植物・生物 水 色水遊びをやってみたよ!

2025年6月13日

テーマ:
植物・生物/水
年 齢:
4歳児
ねらい:
この時期ならではの植物と触れ合って遊んでみよう。
どうなるかな?こうなるかな?と探求して楽しんでみよう。

活動内容

進級し、新クラスでの生活を日々楽しんでいる子どもたち。桜が舞う季節が過ぎ、水遊びやどろんこ遊びが始まりました。

上の原保育園の園庭は、ダンゴムシやカエル、幼虫がいたり、たんぽぽやシロツメクサなど季節の草花が咲いたりと自然豊かな環境です。

ある朝、園庭に出てみるといつもと違う花が咲いていることに気がづきました。

「せんせい、このはなってなに?」

「まえにこれでいろみずつくった!」

「いろみずつくりたーい!」

子どもたちの好奇心がくすぐられたようです。この花はツユクサっていうんだよと伝えましたが、子どもたちは色水を早く作りたい!!とビニール袋の要求です…‼

ツユクサをいくつか摘んでビニール袋の中に入れ、水を入れて揉んでみると…

「わぁ、きれい」

「むらさきになった!」

よーく揉むと、色がどんどん濃くなっていくことに気づきます。

「いろがかわらない…」と話す友だちがいると、

「みずをすくなくすればいいんじゃない?」

「もっとおはなをいれてみるといいかも」

と子ども同士で解決策を考えていました。

色が変わっていくのって、とってもおもしろいです♬

ここまで保育士は「もっと水を減らしてたほうが…」などなど思うことはありましたが、ぐっとこらえて子どもたちが楽しむ姿を見守っていました。

色水が完成した子どもたち。さあ、どうやって遊んでみる?!と尋ねてみると、

「アイスみたいにこおらせたい」

「ゼリーみたいにしたい」

「ジュースにしたい」

といろいろな素敵な発想が…!いろいろやってみたいね!

しかし、あまりに熱中して遊んでいたのでお昼ごはんの時間が近づいてきました。どうしようかと子どもたちに相談すると、

「じゃあ、おうちでこおらせてみる」

と声があがり、ツユクサ色水はおうちへと持ち帰ることになりました。

「どんな風になるかな?」

「先生も楽しみにしているから教えてね」と伝え…

 

さあ次の日!

「アイスのほうじゃないれいぞうこにいれたら、いろがなくなった」

と持ってきたAくん。

本当だ!色が透明になっているではありませんか。

「どうしてかなぁ」

「もういっかいつくってみよう」

とツユクサ探しが始まりました。

 

その姿を見ていたBちゃん。

「れいとうこにいれたのにわすれちゃった」

「あしたもってくるね」

Cちゃんは、

「れいとうこにいれたけど、まだこおってなかった」

とおうちで実験してみた様子を教えてくれました。

さらに翌日。

昨日忘れてきたと言っていたBちゃんが凍った色水を持ってきました。

「いろがなくなってたんだよ~」

と元気いっぱい持ってきてくれました。

「なんで(色がなくなった)かな~」

「まほうがかかっちゃったかな」

「もっとちがういろにしてほしかったな」

とかわいい会話と発想が繋がっていく活動となりました。

子ども達のきづき

ツユクサを使った色水遊びを通して、花の数を増やしたり水を減らしたりすれば濃い紫色の色水ができることに、子ども同士の会話の中で気づく姿があった。また、色水遊びの回数を重ねるうちにツユクサの隣に自生しているピンクの花も入れてみると、ピンクっぽい紫色が作れることにも気づいていた。

 

「こうしたらどうなる?」「こうやってみようよ」など探求心が育っていたように感じる。保育園だけの遊びに留まらず、好奇心を持って家庭に持ち帰ったことで、色が変わることに気づく姿があった。

事例に対する保育者の思い

自然物を使って始まった色水作り。「わぁ色がついた」という喜びから、「○○したらどうなる?」という探求心が育ち、「こうなった!」と1つの学びまで繋がったように思う。子どもたちのやりたい気持ちを保育士がどう受け止めていくかで、1つの活動が大きく変わっていくように改めて感じた。

また、子ども同士で「こうじゃない?」と話しながら進んでいったことでより生き生きとした子どもたちの姿が見られた。保育士がどう見守り、どう言葉をかけていくかも大切であり、この活動だけでなく日々の活動の中で、子どもたちの発想を大切にしながら保育をしていきたいなと感じるエピソードとなった。

いなしうえのはらほいくえん 伊那市上の原保育園

園の形態 普及型
代表者氏名 園長 : 西川 良美
運営法人 伊那市
運営法人代表者名 伊那市 市長
園の設立日
認定日 平成6年10月1日
区分 保育所
住所 〒396-0008 伊那市上の原6066番地
エリア 南信
お問い合わせ先 TEL : 0265-72-0577 
FAX : 0265-72-0577 
MAIL : h25@inacity.jp
定員数 未満児 : 52人 3歳児 : 48人 4歳児 : 50人 5歳児 : 50人 6歳(学童)以上 : 0人
基本開所曜日 月、火、水、木、金、土
基本開所時間 7時30分~19時00分
延長保育の有無
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