2020年10月22日

テーマ：

土／植物・生物／空・天気／火／人・地域／食

年　齢：

3・4・5歳児

ねらい：

・旬の食材を味わい、秋の季節や自然の恵みを実感する。
・異年齢の友達と関わりを持ち、一緒に活動する楽しさを味わう。

木々の葉っぱが紅葉し、地面のあちらこちらにはどんぐりや栗、松ぼっくりなどたくさんの木の実が落ちて、秋真っ盛りの信濃町。

秋晴れの気持ちの良い日には山がきれいに見えます。信濃町の子どもたちの成長を見守ってくれている山々、さすが、年長さんになるとどれが何という名前の山か言える子も‼︎
お散歩に行ってそんな地域の山々を眺めていると、のんびり、のどかな時間が流れます。

そんな秋の深まってきた保育園では‥

実りの秋!!食欲の秋!!

ということで、やきいも会がありました。

10月に入るとやきいも会を楽しみに、子どもたちからもやきいも会が話題になることも多くなってきました。

「やきいも会楽しみ！」と話していた子どもたちから、ある日‥「やきいも会には葉っぱが必要だよね？」と声が上がりました。昨年、杉の葉を集めて燃やしたのを思い出したのです。

そこでみんなでお散歩に行き、杉の葉を集めました。

「この茶色くなった杉が燃えやすいんだよね。」

みんなで袋にたくさーん杉の葉を集めてきました。

いよいよ楽しみにしていたやきいも会の日‥

年長さんはさつまいもを紙とアルミホイルで包みます。

保育園のみんなの分を一つ一つ丁寧に包んでくれました。

一方…年中、年少さんはやぐら作り。おいしい焼き芋を焼くために登園した子から、はりきって手伝ってくれました。

重たい木の棒は2人で一緒に運びます。

そしてついに‼︎点火！

みんな真剣な顔で火がつくのを見守ります。

「あっ、煙が出てきたよ！」

だんだんと火が燃えていくのをじーっと観察していました。

「わぁ！火がついてきた！」

火が大きくなるにつれて子どもたちから歓声が上がります。しばらく燃える炎に見入っていました。

おきになるまで、みんなでやきいもジャンケンをして楽しみました。

焼き上がると、「わぁ〜良い匂い」と匂いにつられてやってくる子も。

楽しみにしていたやきいもは給食と一緒に美味しくいただきました。

いつもは見ることのない大きな炎が園庭で燃えるのを、色々な表情で見つめていた子どもたち。

じっと見つめていると炎の変化にも気がつきました。
「火は赤いところと黒いところが見えるよ！」
「火の向こう側がゆらゆら揺れてる！」

煙に、注目する子もいました。
「去年のやきいものときは煙が白かったよ？今は青っぽく見えるよ。なんで？？」
火のつきはじめの煙の色が記憶と違ったようです。しかし、だんだん勢いよく燃えていくうちに‥
「あっ、だんだん白い煙がでてきたね」

焼き芋ジャンケンの後に、おきになったのを見て「こんなに小さくなっちゃったの？」と不思議そうな子どもたち。

「熱い!!」火の熱さを感じながらアルミホイルに包まれた芋を投げいれます。

「焼きいもは、こんなに熱い中で焼くんだね」と体感したり、「でも焦げないのかなぁ？」と心配する子もいました。

旬の食材を使っての行事、やきいも会。
他にも栗拾いをさせてもらったり、近くの公園でどんぐりや松ぼっくりなど様々な木の実を見つけたり、紅葉する山や木々を見たり‥
色々な場面で”秋”を感じてきました。

身近で移り変わる自然を感じながら、四季があることを実感しています。周りにある豊かな自然に目を向けたり、その時期ならではの体験を大切にしていきたいなと思います。

自分たちで用意して、焼いたやきいもは格別だったようで、「美味しいー‼︎」と満足気におかわり分も残さずに食べていました。

普段見ることのできない大きな炎から、火をじっくり観察したり、大切さ、すごさ、怖さなど色々と感じたり学んでいました。

一つ一つの行事、子どもたちの姿を大切に、これからも計画をしていきたいなと思いました。