2017.03.31

里山保育 ひなたぼっこ : 上野 香恵さん

子どもたちは生きていく上での大切な宝物をこの園でもらっています

Q1.通われてる園を選んだ理由を教えてください。

きっかけは、梓川のふるさと公園で行われているお散歩会での出会いでした。

園のお母さん達が主催されているお散歩会なのですが、そのお母さんが皆さん活き活きとされ、笑顔がとても素敵でした。こんなに素敵なお母さん達のお子さんが通っている園ってどんなところだろう、と思った事が始まりでした。

実際の園は、里山の自然をいっぱいに感じられる場所にあり、先生達の愛に守られた、とてもとても温かい園でした。

Q2.入園以降のお子様の変化や成長について、どんなことを感じますか。

周りの目を気にする所があったのですが、少しずつ周りと自分を比べなくなっていきました。自分の気持ちを正直に伝えられるようになってきたと感じています。ひなたぼっこで過ごす子供達は、私は、私でいいんだ、という事を自然に感じとっているのだと思います。それは、自然の中で過ごす事と先生の関わりが誰とも比較しないこの世でたった1人の私を大切に出来る種をまき、育ててくださっているのだと感じています。

Q3.園の活動や子ども達の様子について教えてください。

園は、梓川の山脇にあり、園舎の裏山には、森の広場があります。広場には、木から吊るされたブランコや木と木の間に繋がれたロープがあり、そのロープを登ったり、子供達が作った基地や木のテーブルとイスがあり、思い思いに遊びます。冬には山の斜面を思う存分利用してそりをしたり、雪が豊富なのでかまくらをあっという間に作ってしまいます。

外でしっかり体を動かしますが、室内での時間も大切に過ごします。お部屋の中は、ピンク色のカーテンと布が掛けられ、まるでお母さんに優しく抱きしめられているような空間です。その中で、子供たちは、思い思いに遊びます。布をまとって忍者になったり、時にはお姫様になったり。毛糸で指編みやあやとり。隣の部屋では、おやつ作りをしている子もいます。年少さんから年長さんが自然に混ざり合い、遊びが穏やかに流れていきます。外での体験と中での体験を通じて心と身体が育っていくのを感じます。

Q4.「様々な体験感動を幼児期から積極的に取り入れる自然保育」についてどう思われますか。

私達の営みは、元々自然と共にあり、自然の美しさ、たくましさ、温かさ、時には怖くも感じながら、人としての生き方を学んでいったのだと思います。

子ども達を見ていると、人にとって自然と共に生きることがとても大切な事だと気づかされます。自然保育は特別なことでなく、ごく自然な事だと思います。

Q5.最後に、今後皆さんの園に入園される親子のみなさんへメッセージをお願いします。

親同士も沢山の協力をし合い、本音を語らい子供の成長を見守っています。また、困った時は、親同士で話し合ったり先生から愛あるアドバイスを頂きながら親として、人としても成長させて頂いています。是非、ひなたぼっこで子供のたくましさ、優しさ、温かさを感じて頂けたらと思っています。

私は、子供の為にこの園に通っていると思っていたのですが、いつの間にか、自分の為にも通っている事に気がつきました。親子共々育てて下さる園に出会え、とても幸せな日々を送っています

ここで過ごした子ども達は、きっと自分の事が大好きでいられると思います。子ども達が大人になっていく時、色々な壁があるかと思いますが、自信を持って前へ進んでいける人になっていくと強く感じます。生きていく上でとても大切な宝物をこの園でもらった子ども達は、何があってもきっと大丈夫だと感じます。