2021年8月23日

テーマ：

植物・生物

年　齢：

５歳児

ねらい：

・クワガタの生態に興味、関心を持ち考えたり試したりしながら虫探しを楽しむ。
・虫探しや飼育を通して命の大切さを感じる。

虫探しが好きで４月から様々な昆虫や小動物を捕まえて楽しんできた子どもたち。

「今日早起きしてクワガタ捕まえてきたんだよ！」そんな友だちの声を聞いてクワガタ探しに興味を持った子どもたち。

最初は「こども園には来ないよ」「クワガタが来る木がないもん」とあきらめていましたが、「捕まえてみたい！」とクワガタを捕まえるための仕掛け作りを始めました。

「ペットボトルで作ってみたらどう？」

「クワガタは昆虫ゼリー食べるから入れてみよう！」

「できた！！」早速木に仕掛けを取り付けに行きました。

どの木にクワガタが来るか友だちと考えながら仕掛けを取り付けました。

おやつのあとや翌朝に仕掛けを見に行きましたがいるのは蟻だけ。

どうしてクワガタが来ないのか友だちと話したり、仕掛ける木を変えながら数日が経ちました。

保育士が持ってきた図鑑に捕まえ方が載っていることに気付いた子どもたち。

早速給食のバナナを取っておいて仕掛けをしに行きました。

今度は図鑑に載っていた「クワガタが集まりやすい木」を探してみました。

「あった！！」「でもひよこさんのお庭だよ・・・はいっちゃだめなんだよ。」「ひよこの先生に聞いてみよう！」

未満児の先生に許可を得たので「おじゃましまーす！」と餌を仕掛けに入らせてもらいました。

無事に仕掛けをセット！！「明日朝早く来よっ！」とワクワクです。

翌朝見に行くと・・・・

「クワガタがいたー！！！！！」

大喜びの子どもたち！！いろいろな友だちに見せて喜びを共有していました。

部屋へ戻ると早速図鑑で名前を調べたり餌をあげました。

「長生きしてね」やさしく大切に観察していました。

最初は「園庭にはクワガタは来ない」とあきらめていた子どもたち。正直私自身も「クワガタ来るかな？もし仕掛けて来なかったら子どもたち落ち込むだろうな・・・」と不安な気持ちがありましたが、子どもたちの「捕まえたい！」という思いを大切に見守ったり環境を整えたりしながらクワガタ探しを応援することにしました。結果、クワガタを捕まえることができて子どもたちはとても喜んでいました。

クワガタの好きなものを調べて考えながら仕掛けを作ったり、捕まえた後は命を大切にしようと世話をする姿がありました。子どもたちの「やってみたい」という思いを大切にすることで、考える力や命を大切にする気持ちが育ったように感じうれしく思います。これからも子どもたちの興味を大切に保育していきたいと思います。