土 植物・生物 水 空・天気 人・地域 ぶどうぐみの仲間、カナヘビちゃん

2021年5月20日

テーマ:
土/植物・生物/水/空・天気/人・地域
年 齢:
5歳児
ねらい:
•身近な動植物に興味関心を持ち、世話をしたり触れ合ったりしながら命の尊さを感じる。
•動植物の名前を調べたり観察したりしながら、友達と共有することを喜ぶ。

活動内容

保育園で1番大きな年長さんになったぶどうぐみの子どもたち。昨年の年長さんの姿を思い出して、砂場道具を用意したり、花の水くれをしたり、小さい子のお世話をしたりと張り切っています。

そんな子どもたちと一緒に進級した仲間がいます。”カナヘビちゃん”たちです。

ちょうど1年前の今頃…園庭や園舎裏のわくわく広場、子どもたちの下駄箱などで捕まえて大切に飼ってきました。

 

冬は冬眠させるかどうか話し合いました。「冬眠させたい!」「エサがないから逃した方がいいよ。」「逃したらカラスとか猫とかに狙われちゃうから心配…」

色んな意見が出て、何度も話し合いを重ね、冬眠させることにしました。「大丈夫かなぁ??」心配しながら迎えた春。

 

久しぶりにケースを覗くとなんと‼︎カナヘビが目覚めていました。

 

「やったー‼︎」大喜びな子どもたち。1年間お世話していたので、もう慣れたもの。すぐにエサを捕まえたり、水をやったり、ケース内を掃除したり…積極的にお世話をしていました。

 

しかし、4匹いたカナヘビのうちの1匹だけがなかなか冬眠から目覚めてきません。

「どうしたのかな??」

カナヘビを色や模様、大きさなどで見分けている子どもたち。「かんちゃんがまだ出てこないんだよね…」

そっと落ち葉などをどかしてみると…

「あっ・・・・・。」

かんちゃんは少し干からびて小さくなっていました。

「動かない…」「死んじゃったね」「かわいそう…」みんなでかんちゃんを囲んでしんみりとした時間が流れました。

「お墓作ろう」と言う子の声でかんちゃんのお墓を作りました。

 

その後、毎日カナヘビのエサにバッタを捕まえて観察したり、触れ合っている子どもたち。

「チョウロちゃんとキイちゃんが結婚してる!」なんと昨年に続き、今年も交尾の場面にも出くわしました。1年前は「噛まれてる‼︎」「ケンカ?」と心配していた子どもたちですが、今はもう結婚している場面だと知っています。「卵生まれるかな??」「エサをたくさん入れてあげないとね‼︎」

少しお腹が膨らんできたチョウロちゃんを観察し、また小さなカナヘビの赤ちゃんに会えるのを楽しみにしている、ぶどうぐみの子どもたちです。

 

子ども達のきづき

カナヘビ、‘‘かんちゃん”が死んでしまった時…

「体が干からびているね。」←(かえるを飼った時にそのままケースに入れておき、干からびさせてしまったことがありました。)

「きっと喉が渇いていたんだよ」「ずっと水飲めなかったから。」

とお墓に水を添えてくれている優しい会話や姿も見られました。

 

エサのバッタを捕まえながら、バッタもだんだん色々な種類が出てきたこと、春になり色々花も咲いてきたことに目が向きました。

「これはつるになる花だよね。」去年、冠にしたり、ネックレスにしたりして楽しんだ植物です。

「きっとつるになるから朝顔だよね。」「でも朝顔って夏に咲くんだよ??」

植物の名前にも興味を持ち始めました。そこで、図鑑を開いて「んー???やっぱり朝顔のかたちと違うなぁ。」

「あっ、これだ!ツルニチニチソウっだって‼︎」

自分で調べて発見したことに嬉しそうに友達にも教えていました。

 

そこから、「わくわく広場の地図作ろうよ」「そうだね、小さい子が見ても分かるといいね!」と植物や生き物を調べたり描いたりして地図作りが始まりました。

 

実際に草花を摘んできて、図鑑で名前を調べたり、じっと観察しながら絵に描いたり…

友だちと見せ合って…「この花どこに咲いていたの?」「何て言う名前??」「葉っぱも取ってきて描いたらいいんじゃない?」どんどん会話や想像が膨らみます。

事例に対する保育者の思い

カナヘビを飼って2年目。

生き物を飼う中で、様々な場面に出くわしています。冬眠から目覚めた喜びや感動、目覚めなかった悲しみ、思いやる気持ち…そこから疑問がうまれたり、どうしたらいいか考えて、友だちと意見を言い合ったり…

生き物から言葉だけでは伝えられない、命というものを教えられ、感じ、考えている子どもたち。

私も知らないことばかりのカナヘビの飼育。ヘビは苦手なのですが…毎日見ているとカナヘビが可愛くなっています。

3歳児の頃に飼ったカエルの干からびてしまった死も子どもたちの心には残っていて、今になってだんだんその理由も分かってきているようです。それをカナヘビの死の時に思い出している姿を見て、繋がっていく保育をしていきたいなと思いました。

しなのちょうりつかしわばらほいくえん 信濃町立柏原保育園

園の形態 普及型
代表者氏名 園長 : 柳澤 美香
運営法人 信濃町
運営法人代表者名 信濃町長
園の設立日 1963.7.1
認定日 2015.10.13
区分 保育所
住所 〒389-1305 上水内郡信濃町柏原2571-1
エリア 北信
お問い合わせ先 TEL : 026-255-3740 
FAX : 026-255-3740 
MAIL : kasiwa-h@town.shinano.lg.jp
ホームページ https://www.town.shinano.lg.jp/
定員数 未満児 : 30人 3歳児 : 25人 4歳児 : 25人 5歳児 : 25人 6歳(学童)以上 : 0人
基本開所曜日 月,火,水,木,金,土
基本開所時間 7時30分〜19時
延長保育の有無 要問合せ
園児募集 要問合せ
保育者募集 要問合せ