2017年6月30日

テーマ：

土／植物・生物／水／空・天気／人・地域

年　齢：

4才児

ねらい：

共通の目的の中で友達と協力してやり遂げようとする気持ちを持ち、自分で関わりながら考えたり工夫したりすることを楽しむ。

天気の良い日が続き、もも組の子ども達のジュース作りが盛り上がっています。

「いちごジュース！！」「みかんジュースはどう？？」と話し合いながらメニュー表を作りました。

「ぶどうジュースは紫のお花を摘んでこよう。」と進んでぶどうジュースを作り、絵札の所に置いて楽しんでいます。

しかし、事件が！！

２・３日して何気なくジュースのふたを開けた子ども達から叫び声。

「くさーーーーーーーーい！！！！！！！」

「う◯◯の匂いがする！！！！！！！」

ということで、興味津々の子ども達は一斉に作り貯めていたジュースの匂いを嗅いでみることにしました。

結果はこの微妙な距離をみておわかりになるでしょうか・・・

何でも「作りたてに限る！！」ことを学んだ子ども達です。

さて、昨年から生き物に興味のある子ども達。

月曜日になると子ども達で声を掛けながら緑に汚れためだかの水槽を洗っています。

そんな折、「はっぱのおうち」と言う本を読みました。

突然、雨が降ってきました。

おんなのこははっぱのお家で雨宿り。

ところが女の子のお家には先にかまきりが入っていました。

気付くと沢山の生き物が集まり、女の子も嬉しそう。この後雨がやみお母さんの待つ家へ帰るお話です。

はっぱのお家に心奪われた子ども達から「僕達もはっぱのお家を作ろうよ」と盛り上がったので見守ることにしました。

はっぱのお家を作る場所はわくわく広場に決めたようです。

昨年の5才児が使った木の枝が沢山あるので大きい木を選び土台を作るのですが地面が固く、シャベルでもびくともしません。そこで子ども達と相談しながら一緒に進めていくことにしました。

様々な木を持ってきては長さが合わないと返すのですが「折れば良いんだよ」と気がつき、一人で折れなければ友達と協力しながら長さを調節しています。何とか枠組みが完成しました。

早速、屋根に乗せるはっぱを探しにいくのですが大きいはっぱが見つからず、乗せても飛んでしまう結果に・・・。

それでも家から大きいはっぱを持ってきて乗せる子もいました。

しかし、結果は変わらず次の日にははっぱは飛ばされていました。

子ども達で話し合いをするとどんどん意見が出てきます。

「木の枝にはっぱが沢山くっいているからそれを乗せたらいいよ」

「どの枝を乗せるの？」

「桜の木。」

「落ちてないよ。」

「折ればいい。」

「だめだよ。いっぱい桜の木折ったら咲かなくなっちゃうよ。」

「誰に相談したら良いだろう。」

「園長先生！！」

と言うことで園長先生に「はっぱのお家を作りたいから桜の木折ってもいいですか。」と相談に行きました。

園長先生からは「お家を作るという目的があること」「色々な枝をむやみに採るのではなく、先生の話を聞いて約束を守って採ること」を約束して桜の木の枝を乗せてみました。

はっぱのおうち完成！！

子ども達が願った通りのお家が完成し、園長先生を呼びにいき満足気に見せていた子ども達です。

さて、はっぱのおうちに虫たちは遊びにきてくれるのでしょうか？？

今のところ、かえると大きな蚊！？が来てくれました。

これはみのむし？？

たくさんの虫が来てくれるようにお花やよもぎをかざっている子ども達です。

2才児も遊びに来てくれました。大人気のはっぱのお家です。

子ども達の生き物に対する興味と「はっぱのおうち」の絵本の内容がぴったり合い、今回の活動につながっていきました。

活動を積み重ねていく中で自分の考えを主張しながらも友達の考えを聞く中で自己主張するだけでは一方通行になることに気がつき目的を達成する為には合意することが大切だと気付くきっかけになったように思います。

現在、こどもたちの作った「はっぱのおうち」はさくらんぼの枝がすっかり枯れてしまいました。

「なんで、僕達のお家のはっぱだけ枯れちゃうのだろう」

と悩んでいます。子ども達のなぜ?どうして？は尽きませんがじっくりと考える遊び込む時間を確保しながら興味、関心に寄り添っていきたいと思います。