人・地域 つくる 出発進行!

2021年5月26日

テーマ:
人・地域/つくる
年 齢:
3歳児
ねらい:
・友達とイメージを共有し合いながら、ごっこ遊びを楽しむ。
・経験したことを言葉や動作、絵で表現する。

活動内容

年少さんに進級して早くも2ヶ月。未満児で1クラスだった子どもたちは、いちごぐみとりんごぐみの2クラスに分かれて新生活をスタートしました。お兄さん、お姉さんクラスになったというワクワク感、新しい環境へのドキドキ感。様々な感情を持ちながら過ごしている子どもたちです。2ヶ月経った今では心も体も落ち着き、遊びも徐々に発展するようになり、友達の存在も大きくなって『一緒に遊ぶ』姿が増えてきました。

室内ではおままごと、ブロック、パズルなど遊びを選択し、楽しむ子どもたち。そんなある日、自由遊びをしていたりんごぐみで突然椅子を1列に並べ、ハンドルを持つように動かしてバスごっこが始まりました。バスをイメージする出来事があったのでしょうか?もうじき遠足でバスに乗れるよという保育士の声を聞き「バス早く乗りたいね〜」と子どもたち。バス作っちゃおうか!と早速バス作りがスタート!

一方、いちごぐみでは病院ごっこがブームに。椅子を並べ、待合室を再現していた際「病院に行く人〜?」と男の子が。そのひとことで病院ごっこからバスごっこに変身!

「はーい!」とノリノリのお友達です♪りんごぐみがバスごっこをする様子を見ていたからでしょうか?

こうして年少児2クラスでバスごっこが始まりました。

いちごぐみもりんごぐみの真似っこをしてバス作り。バスが動くには何が必要かな?「タイヤもないと!」と1人1つタイヤの色塗りから始めました。

次は全員で車体に色塗り。お友達の真似をしたり、自分なりの模様を描いたり。「ヘビ描くよ〜」と車体をぐるーっとヘビのような長い線で囲む子もいました。

全員で一つのものに描くことは一人一枚の紙に描く際とはまた違った楽しさがあります。組み立てたら、みんなで乗れる大きなりんごバスといちごバスの完成です。

共通の目的に向かって協力して取り組めば達成感も倍増ですね。

それぞれでバスに乗って楽しむところから、次は2クラス一緒に遠足ごっこをしよう!ということになりました。お弁当を持って、リュックも持って、準備万端。いちごバスとりんごバスの出発です!

自分たちでつくったバスが動き、とても満足そうな子どもたちです。「おおがたばすにのってます~きっぷをじゅんにわたしてね♪」と自然と歌声が。リズム室に到着したら自分で作ったお弁当をいただきまーす!

本物のお弁当を食べているかのようにモグモグと口を動かし、良く味わって食べていました。より一層遠足が楽しみになった様子の子どもたち。遠足が近づくにつれ「明日の明日は遠足?」「シートとお手拭きママに買ってもらったよ」「何して遊ぼうかな」と心待ちにする声が増えてきました。

そして待ちに待った遠足!年少さんは初めての遠足です。

遊んだ後はお弁当タイム☆

お外で食べるお弁当はとってもおいしいね!
いつもとは違った経験に胸がいっぱい!幸せそうな子どもたちでした。

子ども達のきづき

バスごっこが始まって数日後、黒姫駅へ本物のバスを見に散歩に出かけました。黒姫駅に停車していたバスを見ていると、運転手さんが「乗っていいよ!」と出発までの時間、バスの中に乗せてくれました。

「バスって大きいね」「広い!」「後ろ(の席)大きいよ」「これなに?(降車ボタン)」「お外見える」バスに乗ってみると知らなかったことがたくさん見えてきます。ここでもあの曲が♪「おおがたばすにのってます~」バスに乗ったら歌いたくなりますよね。保育園に戻ってきた後もバスに「ボタンあったよ」「入るところと出るところあったよ」とバスに乗って気づいたことを友達同士で話していました。

バスごっこと並行しながら遠足に向かって折り紙でおにぎりとバスを製作していました。

遠足の次の日、おにぎりとバスを画用紙に貼って周りにお絵描き。
公園で何が楽しかった?と子どもたちにたずねると「おっきいすべり台」「カタカタするすべり台」「お弁当食べたときアリさん来た」「お弁当おいしかった」と思い思いに遠足で経験したことをお話ししてくれました。経験したことを絵にするということはまだ難しい様子の子どもたちでしたが、『なにがどんな風に』と経験したことを自分なりの言葉に置き換えて伝えられる、とっても素敵な姿ですよね。思いを自分なりの方法で表現しようとする姿を大切にしていきたいと感じました。

遠足が終わった後もバスは救急車、お家、お風呂へと役割を変えながら活躍しています。バスごっこもまだまだ継続中ですよ。
「いちごバス、りんごバス、出発進行!!」

事例に対する保育者の思い

子どもたちの遊びをきっかけに始まった今回の活動。あらためて子どもたちの興味に合わせながら活動していく難しさ、おもしろさを感じました。子どもたちと一緒に活動を進めていくなかで「こうしたらいいんじゃない?」「◯◯もいいね!」と子どもたちからアイデアが湧き上がってきます。保育士の思いだけで活動を行っていたら、こんなにも次々とアイデアは出てこなかったのではないでしょうか?遊びや活動を提供するだけでなく、子どもたちの「やりたい!」というワクワクドキドキした思いを汲み取り、実現、発展へと手助けをしていくことこそが私たちの役割ではないかと感じました。

私自身まだまだ分からないことが多く、子どもたちから学ぶことがたくさんあります。子どもたちと一緒に沢山のことを経験し、学びながら成長していければと思います。そして経験を通して子どもの中から自然と生まれた遊びを保育、子どもたちの育ちへとつなげていきたいです。

 

しなのちょうりつかしわばらほいくえん 信濃町立柏原保育園

園の形態 普及型
代表者氏名 園長 : 柳澤 美香
運営法人 信濃町
運営法人代表者名 信濃町長
園の設立日 1963.7.1
認定日 2015.10.13
区分 保育所
住所 〒389-1305 上水内郡信濃町柏原2571-1
エリア 北信
お問い合わせ先 TEL : 026-255-3740 
FAX : 026-255-3740 
MAIL : kasiwa-h@town.shinano.lg.jp
ホームページ https://www.town.shinano.lg.jp/
定員数 未満児 : 30人 3歳児 : 25人 4歳児 : 25人 5歳児 : 25人 6歳(学童)以上 : 0人
基本開所曜日 月,火,水,木,金,土
基本開所時間 7時30分〜19時
延長保育の有無 要問合せ
園児募集 要問合せ
保育者募集 要問合せ