土 植物・生物 水 空・天気 人・地域 食 つくる はつかだいこん収穫!!

2020年10月30日

テーマ:
土/植物・生物/水/空・天気/人・地域/食/つくる
年 齢:
3歳
ねらい:
・はつかだいこんの成長を通して、野菜への興味を持ち、成長や収穫の喜びを感じる
・触ってみたりして、野菜の感触や匂い、大きさの違いに気づく

活動内容

色づいた落ち葉が落ちはじめ、季節はすっかり秋ですね。

外でからだを動かすのが気持ちのよい季節になり、子どもたちは、園舎の裏にあるわくわく広場で虫探しをしたり、園庭ではしっぽとりゲームなどをして楽しんでいます。

さて、9月上旬に植えたはつかだいこんが、ぐんぐんと大きくなってきました。

子どもたちも一人ひとりがジョウロを持って、水やりをしてくれたり、”おおきくなぁれ”のおまじないをして、毎日見守っていました。

上の写真は、十五夜にすすきを飾ると豊作になるんだよと話をしたときのことです。

はつかだいこんが大きくておいしくてたくさんとれるようになるかもしれないね、と伝えるととってきたすすきを杖のようにして、おまじないをしていました。子どもたちの素敵な発想ですよね!!!

 

「せんせい〜。もうはつかだいこんたべられるんじゃない?」と子どもたち。

葉っぱをかき分けていくと…たしかに、赤い実がちらりと土から顔をだしていました。

食べるにはあと少し…日々大きくなるはつかだいこんに期待がとまりません。

そうしてついに収穫の日がやってきました!!

 

今日は”はつかだいこんたべられそうだよ!!!”と声をかけると、「やった!」「はやくたべたい!」とお外へさっそく行こうとドタバタ。わくわくしている様子でした。

どんなはつかだいこんができたかなぁ。

「みて!ぬけた!!!」「あかい!」

「これおおきくなぁい?」

するする抜けて、どんどんとっていきます。

はつかだいこんのおおきさのばらつきもあるので、小さそうなのはまた明日とろう、と2日間にわけてとることにしました。

とれたははつかだいこんは、水でゆすいで土を落としました。

「きれいになったよ!」とうれしそうな笑顔。

ボールいっぱいにとれました!そのまま食べた〜い!のを調理してくれる給食の先生のところへ持っていき、おいしく調理してもらえるようにお願いしました。

さぁ、給食の時間です。辛味があるかなと心配もありましたが、自分たちが育てたはつかだいこんを味わって欲しいと思いミソマヨと葉っぱの部分もゆでてもらい、お味噌汁に入れて食べられるようにしてくれました。

保育士が子どもたちに茹でた後のはつかだいこんを見せると「わぁ!」「ピンク!」「はやくちょうだい!」と野菜があまり好きではない子も目を輝かせていました。

いただきますをすると、すぐに食べてみる子どもたち。

おそるおそる…

 

そのままの素材を食べることはあまりないので、どうかな?とおもっていましたが…

ぱくっ ぽりぽりぽりぽり…「おいし〜い!!」

辛味もなく、食感のよいおいしいはつかだいこんに笑顔があふれる子どもたち。

たくさんはつかだいこんがとれたので、給食の前に黄色のすいかをおすそ分けしてくれた年長さんにお礼としておすそ分けに行きました。

いつもかっこいい年長さんに「ありがとう」といってもらいなんだかうれしそうな子ども達でした。

 

子ども達のきづき

「このはつかだいこんおおきいよ!」

「ぼくのがおおきいよ!!!」

お友だちのよりもおおきいのをとりたい気持ち、ぼくのが大きいよ、と大きさを比べる子どもたち。

「なんか葉っぱがざらざらしてるね。」「ほんとだね」とみんなで触ってみました。葉っぱの感触や大きさの違いに気づく姿がありました。

「葉っぱに穴が開いてる。」「このちいさいむしがたべたんじゃない?」と小さな白い虫を発見!!プランターをのぞいてみるとい、ジーッと見ているといろいろなものが見えてきました。

