2023年10月13日

テーマ：

土／植物・生物／空・天気／食

年　齢：

3〜5歳児

ねらい：

・トマトの育て方を知り、大切に世話をする。

・レイカという品種のトマトの苗をを植えて毎日水やりをしたりしながら生長を見ている子どもたちです。

「大玉レイカには傘がいるんだって〜」とおうちの方に教えてもらってきた子が話すと早速傘を立てることにしました。

お日様も大事なので、透明の傘を立てようとがんばります。

トマトの支柱にビニール紐で傘をつけようとしますが、なかなかうまくいきません。

「紐がうまく切れんなぁ」　「だれかおさえとって。」

ミニトマトがなってる。「3つ、3つあるよ〜〜〜！」

あまりのうれしさに年少が触っているとポロッとひとつ取れてしまいました。

まわりで見ていた子どもたちも「あっ！」と声があがります。

それでもそれ以上何も言わず、傘をつけています。

強い風が吹いてきて、レイカ大丈夫かなぁ？と心配そうな子どもたち！

子どもたちの心配が当たって、傘がひっくり返ってしまいました。

「たいへんだ〜〜〜」トマトが・・・・

トマトの支柱に傘をつけてあったので、根っこも浮き上がってきてしまいました。

子どもたちはがっかりです。

その上大雨が降り、畑の中が水たまりになってしまいました。

「トマトがおぼれちゃう。」と一生懸命水を汲み出します。

囲いがあるから水がたまっちゃうんだ。

囲いを外したら、次の雨降りのときには水がたまることもなく、大丈夫でした。

・大玉のレイカ（トマト）には傘がいるんだって。

・じゃあ傘つけるか。

・ビニール紐うまく切れんなぁ。

・ちょっと引っ張ってみて・・・

・違うハサミで切ったら・・・

・すごい、切れた

・まっすぐにするの難しい。

・風がすごくて傘がフラフラしてる。

・トマトだいじょうぶ？

・傘がひっくり返った。

・トマトがたいへんだ

・畑の中が海になっちゃった

・水をだせばいいんだ。

・どうして水がたまるの？

・囲ってあるから・・・

・畑のことはずっと家庭でも話題になっていて、野菜を作っているおうちの方から大玉トマトは濡れることに弱いから雨を避けなくてはいけないことを聞いてきたことで、子どもたちは傘を立てることを考えた。ビニール紐を切ることも傘を立てることも、子どもの手ではとても難しいことであったが、あきらめることなく、はさみを変えてみたり、紐を縛る子とそれを押さえる子と分担したりしていた。あの手この手で一生懸命立てたので、立てた傘が風てひっくり返ってしまったことに、子どもたちは保育士が思う以上に悲しかったと思う。

また、畑に水が溜まってしまった原因は囲いがあることであることが分かったが、その囲いをはずすことは、小さい子が入ってしまうかもと、子どもたちにはとても抵抗があり、悩んだがトマトが生長するのに大事なことを考えあって、外すことにした。

実がなる前の段階ではあるが、子どもたちがこんなに真剣に自然現象に向かい、トマトのことを考えている姿を見ると、「ちゃんとトマト実って！」と生長を楽しみにすると同時に祈る思いだった。

今後小さい子がそばにきたときの子どもたちの様子も見ていきたいと思う。