植物・生物 人・地域 つくる 竪穴式住居をつくろう!~屋根づくり編~

2022年1月31日

テーマ:
植物・生物/人・地域/つくる
年 齢:
5歳児
ねらい:
友だちと工夫したり力を出し合ったりしながら、縄文時代の竪穴式住居の『屋根づくり』をし、縄文ごっこを楽しむ。

活動内容

縄文時代の竪穴式住居づくりを始めて穴掘りに必要だと、”あめふれぼうず”作り、雨を待ち望んだこどもたち。翌日の大雨で溜まった雨水すくい作戦から数日後・・・

「やっぱりさ~、屋根を作ろうよ!」「うん!作ろう!」

「何で作ろうか?」

図書館で借りてきた縄文時代の本を見て考える子ども達・・・

「ワラはどう?」「ワラは、縄文時代には まだないよ!」さすが、縄文時代の本を見て研究している子ども達。

「あと、竹もいるんじゃない?」

「竹なら、またうちのおじいちゃんに聞いてみる~?」とたっくん。

「竹は縄文にあったかな?」 「竹は山にあるから、きっと縄文にもあったよ!」

「じゃあ、竹を取りに行こう」「たっくん、おねがいしま~す」

 

「すぐに竹取りに行かなきゃ!」

近所のたっくんの家まで、年長のしろながすぐみが中心となり、竹をとりに出掛けます。

 

 

「この笹も何かに使えそう!」

 

 

 

「これ(竹)にかけたらいいよ」

「ほら、楽チン!」

みんなで園まで運んでいきます。

 

萱はたくさん集められないので、園で収穫したお米のワラを使って、屋根と壁づくりが始まりました。

「おじいちゃん先生!結び方、合ってる?」

なんでも知っているおじいちゃん先生に教わりながら結んでいきます。

 

「何やってるの?」

「屋根つくってるんだよ」

「ぼくもやる!」

「おとなりへ・・・おとなりへ・・・ってむすぶんだよ!」と友達同士でも教え合って進めています。

しっかり詰めないと・・・

「雨漏りしちゃうもんね」

「とれないように強くギューって!」

「こう?」

「そうそう!」

子ども達も真剣そのもの!

みんなの“コツコツ”の力が集まって・・・

 

 

そして、ついに完成!!!

子ども達のきづき

 

おじいちゃん先生が作っていた、「わらの束」を自分でも作ってみたいと挑戦をした おみくん。

緩まないよう、体も使ってしっかりと押さえながら麻紐で結びます。

難しいけど、何度も束ねているうちにコツをつかんできました。

次から次へと束ねます。

 

「かたく結ぶって難しいなぁ。それに細いと余計に難しいんだよね。。。」とあっくん。

そう言いながらも、1束2束とコツコツと屋根になる束を縛っていくと・・・

「だんだんできてくると、なんだか嬉しいなぁ♪」と表情も変わってきました。

 

根気のいる作業に疲れも見られ、みんなの気持ちも少しずつ離れ、屋根づくりも思うように進まなくなってきた時…

たっくんが大きくつぶやきました。

「あ~あ、縄文ごっこできるのも こども園にいる時だけなのに・・・」

「学校行ったらできないんだよ!本当にもったいない!!」

「ぼくはみんなで一緒に屋根を作って、たくさん遊びたいんだよ。」

 

その声と思いを聞いた友達が、「のんちゃんきて~!」、「あいちゃん手伝って!」と声を掛け合い、

1人、2人、3人・・とまた集まってきました。

そして・・・最後の一列まであっという間に進みました!

友達の言葉にみんなが心を動かされ、思いが重なった時間が流れました。

 

「ヤッター!」

「屋根がついて少し暗くなったけどいい感じ!」

「雨も入ってこなそうだね」

早速、住居の中に囲炉裏を作り遊び始めました!

 

事例に対する保育者の思い

竪穴式住居づくりには、子ども達のもっている“力”の凄さを改めて感じる場面が、今回の壁・屋根づくりでも沢山ありました。

作り方を自分達なりに考えることも十分楽しみ、また、よく知っていて巧みなおじいちゃん先生にも教わりながら自分たちで作ろうとする姿。難しい作業も、単純だけど根気がいる作業も諦めずコツコツと積み重ねる姿。そして〝大きな住居づくり”に満足するだけではなく、この遊びをしながら縄文時代を想像し、友達と一緒に”共有したい”という気持ちを自分の言葉で伝えあう姿など・・・たくさんのエピソードが詰まっています。

まだまだ続くこの縄文ごっこでは、子ども達の感じる瞬間を一緒に楽しんでいきたいと思います。

 

あずみのしりつあかしなきたにんていこどもえん/きょういくのやまざとくじらぐも(にじぐみ いるかぐみ らっこさんぐみ らっこちゃんぐみ) 安曇野市立明科北認定こども園/響育の山里くじら雲(にじ組 いるか組 らっこさん組 らっこちゃん組)

園の形態 普及型
代表者氏名 園長   : 塚原理恵  
運営法人 安曇野市      NPO法人 響育の山里くじら雲
運営法人代表者名 安曇野市長 太田寛  依田敬子(響育の山里くじら雲 理事長)
園の設立日 1974.4.1
認定日 令和6年3月15日
区分 認定こども園
住所 〒399-7101 安曇野市明科東川手872-1
エリア 中信
お問い合わせ先 TEL : 0263-62-3954 
FAX : 0263-62-6205 
MAIL : hoiku@city.azumino.nagano.lg.jp
ホームページ http://www.city.azumino.nagano.jp/site/hoikuen/     https://kujiragumo.jp
定員数 未満児 : 12人 3歳児 : 20人 4歳児 : 30人 5歳児 : 30人 6歳(学童)以上 : 0人
基本開所曜日 月,火,水,木,金,   土は他園で実施
基本開所時間 7時30分〜19時
延長保育の有無
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