2020年7月31日

テーマ：

土／植物・生物／水／空・天気／人・地域

年　齢：

３歳児

ねらい：

・身近な生き物の成長に関心を持つ
・命の大切さを知る

なかなか梅雨が明けず、ぐずぐずとした天気が続いています。梅雨期の生物は大喜びかもしれませんね!

４月からいろいろな動植物に興味を持ち、年中・年長さんのようにお部屋に持っていきたいと言っていた子どもたち。先日、ワクワク広場からおたまじゃくしを捕まえてきました。

「おおきいね」「いっぱいいる」「口をパクパクさせてる！」と興味津々のようすです。

カエルの本を読んだりしておたまじゃくしがカエルの赤ちゃんだということを知りました。

『カエルと形が違うよなぁ・・・』と思っていそうなこどもたちでしたが、ついにおたまじゃくしから足が！！！

「もうすぐかえるになるんだ！」と子どもたちの言葉通り、連休明けになると、もうカエルになっているものもいました。

「しっぽがはえてるよ！」「はりついてる〜」とずっと水槽を見ていました。

おたまじゃくしとカエルを別の水槽に変えてあげないとなぁと思い、カエルのおうちを作ることにしました。

絵本から必要なものはなにかな？と子どもたちと水槽に土や草、食べ物を集めて、みんなでつくりました。

「カエルさんには、大きい葉っぱをあげるの」とカエルのことを思って草を集めてくれる姿もありました。

そして、完成！かえるさんを新居に。「やさしくだよ」と声を掛け合いながらヨイショ！とおひっこし。「お・し・っ・こ・しできたねぇ〜！！！」とカエルに触れて興奮でした。

「カエルやったーっていってるんじゃない？！」と、とてもいい笑顔。

「明日も、カエルさんのごはん、探しにいこうね！！！」とカエルにハマった子ども達でした。

ワクワク広場のカエルたちよりも少し前に捕まえたおたまじゃくしも隣で泳いでいます。

その子たちよりもずいぶん大きいおたまじゃくしに「これよりおおきい」「どうしてだろう〜」と不思議に思う場面も見られました。

カエルの絵本を見ると、「かえるってこうやって飛ぶんだよ。」とカエルになりきってジャンプ!!!

たかーく飛んで、一緒に声も！「ゲロッ！」カエルになりきって遊んでいます。この男の子「カエルさんってすっごくとぶんだよ」と全身の力を込めて飛んでいますよね。

カエルが水槽に張り付いていると「にげちゃうよ！！」「はやくふたして！」とお友達に話す姿もありました。

帰りに「カエルさんミミズたべたかなぁ」と話をしていると、「ミミズが（カエルよりも）おおきいからたべられないんじゃない？」「じゃあ、小さいクモとか」「バッタを捕まえてこなきゃいけないんじゃないの？」「ワクワク広場でね」と子どもたちがカエルになったばかりの小さなカエルのためを思い、今度はこうしようと考えている姿にとても驚きました。

普段の生活の中でも小さな虫を見つけるのが得意な子どもたち。「虫がいたよ」と近づいていきます。

でも、砂をかけたり、踏んづけてみたり…気になって、どうなるんだろうと思って”やってみている”のではないかと思います。

おたまじゃくしから成長したカエルを見たり、これから世話をすることを通し、本や図鑑で調べたりしてこれからも様々な生物に興味を持ってくれたらいいと思います。また、子どもたちの発見やなんだろうという気づきを大切に、保育士が答えを教えるのでなく、一緒に考えながら学んでいきたいです。

そして、ご飯を食べたりうんちをしたり「自分と一緒なんだな…」と生物をいたわる気持ちも芽生えていったらいいなぁ…と思います。