土 植物・生物 水 空・天気 人・地域 もうそろそろ最後の散歩かなぁ

2020年12月10日

テーマ:
土/植物・生物/水/空・天気/人・地域
年 齢:
3歳児~5歳児
ねらい:
・友達と試行錯誤しながら活動を広げていく楽しさを味わう
・遊びの中でやりとりを楽しみながら、自分の思ったことを相手に伝え、相手の気持ちに気付こうとする

活動内容

暖かい日差しの11月、たくさん散歩に出かけました。冷たい風も吹くようになり、山が白くなる様子に気付いた子どもたち。「もうこれで最後かなぁ、雪が降ったら散歩に行けないもんね。」と話していました。散歩の行き先も相談して決めています。でも行きたい場所は分かれてしまうこともあります。「どうしようか?」と聞くと、「今日は○○、明日は△△がいいんじゃない?」「でも今日はやきいもごっこがしたいから△△がいい!」話し合いの機会を大切にしてきたので、理由を伝えて話をすることができるようになってきました。まだまだ仲立ちは必要ですが、話し合って相手の気持ちに気付くきっかけにしていきたいと思います。

さてこの日は湖の近くのいつもの公園。3歳と5歳のコンビで家作りを始めました。湖の水が引いて流木がたくさん転がっています。

「葉っぱを屋根にする?」枝と枝を渡して屋根にしようとしますが短くて届きません。「もっと大きいのじゃないと…」「先生!大きい笹の葉とって!」

素敵な家が出来上がりました。「風が吹くと壊れちゃうかな」「またどうなったか見にこようね」と約束していました。

別の場所ではやきいもごっこ。全員3歳児です。ちょうど穴があいて窪んでいる場所を見つけたのでそこへ葉っぱを集めています。

「ここにいれよう!」「あそこにいっぱい葉っぱがあるよ」「どんどん持ってきてー!」

3歳児のお友だちも小さな集団で遊ぶようになってきました。この日は園で行ったやきいも会という共通のイメージの元に遊びが広がっていきました。

「この石がやきいもってことね!」「分かった!あっちにもあるから持ってくる!」「先生はお母さんてことね、お母さんは家でご飯作ってて。やきいもの火つかっていいから!」

「はい!わかりました!」お母さん役の保育士がご飯を作っている間にどんどん遊びが広がっていきます。

「ここがお姉ちゃんの部屋」「ベッドで寝てるから起こしにきてね。」

「お兄ちゃんは学校へ行ってくるから」「いってらっしゃい!」

役割を決めて言葉のやりとりを楽しみながら友達とイメージを共有させて遊んでいました。

 

また、別の日は大好きなナウマンゾウの像がある広場へ。道中も楽しみがいっぱいです。国道下を通っている声が響くトンネル。低い声を出したり、高い声をだしたりするとおばけの声みたい!「怖くないもん!一人でも平気!」と言う子がいたので「一人で通ってみる?」と聞くと「やりたい!」車が通らない道なので一人で歩いてみたい子はチャレンジ!自分で決めて2人、3人でくる子もいました。

友達がゴールにくると先に待っていた子たちが「おいでー!こっちだよー!」と呼んでくれたり、5歳児のお姉さんは「すごーい!一人で大丈夫だった?」と3歳児さんを褒めてくれたりします。一人で通るトンネル!特別感がうれしい道です。

田んぼのあぜ道をぐるりと回って探検しながら行くことにしました。どっちへいけばナウマンゾウの所へ行くと思う?子どもたちと相談しながら進みました。

川のあっち側とこっち側、どちらがたどり着けるか?!探検しながら行きました。

途中で大きな鯉を発見!

「どこからきたんだろう?」「野尻湖で見たことあるよ。泳いできたんだよ。」「一人でちょっとかわいそうだね。」「また見にきてあげるからね。」とさよならしました。

こうしてたっぷり楽しみながらナウマンゾウの像の所へ到着。楽しく遊んで帰りました。

 

 

子ども達のきづき

☆保育園ではダンボールを使って家作りを楽しんでいました。何度か崩れながらも工夫して作り、おうちごっこをしています。ダンボールの家作りで、柱が大切。柱がないと崩れてしまうことを実感していた5歳児の女の子。初めに地面に刺す棒を「太くて強いのにしなきゃ!」と体験したことを活かして考え、探していました。

☆ナウマンゾウへ行く道。川の向こう側とこちら側、どっちへ行くかで意見が分かれてしまいました。どうやって決めるのかなと見守っていると、「こっちからの方が近いからこっちの方がいいよ!」「でも向こうに橋があるからこっちでもいいよ!」両者譲りません。自分の考えをはっきり伝えられるのは大事なことです。が、決まらなそうなので「先生たち2人いるよ?」と伝えると「…じゃあ両方から行ってみる!」ということになりました。

ナウマンゾウ近くの橋を渡って無事に合流しました!

事例に対する保育者の思い

散歩をしていると軒下に大根を干している近所の方と会って、「沢庵つけるんだよ。」と教えてもらったり、「元気でいいね。」と声をかけてもらったり。地域の方に見守られて過ごせているなと感じます。こんにちは!と自然にできる挨拶を大切にしていきたいと思います。

今年度も残り少なくなってきました。生活や遊びの中で自分の意見が言えるようにと仲立ちしてきました。3歳児のお友だちも集団遊びが増え、ごっこ遊びの中でやりとりをしながら、互いの考え方の違いに気付き認め合う経験をしています。自己主張をしあい、葛藤したり、考えを出し合ってよりよりものにするために工夫したりしながら、自分の考えを元に見通しを持って生活できるように、小さなことを実践しながら子どもたちと生活を作っていきたいと思います。

しなのちょうりつのじりほいくえん 信濃町立野尻保育園

園の形態 普及型
代表者氏名 園長 : 根津 ちひろ
運営法人 信濃町
運営法人代表者名 信濃町長
園の設立日 1963.7.1
認定日 2015.10.13
区分 保育所
住所 〒389-1303 上水内郡信濃町野尻275
エリア 北信
お問い合わせ先 TEL : 026-258-2345 
FAX : 026-258-2345 
MAIL : nojiri-h@town.shinano.lg.jp
ホームページ https://www.town.shinano.lg.jp/
定員数 未満児 : 6人 3歳児 : 10人 4歳児 : 10人 5歳児 : 10人 6歳(学童)以上 : 0人
基本開所曜日 月,火,水,木,金,土
基本開所時間 7時30分〜19時
延長保育の有無 要問合せ
園児募集 要問合せ
保育者募集 要問合せ