のお湯（給湯器）はなんか違うみたい。

・穴にお湯入れたら泥んこになっちゃうよ。

・温泉のお湯はきれいだから泥んこじゃダメだ。

・何か敷いたらいいんじゃない？

・先生、熱いお湯にして～～

・湯気モクモクしている。

・最初は熱い～

・温かくて気持ちいい・・・

・本当の温泉みたい。

８人の年長のこども達は何日もかけて深い穴を掘り、温泉を作りたい・・・と言っていた。長い間には別の遊びに移っては、また戻って続きをしたりして遊びが繋がってきていた。こども達は本当の温泉のように全身がつかれるものをイメージしているが、なかなか実現するには難しく、いろいろ迷ったり、悩んだりした。

こども達と一緒に考え、ビニールのシートや竈、お釜など園にあるものを使いながらイメージに近づけていったことで、大人が考えて特別な物を用意したり、手を貸したりすることをしないくても楽しめ、満足できたように思う。また、長い時間かけたことでこども同士の関りも強くなったことも感じた。

今回、他の年齢のこども達は関わりが少なかったが、興味を持っているようで、年長がいなくなってからこっそり穴に入ったりしているので、これからの関りも見ていきたいと思う。