はつかだいこんを洗うときには、「なんかみずがつめたいね。」とぼそり。

季節や気温の変化も感じているのかなと思います。寒くなると、水も冷たくなっていく信濃町。そんなところからも季節の移行を感じています。

 

野菜があまり得意ではない子。まずは大きなひとくち。ところが気づきました。においが「くたぁぁい」

そーっとみんなが食べているところを見て、再挑戦。今度はどうかな、と見守ります。

「くたぁぁぁぁ」

はつかだいこんのにおいが気になったみたいです。でも、うれしくて、くちに入れてみたから、気づいたんだね。

食べてみようとした勇気、頑張りが伝わりました!!

 

突然余談ですが…こんな出来事も。

飼っていたサワガニのまーちゃんが脱皮をしました。カニが1匹増えてる?と思ったら…脱皮中でした!!!

左が皮で、右がまーちゃんです。サワガにはだいたい9〜10月に脱皮をするそうです。保育士は大興奮でしたが、子どもたちは”だっぴ?””おおきくなるの?”とふしぎそうにしていました。

残念なことに数日後、こうらがとれていて、死んでしまいました。不正脱皮(脱皮がうまくいかなかったこと)だったのか、少し身がでているのを見て、柔らかい体を他のサワガニに攻撃されてしまったのかわかりませんが、子どもたちも毎日、水槽に入っていたまーちゃんが何かおかしいことに気づいていました。

その出来事から数日後、年長さんのサワガニにも異変が…

異変のあったサワガニは違うところに移してみると、脱皮を終えても元気に動いています。こうすれば死なないんだ、と安心。そして、実際に経験したことで学んで活かすことができました!

 

事例に対する保育者の思い

給食の時間では、食べることが大好きな子どもたちと保育士。”いただきます”をしてから静かに夢中で食べています。少しすると、「お野菜おいしい。」「お汁おいしい。」と給食の時間を楽しんでいます。食べ物の感触や味に敏感な子がいたり、野菜が苦手な子がいたりもしますが、いつも食べているお野菜ってどうやってできてるのか、はつかだいこんの成長を見て、知ることができたのではないかなと思います。

そして、自分たちで種を植え、水やりをし、見守り、赤い実が見えると、食べることを楽しみにしたり…この経験が野菜を食べてみようと思うきっかけになったり、もっと野菜が好きになったり、興味が広がっていったらいいなぁと思います。育てたはつかだいこんを楽しみに見守っていたように、生物を大切に思う気持ちが増えていったらいいなぁと思います。

サワガニのまーちゃんの出来事も子どもたちも保育士も初めて見ました。こんなこともあるんだと自分たち以外の生物を知ったり、違うことに気づいたり、色々な経験を通して感じ、活かせるようにしていきたいなと思います。

保育士も一つ一つの出来事を当たり前と思ってしまわずに、子どもたちとふしぎを見たり、ふしぎを一緒に考えていきたいです。

しなのちょうりつかしわばらほいくえん 信濃町立柏原保育園

園の形態 普及型
代表者氏名 園長 : 柳澤 美香
運営法人 信濃町
運営法人代表者名 信濃町長
園の設立日 1963.7.1
認定日 2015.10.13
区分 保育所
住所 〒389-1305 上水内郡信濃町柏原2571-1
エリア 北信
お問い合わせ先 TEL : 026-255-3740 
FAX : 026-255-3740 
MAIL : kasiwa-h@town.shinano.lg.jp
ホームページ https://www.town.shinano.lg.jp/
定員数 未満児 : 30人 3歳児 : 25人 4歳児 : 25人 5歳児 : 25人 6歳(学童)以上 : 0人
基本開所曜日 月,火,水,木,金,土
基本開所時間 7時30分〜19時
延長保育の有無 要問合せ
園児募集 要問合せ
保育者募集 要問合せ