人・地域 食 つくる 今日の給食から *お別れ会*

2017年3月10日

テーマ:
人・地域/食/つくる
年 齢:
全クラス
ねらい:
年長児の卒園を祝い、感謝の気持ちを伝えあうお別れ会。行事とあわせて、お祝いごとの席で食べられる赤飯を中心とした日本ならではのお祝いの食事を知り、みんなで味わう。

活動内容

今日は、年長児の卒園をお祝いし、園児も職員もみんなで「ありがとう」の気持ちを伝えあう、「お別れ会」が行われました。

歌を歌ったり、感謝の気持ちを込めてプレゼントをしたり、年長児と過ごす卒園式前の最後の行事です。

職員も年長さんから素敵なメッセージカードをいただきました。

年長さん、ありがとう♪(*^。^*)

退場の時にこれまでのたくさんの思い出がよみがえり、子どもも大人も笑顔と涙と・・・

とてもあたたかいお別れ会となりました。

子ども達のきづき

今日のお昼は、

〇 給食の先生お手製!食紅不使用!

信濃町産の小豆を使用した赤飯

〇 赤魚の煮つけ

〇 キャベツのゆかり和え

〇 花ふのすまし汁

〇 いちご

日本ならではのお祝い献立です。

「おいしーい!」

「この魚、ふわふわでめっちゃおいしい!」

みんなおかわりもたくさんしてくれて、今日は完売!

「これ、自分で盛ったんだよ」とおかわりとは思えないほどの量をおかわりしてくれる子も!

 

未満児さんには、うるち米ともち米を混ぜて食べやすく炊きました。

通常、赤飯には皮の破れにくいささげを使用しますが、信濃町産の小豆が手に入ることもあり、皮がやわらかく子ども達にも食べやすい小豆を使用しています。

食紅は使用せず、前日に小豆を炊き、その煮汁にもち米を浸けて色をつけた自然な色の赤飯です。

ここでワンポイント!

小豆を煮る際に、こうして煮汁を空気に触れさせることで、発色がよくなります。

 

その煮汁にもち米をひと晩浸すと・・・

きれいな薄紅色にもち米が染まります。

昨日、米と小豆と煮汁を持って、子ども達にも赤飯の作り方の話をしました。

うるち米ともち米を両方持って、お餅つきの際などにもうこれまで何度もしている質問、

「どちらが明日赤飯になるもち米でしょう?」

「こっちの白い方ーーー!」

みんな元気よく答えてくれました。

「色も違うけど、粒の大きさも違うね」とよーく観察している子もいました。

この話をした後、年長さんの女の子数人が、廊下の食育コーナーに遊びにきてくれました。

「この煮汁に、このもち米つけてみようか!」

という話になり、説明に使った煮汁にもち米を入れて食育コーナーの端にこっそり隠しておきました。

「明日、どうなっているかな・・・見てみようね!」と話して翌日・・・

 

朝、登園して一番に、

「どうなったかな。見てみよう!」と1人の子が栄養士のもとに来てくれました。

「あー!赤くなってる!」

「みてみてー!」

とても嬉しそうに、年少組のお友達や担任の先生、

給食の先生にも報告してくれていました。

すると、給食の先生が、

「ザルとボウルを貸してあげるから、ここにあけてきて。そうしたら、一緒に蒸かしてあげるよ。」

と言ってくれました。

大喜びで「みんな呼んでくるー!」と友達を呼びに行き、みんなでもち米をあけてみました。

「すごいねー!この白いお米がこんなに赤くなったね。」

「あー楽しかった♪」

と言ってお部屋へ戻っていきまいした。

 

その頃給食室では、

ちょうどもち米に小豆をのせて、蒸かすところ。

さっき年長児が持ってきたもち米も上に乗せて、一緒に蒸かしてくれていました。

30分ほど蒸かし、ここでまたワンポイント!

まだ少しかたいかなというくらいの時に一度蒸し器から取り出し、

砂糖・塩・酒・水を混ぜたものを入れて混ぜ、もう一度蒸し器に戻して蒸します。

こうすることで、風味もよくなり、冷めてもかたくなりにくい、ふっくらつやつやの赤飯に仕上がります。

この時、一度使った蒸し布はもち米で目が詰まっているので、一度洗ってから使うと良いと給食の先生に教えていただきました。

熟練の知恵が詰まっています。

 

昨日、もち米を小豆の煮汁に浸した数人の年長児さんには嬉しいおまけが。

小豆が入っていない方が、昨日自分達で浸したもち米を蒸かしたものです。

「私たちが浸けた方が赤いね」

「おいしーい」

でも実は・・・

「小豆、ちょっと苦手なんだ」

と言いながらも完食していました。

 

 

給食の先生が一緒にリズム室に給食を食べに来た際に、給食の先生もメッセージカードが年長さんからプレゼントされました。

「いつも給食を作ってくれてありがとう」

今日の子ども達の浸けたもち米のやりとりも、普段から子ども達と給食の先生が身近な存在であったからこそではないかと感じています。

家庭のように作り手と子ども達が身近で、あたたかい給食づくりを大切にしていきたいと改めて感じました。

事例に対する保育者の思い

お祝いごとには赤飯という習慣も今は少なくなってきており、家庭で赤飯を食べるという経験も減ってきているかもしれません。

小豆で煮るところから赤飯を作るという家庭も少なくなってきているのではないでしょうか。

手作りの作りたての味は格別です。

経験のないことに抵抗を示すのは子ども達の自然な反応です。保育園がこの経験の場となることも必要なことではないかと感じています。

保育園が文化を伝える機会となるような食事の提供をしていけるよう、献立を工夫していきたいと思っています。

しなのちょうりつかしわばらほいくえん 信濃町立柏原保育園

園の形態 普及型
代表者氏名 園長 : 柳澤 美香
運営法人 信濃町
運営法人代表者名 信濃町長
園の設立日 1963.7.1
認定日 2015.10.13
区分 保育所
住所 〒389-1305 上水内郡信濃町柏原2571-1
エリア 北信
お問い合わせ先 TEL : 026-255-3740 
FAX : 026-255-3740 
MAIL : kasiwa-h@town.shinano.lg.jp
ホームページ https://www.town.shinano.lg.jp/
定員数 未満児 : 30人 3歳児 : 25人 4歳児 : 25人 5歳児 : 25人 6歳(学童)以上 : 0人
基本開所曜日 月,火,水,木,金,土
基本開所時間 7時30分〜19時
延長保育の有無 要問合せ
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保育者募集 要問合せ