2023年10月11日

テーマ：

植物・生物／食

年　齢：

３〜５歳児

ねらい：

・友だちと一緒に考えたり試したりする中で、様々な思いに触れたり、一緒に考え合おうとする。

保育園の隣に流れている細田川の対岸に大きなアケビが実っていることに気づいた子ども達。取ろうとしますが、とても高い所にあって手が届きません。どうしても取りたくて何か良い方法がないか考えます。

「こうやってやればいいんじゃない」と年少児が縄跳びの縄をぐるぐるまわして投げてみます。

年長児と年中児は「何か引っ掛かるものが必要」と水鉄砲を探して持ってきました。「ここが引っ掛かるんじゃない？」「投げて引っ掛けよう」と水鉄砲の先端に縄を巻き付けて投げてみます。

担任たちも必死。すると・・・

見事！引っ掛かりました！！だけど・・・アケビは落ちてきませんでした。「向こうから行ってみよう」と対岸の崖に行ってみるものの、急勾配で無理だとわかったり、水鉄砲に水を入れて当ててみようとしますが「全然届かんわ」とあきらめたり。

そうこうしているうちに３日が経ちました。

「今日こそ絶対取る！」と決意して向かいます。「長い棒を縄に引っ掛けたらとれるんじゃない？」と探してきた２本の棒をガムテープでつなぎ合わせ、その先にハンガーをくっつけて縄に引っ掛かるようにしました。取れたアケビが川に落ちないようにと下に大きなざるを持ってスタンバイ。うまい具合に引っ掛かり、みんなで引っ張ると・・・

「とれたー！！」

「あま〜い」

保育士が声を掛けるより先に小さな指がアケビの実に伸び、満面の笑顔でした。

「保育園の近くにアケビがなっているなんて今まで気づかなかった」

「全然取れなくてくやしかったけど、取れて嬉しい」

「どうしても取りたいと思ったからいっぱい考えたよ」

「アケビって甘いんだね」

「アケビの色ってきれい」

・アケビを見つけ取ろうと試行錯誤する中で、「こうしたらどうか」「こうやってみよう」と考えて、試してみる姿がたくさんありました。自分自身で考え試すことも大事だし、異年齢の関わりの中で友だちと一緒に考えたり、友だちの考えを受け入れたり、すごいなと思ったりすることも、取れた時の喜びを、みんなで共感し合あえたことにつながったのではないかと感じます。