2022年12月14日

テーマ：

植物・生物

年　齢：

0～5歳児

ねらい：

・うさぎと触れ合い、関わる中で命の大切さを知る。

鼎みつば保育園では昨年から、「みみ」と「ゆき」という２羽のうさぎを飼っていました。

「みみ」は雄で元気のいい子、後から仲間になった「ゆき」は雌でお姉さんらしくおっとりしていますが、なかなか芯の強い子です。

子ども達は「みみちゃん」「ゆきちゃん」と呼んで可愛がってくれています。

「ゆき」は後から来た子なので、しばらくの間ケンカしないように別々のゲージで過ごしていました。

お天気のいい日は外で子ども達と一緒に過ごしています。

みみちゃんハウスから脱走中！

時々脱走して行方不明・・・子ども達の方が行方を知っていて教えてくれます。

脱走防止のため、ネットも張ってみました。

２羽で仲良く日向ぼっこです。

お天気が悪い日はホールで過ごします。未満児さんがジッと見つめています。

「葉っぱ食べてるね。」なんて声が聞こえてきそうです。

・・・

ところが・・・ある土曜日に「ゆき」が４羽の赤ちゃんを産みました。でも４羽とも死んでいました。

「ゆき」も赤ちゃんを産んで疲れたようでいつもの元気はありませんでしたが、餌も少し食べていました。

心配した職員が日曜日に様子を見にいくと「ゆき」も死んでいました。

月曜日に園長先生が子ども達にゆきちゃんが死んでしまったことを話し、お葬式をしました。

皆、順番にお花を供えたり、ゆきちゃんを撫でてお別れをしました。

未満児さんもそっと撫でてくれました。

畑の隅に大きな穴を掘り、お墓を作りました。

お花を飾って皆で「さようなら」をしました。

「ゆきちゃんのこと、ずっと忘れないよ。」「大好きだよ！」と声をかけている子もいました。

・ゆきちゃんともっと遊びたかった。

・ゆきちゃんにもう会えないの寂しい。

・ゆきちゃん冷たいね。

・ゆきちゃんと赤ちゃん天国に行ったんだよ。ぼく悲しかった。

・ひとりになってしまってみみちゃんかわいそうだなぁ。

・子ども達が保育園の一員として触れ合い、可愛がってきたうさぎの「ゆき」でした。「みみちゃん」「ゆきちゃん」と呼びかけたり、姿が見えないとどこにいったのかなぁ・・・と心配してくれたりしていました。

そんな「ゆき」が死んでしまったことは子ども達も職員もショックで月曜日に園長先生がお話しいるとき、ジッと耳を澄まし聞いていて、優しく撫でてお別れもしました。その日の園からの帰りどの子も保護者の方に「ゆき」が死んでしまったことを伝え、悲しかったり、寂しかったりした気持ちも話しました。未満児さんも「ゆきちゃんとバイバイしたよ。」と話したそうです。

・うさぎを飼い始めたころから保護者の皆さんも気にして見ていてくださったこともあり、連絡帳には子どもの話したことや生き物を飼うことの大変さや命の大切さを子どもと一緒に考えたことを伝えてくださいました。

・生き物を飼育することは、関わったり、可愛がるだけでなく命と向き合うということを職員も学ぶことができました。今回「ゆき」は４歳での初産で体への負担が大きく、亡くなってしまったと考えられます。私たち職員ももっとうさぎのことについて勉強していれば後悔も残っています。

・残った「みみ」が寂しくないように職員も子ども達も「みみ！」「みみちゃん」と声をかけてこれからも大事にお世話をしていこうと思います。

保育園では他にもメダカやイモリを飼っています。野山に暮らす鳥や動物、小さな虫、海の魚たち、そして私たちの食を支えてくれている家畜たちも同じひとつの命があることを忘れずに、大切に考え合っていきたいと思います。