土 植物・生物 空・天気 火 人・地域 食 つくる お茶名人がやってきた

2025年6月9日

テーマ:
土/植物・生物/空・天気/火/人・地域/食/つくる
年 齢:
1歳から6歳
ねらい:
・裏山にあるお茶畑のお茶をみんなで摘んでみる
・地元の茶師である「岡井さん」に教えてもらいながら、お茶つくりを体験し、おいしく頂く
・五感を使い、お茶つくりを楽しむ

活動内容

和田保育園は一昨年度より、上村保育園と合同保育を行っており、今年度は3年目となり、2週間ごと拠点を替えて生活しています。そして、南信濃と上村という二つのフィールドを使いやま保育を楽しんでいます。

さて、上村保育園には「裏山」があります。子どもたちは裏山で遊ぶのが大好きです。5月初めに地域の方々が来てくださり、伸びていた草を刈り、整備してくださったので、5月の中旬から遊んでいます。

 

5月の遠山郷は「お茶摘み」の季節です。裏山にある、お茶畑の葉も新芽が顔を出しました。

 

今年は、保育園のそばに住んでいて茶師でもある、「岡井さん」が来てくださり、一緒お茶摘みをして「釜炒り手もみ茶」作りに挑戦しました。

 

 

まずは身支度です。一人ひとり「びく」を腰につけて、裏山に入るので「山ヒル対策」で長靴をはき、塩水をかけてもらい

裏山に向かいました。

 

始めにお茶畑に行き、岡井さんにご挨拶をしました。

それから「お茶摘み」です。岡井さんに教えてもらいながらお茶を摘みました。

   

いつもは「一芯三葉(いっしんさんよう)」といって上から3枚の葉っぱを摘みますが、今回は葉っぱが硬そうでしたので「一芯二葉」で摘むことになり、やってみました。30分ほど摘むと、だんだん暑くなってきたので「このくらいにしよう」と、保育園へ戻りました。

さて、次はホットプレートを使って「釜炒り手もみ茶作り」です。

熱いホットプレートに摘んだばかりの「お茶の葉」を乗せて、手でそっと押し付けながら「蒸して」いきます。

岡井さんの手元をじっと見つめる子どもたちです。

 

少し蒸すと今度は新聞紙の上で

みんなでお茶の葉をもみます。

「イモムシみたいにするんだよ」

 

その工程をなんと!10回以上繰り返しました。

岡井名人は子どもたちとは別に「蒸したお茶の葉」を「のりうち」した和紙の上でもんでいました。

(のりうちとは…のりを塗って乾かす事で、こうすると、手が滑り、葉っぱがもみやすくなるのだそうです。)

岡井名人がお茶の葉をもむと「イモムシ」にはならず、繰り返すごとにお茶の葉がバラバラと細かく針のように細くなっていくのです。

 

手でもむのが面白くて繰り返し集中して楽しむ子どもたちの姿

 がありました。

約10回の「手もみ」が終わり、いよいよお茶タイムです。

岡井さんがみんなの分のお茶を次いでくださいました。

 お茶を一口飲んでみると・・・「香り」「あまみ」などいろいろな感じを味わうことができました。

貴重な体験をさせていただき、岡井さんに感謝です。

 

この遠山郷ならでは、今ならでは、の体験をすることができました。

岡井さんには今後8月には園の畑で、そばを育て、1月にはそば打ち体験でお世話になります。

なにより子どもたちのために動いてくださる地元に皆様に感謝します。

子ども達のきづき

「岡井さん、こうやって摘むの?」

 

「お茶摘みって面白いね」

(ホットプレートにお茶の葉を押し付ける岡井さんを見て)

「熱くないのかな・・・」

(お茶の葉をもみながら・・・)

何度も何度も「葉っぱをもむ作業」を繰り返すうちに

「頑張るぞ~おー!」という声も出てきました。

 

「おいしいねー」とどの子もおかわりをしていました。

よほどおいしかったのでしょう・・・。

 

 

 

事例に対する保育者の思い

 

例年、裏山でお茶摘みをした後は、職員がお茶作りをして飲んでいました。

今年は「茶師」である岡井さんに「お茶摘みをするので、来ていただけますか?」と声掛けしたところ

喜んできてくださり、お茶について色々と教えていただくことができました。

岡井さんがお茶の葉を手でもむだけで、指の間から「パラパラ」とお茶の葉が細くなって出てきます。

 

 

地元の名人技を目の前で見ることができ、その上おいしいお茶を飲む体験までできました。

遠山郷に住む人々がずっと繋いできた「お茶作り」という文化に触れることができ、子どもたちが興味関心を持つ機会となりました。

私たち保育士にとっても地元の文化を知る機会となり、何よりお茶の香りに包まれ、美味しいお茶を味わくことができてとても貴重な時間となりました。

 

 

 

にんていこどもえん いいだしわだほいくえん 認定こども園 飯田市和田保育園

園の形態 普及型
代表者氏名 園長 : 後藤 亮児
運営法人 飯田市
運営法人代表者名 飯田市長
園の設立日 昭和43年10月1日
認定日 2017.10.27
区分 認定こども園
住所 〒399-1311 飯田市南信濃和田2596
エリア 南信
お問い合わせ先 TEL : 0260-34-2306 
FAX : 0260-34-2306 
MAIL : ns-wada@city.iida.nagano.jp
ホームページ http://www.iida-kosodate.net/
定員数 未満児 : 8人 3歳児 : 10人 4歳児 : 12人 5歳児 : 15人 6歳(学童)以上 : 人
基本開所曜日 月火水木金土
基本開所時間 7:30~18:00 土曜日は7:30~12:30
延長保育の有無 要問合せ
園児募集 要問合せ
保育者募集 要問合せ