植物・生物 空・天気 人・地域 虫さんこんにちは

2020年9月30日

テーマ:
植物・生物/空・天気/人・地域
年 齢:
0・1歳児
ねらい:
・身近にいる生き物に興味を持ち、自分なりに関わってみる。
・実際に動植物と触れ合うことで、重さ、感触、匂いなど、5感を通して、生き物のおもしろさ、不思議さを感じる。

活動内容

稲架に掛けられた稲に、その上を行き来する数匹のトンボ。気持ちのよい風に、青く澄んだ空。

信濃町にもいよいよ秋がやってきましたね。過ごしやすい季節となり、子どもたちは元気いっぱいに外遊びを楽しんでいます。

以前掲載した『まさかの発見!!』にもあったように、子どもたちは虫に興味を持ち始めています。虫博士がたくさんいる柏原保育園。そんなお兄さん、お姉さんの姿を見てより一層、興味津々に虫探しをする様子が見られるようになってきました。

 

☆カエルさんこんにちは

9月上旬。お外に出ると、1歳児の女の子が「ガガッ」と言ってカエルを発見!

その声を聞いて、みんな我先にと靴を履いてカエルを追いかけます。カエルを追いかけたい思いが強く、靴を履かずに猛ダッシュする子も(笑)

保育士がカエルを捕まえると、「僕の手にのっけて!」というかのように、手のひらを上にして差し出す男の子。そっと手にのっけると、じっとカエルを見ています。カエルがちょこちょこっと男の子の手の上を動くと、その感覚に驚いたように、カエルの動きに合わせて足踏みします。

ビックリしても落とさないように。包むようにやさしくカエルを見つめる姿。1歳児とは思えないような、生き物を大切にする気持ちが感じられました。

カエルとの触れ合いを楽しんでいると、0歳児の男の子がその様子を見て、どんどん表情が固まっていき、「ぎゃぁあ!」と言って走って行ってしまいました。まだまだ虫さんは怖かったようですね。。。

ゆっくり一人一人のペースで生き物に親しんでいってほしいと思います。

カエルさんと追いかけっこをして遊んでいたところに、3歳児のお兄さんがやって来ました。そのお兄さんはカエルが大好きなようです。ひょいとカエルを捕まえ、子どもたちに見せてくれました。

「お〜!」と大興奮の子どもたち。「かわいいんだよ〜」と優しく撫でながらカエルの魅力について教えてくれました。

保育士や年上の子、周りの人が生き物を大切にする姿を見て、子どもたちの生き物を大切にする気持ちが育まれていくのですね。

カエルはその後、運動会練習をする方へ跳んでいきました。カエルさんと一緒にお兄さん、お姉さんを応援!とってもいい思い出ができました。

 

☆お散歩での出会い

ウイルスや猛暑などでなかなかお散歩ができなかった今年度。ついに!待ちに待った初めてのお散歩に行ってきました。

保育園を一歩外に出ると魅力がいっぱい!

風の音に葉っぱを踏む音。ドキドキ、ワクワクするような音や感覚に溢れています。さらに、トンボ、蝶、カエルにバッタ!たくさんの生き物との出会いもありました。

子どもたちが歩いている近くに数匹のトンボがとまっていました。保育士が捕まえると、0歳児の女の子は身を乗り出してニコニコの笑顔で見ています。

0歳児の男の子は戸惑いながらも触れることに挑戦しました。

0歳児さんも生き物に興味を持ち始めています。年齢に関係なく生き物と親しむ機会を設けていければと思っています。

お散歩の最後は大好きなカエルさんを発見!

ピョンピョンとカエルの真似をしながら追いかけて遊びました。

保育園の柵の外に出て行ったカエルさん。「まだあそぼうよ!」と名残惜しそうに声をかける子、「ガガばいばい」と元気にお別れする子、思い思いに声をかける子どもたち。

一人ひとりの生き物に対する思いが強く感じられたお散歩でした。

子ども達のきづき

生き物と実際に触れ合うことで味わえる感覚。

今回のカエルやトンボとの触れ合いの中でも子どもたちは多くの気づきがあったようです。

 

カエルを持ってみた男の子。どうしたらつぶれないように、でも逃げないように持てるのか。手を広げてみたり、丸めてみたり、力の加減を確かめながら学んでいました。

そんな様子を見ていた女の子。カエルを触ってみようと手を伸ばします。

少し触れてみると、何ともいえないような表情に。ヌメッとした、ツルッとした初めての感覚にビックリしていたようです。

言葉では伝えられない感覚。保育士が全部伝えてしまわず、子ども自ら実際にやってみることで味わえる感覚を大切にしていきたいと思います。

 

お散歩の途中、1歳児の女の子がタンポポを見つけました。タンポポをどうするのかな?と様子を見ていると、手に取り「フ〜!」と思い切り息を吹きかけました。

息を吹きかけても花びらは飛んでいきません。あれ?という表情をし、何度も息を吹きかけます。

その様子を見た保育士が綿毛になったタンポポを持ってきました。

よし!もう一度「フ〜!」。

「・・・」「あれ〜?」綿毛のタンポポも飛んでいきません・・・。

その姿を見ていた男の子。綿毛を手に取り、地面にスリスリ。

するとフワフワ〜と綿毛が飛んでいきました。

子どもならではの視点で、どうしたら綿毛が飛んでいくのか、考え、挑戦してみようとする姿がありました。

大人では思いつかないような発想に、保育士も驚き、考えさせられるエピソードでした。

 

事例に対する保育者の思い

自分なりに生き物と触れ合っていく中で、「怖いけど、見たい。触れられないけど、持ってみたい。」という思いが、子どもたちの中に芽生えています。

虫に興味はあるけど、触るのは怖いと感じている男の子。

「アリさんいた!」と言い、スコップを持ってきました。どうしてスコップ?と思うかもしれませんが、触らないで捕まえられる方法・・・スコップでとってみよう!と言う考えになったようです。

このように、大人が無理に伝えようとしなくても、子どもたちは実践を通して様々な感覚を味わい、考え、学んでいます。「0歳だから・・・」「1歳児だから・・・」といって何でも大人がやってしまいがちになる0・1歳児。実際にやってみる、という大きな学びのチャンスを大切に、子どもたちとゆっくり挑戦しながら成長していければと思っています。

 

しなのちょうりつかしわばらほいくえん 信濃町立柏原保育園

園の形態 普及型
代表者氏名 園長 : 柳澤 美香
運営法人 信濃町
運営法人代表者名 信濃町長
園の設立日 1963.7.1
認定日 2015.10.13
区分 保育所
住所 〒389-1305 上水内郡信濃町柏原2571-1
エリア 北信
お問い合わせ先 TEL : 026-255-3740 
FAX : 026-255-3740 
MAIL : kasiwa-h@town.shinano.lg.jp
ホームページ https://www.town.shinano.lg.jp/
定員数 未満児 : 30人 3歳児 : 25人 4歳児 : 25人 5歳児 : 25人 6歳(学童)以上 : 0人
基本開所曜日 月,火,水,木,金,土
基本開所時間 7時30分〜19時
延長保育の有無 要問合せ
園児募集 要問合せ
保育者募集 要問合せ