植物・生物 みんなで毛虫を育てたよ

2022年3月31日

テーマ:
植物・生物
年 齢:
4歳児
ねらい:
身近な動植物に触れ興味関心を深めたりお世話をしたりする中で、命の大切さに気付く。

活動内容

虫が好きな子どもたちは戸外に出るとカエルなどの虫を探して楽しんでいました。

ある日、園庭を歩いている毛虫を見つけるとスコップですくい始めました。

ケムシに触れてはいけないことを子どもたちは知っていたので箸やスコップなど工夫して捕まえていました。

捕まえたケムシはどうするのか子どもたちに聞くと「毛虫を飼いたい」という声が…。「毒があって危ないということを伝え」その日は毛虫を逃がしました。

数日後、マイマイがが大量発生していたので園で薬をまくことになり近づかないよう放送しました。すると…

「毛虫も生きているのにどうして殺しちゃうの?」という子が!

子どもの疑問から毛虫の飼育がスタートしました。

「エサは何だろう」「どんなところに住むんだろう」園にある図鑑を探しても毛虫の飼育方法はどこにも書いていません。

どうしようか…「図書館に行ったら図鑑があるかもしれない」というひらめき。早速図書館へ行きました。

図書館の図鑑やインターネットの情報から飼育環境を知り、飼育方法についてみんなで絵をかいてわかるようにしました。

  

ケムシの飼育について調べていると毛虫は触ることができるという発見が!触れないと思っていた毛虫に触れられると知り大喜びな反面、不安もあったようで触れる子は数人でした。虫が好きな保護者の方に毛虫の話をすると、子ども達に毛虫の持ち方を教えてくれました。

  

 

ケムシの飼育でかぶれてしまう子がいたので、どのような環境で飼育するのかクラスで話し合いました。

「かぶれる人は近づかなければいい」

「ケースにいっぱい入れると毛が飛ぶから1匹ずつにすればいい」

様々な意見が飛び交う話し合いの中でケースに一匹だけ毛虫を入れて、3匹飼育することに決まりました。

 

熱いのが苦手なことやさなぎになろうとする毛虫に触れるとさなぎになれずに死んでしまうこと、お世話をしないと死んでしまうことを体験しました。

死んでしまったケムシのために桜の葉っぱがいっぱいあるお墓を作りました。

 

 

ケムシの命と向き合う中で生き物を飼うことに対しての責任感や毛虫にとってどのような環境がいいのか思いやる姿が育っていました。

ケムシへの愛は冷めることなく運動会ごっこで毛虫の絵を用いた競技を行ったり表現遊びでは毛虫になって動いたりしました。

  

ケムシから始まった虫の飼育はイモムシやカマキリなど、さらに広がっていきました。

 

寒くなり、ケースの中でさなぎになっている毛虫たちが、蛾になるのを心待ちにしている子どもたちです。

子ども達のきづき

飼育するということは自分たちが虫のお世話をしなくてはいけないこと、その命の大切さや不思議さを様々な経験を通して感じる姿が見られました。

自分の意見と友達の意見が違うことに気づき、互いに向き合い考えることがたくさんありました。

事例に対する保育者の思い

生き物を捕まえて満足ではなく育ててみたいという子どもたちの思いを大切にしたいと思い活動してきました。

生き物の飼育の中で問題が起きた時にどのように向き合い話し合うのか、命と向き合いどのように友達と協力していくのか、集団としての意識や思いやりの心が芽生えるきっかけになったと思います。

子どもたちの興味関心から始まった活動なので1年を通して取り組みました。これから暖かくなり子どもたちが好きな虫たちがたくさん出てくる季節になるので、新たな虫たちとの出会いや気づきを一緒に楽しんでいきたいと思います。

ちくほくそんりつちくほくひまわりほいくえん 筑北村立筑北ひまわり保育園

園の形態 普及型
代表者氏名 園長 : 岩田 妙子
運営法人 筑北村
運営法人代表者名 筑北村長
園の設立日 平成26年4月1日
認定日 2017.10.27
区分 保育所
住所 〒399-7601 長野県東筑摩郡筑北村坂北2305
エリア 中信
お問い合わせ先 TEL : 0263-66-2043 
FAX : 0263-66-2123 
MAIL : himawari@vill.chikuhoku.lg.jp
ホームページ http://www.vill.chikuhoku.lg.jp/
定員数 未満児 : 15人 3歳児 : 20人 4歳児 : 20人 5歳児 : 20人 6歳(学童)以上 : 人
基本開所曜日 月火水木金土
基本開所時間 7:30~18:30
延長保育の有無
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