本園の特徴

小規模園の良さを活かし、園全体で異年齢での関わりを十分にとれる活動を多くする中で、互いへの関心や思いやりが持てる温かい雰囲気の認定こども園である。また、園舎の裏側には山があり、その中を駆け回って遊んだり、急斜面をよじ登ったり、また木の実等の自然物を集めるなど、日常的に身近な自然の中でのびのび遊ぶことができる。自然に恵まれた環境であり、その有効的な生かし方を職員で検討し、工夫する部分も多く、子どもたちは主体的に自然に関わって遊んでいる。

自然の中の多様なテーマ

自然に存在するたくさんの要素との関わりから、
子どもたちは様々な体験を通して「気付き」を得ます。

土 植物・生物 水 人・地域 食 つくる わたしたちの田んぼ物語

2024年8月16日

テーマ:
土/植物・生物/水/人・地域/食/つくる
年 齢:
1.2.3.4.5歳児
ねらい:
園内で稲作に親しむ
作物の成長に興味や関心をもち、世話することを楽しむ

活動内容

安曇野市では、市農政課と、こども園幼稚園課、子ども家庭支援課が連携をして、2年前から園庭ミニ田んぼ、プチ田んぼ事業を市内の認定こども園で行っています。

上川手認定こども園では、今年度、初めてプチ田んぼを作ることにしました。

 

5月、年長さんが園庭に小さな田んぼを作りました。

固くなった土が入った大きなたらいに水を張り、苗を植えられるように土を柔らかくする、『代かき』も自分たちでやりました。

「なんかドロドロだね!」「気持ちわるーい!」「えー、気持ちいいじゃん」夢中でこねます。みんなの手は、あっという間に”どろんこ星人”

 

そして、いよいよ田植えの日。届いた苗を年長さんが早速、プチ田んぼに植えていきます。

稲の苗は細くて柔らかいので、優しく持ちます。そして”そっと”土に植えてみます。「できた!!」

 

あんまりせまく植えてしまうと、大きくなったときに窮屈になるから、間隔も慎重に・・・。「この辺でいい?」保育士に聞きながら植えていきます。

 

最後の子もそっと優しく。田んぼは水を含んでいるので、上手に立ってくれない苗もあります。「うまくいかない〜!」でも、最後までがんばります。

 

最後に、水をたっぷり張っていきます。みんなで交代で入れました。

 

せっかく植えた苗が倒れないように、角の方からそっと水を入れてくれる子もいました。

これから毎日、みんなで水の管理をして大事に育てていきます。

 

立派な田んぼになりました。年長さんが相談して決めた田んぼの名は『たぼりん 田んぼちゃん』

また、ご希望の家庭には苗を持って帰って自宅で育てる、”ピッコロ田んぼ”にも挑戦していただいています。

子ども達のきづき

未満児の小さなお友達が田んぼの中をのぞいていました。何かいるのかな??

実は・・・少し前に年少さんのお友達が、お家の田んぼから”おたまじゃくし”を連れてきてくれて、田んぼに放してくれてあったのです。

「どこにいるかな?」「いたー!」

小さいお友達から年長さんまで、稲の成長とともに、登園時や降園時にもおたまじゃくしの観察もできる、素敵な場所になりました。

 

 

6月、田んぼのお世話をしているうちに、”大きな田んぼは、どうやって苗を植えたり、お世話をしているんだろう?”と、そんな疑問がわいてきました。

そこで、近隣で稲作を営んでいらっしゃる方に相談をすると、農機を持って、園に来てくださることになりました。

市内の若手農家の方で、子どもさんも市内のこども園に通っていらっしゃり、子どもたちに質問に、田んぼのこと、機械のこと、笑顔で優しく教えてくださいました。

 

田植え機の見学では・・・

苗がたくさん入っている箱を後ろに乗せて、一度に何本も植えられるそう。「すごーい!」子どもたちも大興奮!!

大きな田んぼは人の手だけではなく、大きな機械の力も借りて、安曇野の稲作が成り立っていることを知りました。

 

 

一人ずつ、運転席にも乗らせてもらい、嬉しそう! とっても良い時間をいただきました。

 

時間は過ぎて7月も半ば。田んぼの稲もずいぶんと大きくなり、『中干し』という、土の中の細菌や害虫を退治する工程も終えたところで・・・

安曇野市の”お米博士”が上川手認定こども園にやってきました!!

 

みんなの稲はどのくらい大きくなったかな?長さを図ってみます。子どもたちも興味津々。

 

「葉っぱの色はどうかな?」シートを使って、みんなで確かめて決めます!3かな?4かな?

 

 

一本だけ切ってみて、お米の赤ちゃんが育っているか確認します。なんと!お米の赤ちゃんは根元にあるらしい・・・、じーっと見てみると、「あっ、ここにあるよ」「どこどこ?」

ちゃんと育っていて、ひと安心!

 

最後に、肥料を蒔いて、更に大きくなることを楽しみにしました。このままいけば8月8日辺りに穂が出そうとのこと。

楽しみです!

事例に対する保育者の思い

8月の初め、待ちに待った穂が出ました!

小さくて見えづらいですが小さな白いものが、稲の花です。

 

「小さいね〜」

 

元気に大きくなってくれて嬉しいね!

 

登降園の行き帰りの通り道にプチ田んぼがあるので、お家の方も一緒に見ていってくださいます。親子の会話に、園の田んぼのことが話題になってくれたら嬉しいです。

 

もう少しで収穫の時期が訪れます。

稲作は、春から秋まで、季節の移り変わりを、その成長とともに感じられる貴重な体験です。子どもたちが米どころ、安曇野に興味が深まっていけばいいな、と願っています。

さて、収穫したお米はどうやって食べようかな?子どもたちと相談しながら決めていきたいと思います。

あずみのしりつかみかわてにんていこどもえん 安曇野市立上川手認定こども園

園の形態 普及型
代表者氏名 園長 : 宮尾 早苗
運営法人 安曇野市
運営法人代表者名 安曇野市長
園の設立日 1956.2.6
認定日 2015.10.13
区分 認定こども園
住所 〒399-8203 安曇野市豊科田沢4917-1
エリア 中信
お問い合わせ先 TEL : 0263-72-2285 
FAX : 0263-71-2601 
MAIL : kodomoshien@city.azumino.nagano.jp
ホームページ https://www.city.azumino.nagano.jp/site/hoikuen/
定員数 未満児 : 15人 3歳児 : 13人 4歳児 : 26人 5歳児 : 26人 6歳(学童)以上 : 0人
基本開所曜日 月,火,水,木,金,土
基本開所時間 7時30分〜19時
延長保育の有無 要問合せ
園児募集 要問合せ
保育者募集 要問合せ

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