2019年11月14日

テーマ：

植物・生物／人・地域／つくる

年　齢：

５歳児

ねらい：

・身近な自然物に触れ、発見したり友達と遊びを広げたりしながら楽しむ。
・友達と会話を楽しみながらイメージを共有していく。

昼夜の寒暖の差もだんだんと大きくなり少しずつ冬の訪れを間近に感じられるようになってきました。保育園から見える妙高山もついに白くなっていました。

保育園の園庭には桜の木がたくさん。春にはきれいなピンク色の桜が咲き、夏には子ども達の憩いの場となる大きな日陰を作ってくれる桜の木。そして赤やオレンジ色に色づき、今は下に落ち葉の絨毯ができています。

落ち葉を見て「この落ち葉何かに使えそう！」と部屋へ。手には紙を持って園庭に戻ってきていました。

その紙を見ながら何か園庭に絵を描き始めます。

「もっと大きくしよう！」と描き始めていたのは

かわいいおばけ！

この日はもうすぐハロウィンが近づいていて、「年中さんのときに葉っぱでおばけを作ってくれたの見たよね！それを作るんだ♪」とウキウキした表情です。

「赤い葉っぱを集めよう！」「次は黄色がいいかなぁ？」と土に描いたおばけがだんだん色づいてきています。

近くにいた友達も気になって集まり始め、「仲間に入れて！」と一緒に葉っぱ探し。

赤、黄色、茶色の落ち葉を集めて、、

できたー！

「はい！ハロウィン！」パシャ。

女の子2人が中心になって始めたハロウィンおばけ作り。友達が楽しそうなことをしているのを見て仲間に入れてもらい遊びが進んでいきます。

すると、作っているときに困ったことが、、

「目と口の部分はどうする⁇」「葉っぱにすると目立たなくなるよね・・」と問題が。

すると、さっと差し出してきた男の子。

「どろを使ってみたらどう⁇」と。

「使えるかも！」と目や口に塗っていきました。「いい感じ！さすが！ありがとう」と素直に友達に感謝しています。持ってきた友達も役に立って得意気に。

どろの他にも

このおばけの特徴はなんといっても”ギザギザしている歯”

身近な物を使ってイメージに合ったものを表現していました。

落ち葉を集めていた友達。

「ほうき持ってくる！」と。落ち葉をほうきではいて集めています。

「これなら一気に集まってここから色別にしていこう！早いかもよ！」と手段を考えていました。

ハロウィンおばけの活動が終わり、イチョウの葉が週末に一気に散ってしまいました。

すると、「先生みてー！早くおいでー」と呼ばれて行ってみると、、

「みて！英語が葉っぱで描いてあるよ」と指を差す方を見てみると

「英語のHに見えるでしょ！」と発見していました。

本当に英語の”H”になっているー！！

私もびっくりしました。おもしろいところに気がつくなぁと感心です。

ハロウィンの時期には地域の方のご好意で落ち葉を使っておばけを作っていただき当日の朝の登園のときはおばけが子ども達をお出迎えしてくれていました。

（これは昨年のハロウィンの時）

園庭に出てじーっと作ってくれたおばけを見ている子もいたんです。その2年の経験が子ども達にはずっと残っていて今回の遊びに発展しました。紅葉した木々を「きれいだなー」と思っているうちに、あっと言う間に散ってしまい、「冬がくる！」と大人はなんだか季節が移りゆく様子をただただ見ているだけですが、子ども達は「秋っていいものたくさんあるよね！だって、栗拾いしたり、焼き芋会、落ち葉を使って絵を作ったり。美味しいものと、楽しいことがたくさんあるんだもん！」と、子ども達が五感を使って秋を満喫しているようでした。

子ども達の純粋な気持ちを聞くと、”はっ”と気づかされるようですね。一人ひとりの声に耳を傾けて、忙しい日々の中でも子ども達と一緒に発見し感動を共有できるような、気持ちに少しゆとりが持てそうなひと時を過ごせるような気がします。

一人ひとりが真剣に取り組み友達とイメージを共有したり自分の役割を見つけて遊びを楽しむ姿が見られました。この活動が本当に楽しかったんでしょうね。写真を撮った後に、「お家の人にも見てもらいたい」

「あー楽しかったなぁー」と大満足！！

子ども達にいつまでも心に残る体験や経験ができるような環境を作っていきたいと感じました。