・「言ってみよう!やってみよう!あきらめずにチャレンジしよう!」の園目標のもと、子どもが自分に自信を持って自分の気持ちを相手に伝えたり、「やってみようかな」といろいろなことに興味を持って体験し、失敗を恐れず挑戦することを大事にしています。
・「子どもは地域の宝」として地域全体で子どもたちを大事に見守っている土地柄です。地域の名産である綿内れんこんを10年ほど前から地域の方に協力してもらい、園庭で育てています。
・クラスに関係なく、15年ほど前から3年齢児いっしょの異年齢保育を行っています。その保育を納豆にたとえ、大豆一粒一粒の顔が見え、ねばねばと子どもや保護者、地域の方とつながっていけるように「なっとう保育」と名付け、毎日元気いっぱい、のびのびと遊んでいます。
2025年10月1日

「この畑で 何を育てたい?」と子どもたちと考えて始まった畑づくり。年中児では"すいか、えだまめ、じゃがいも"を育てることにしました。いつも食べている野菜ってどうやって生長していくのだろうと、水やりや草取りをしながら見守っていきました。7月に入り、いよいよ収穫の時期を迎えました。
<じゃがいも> 7月25日
土の中で育つじゃがいもは実の生長は目には見えませんが、葉っぱが大きくなったり、白い花が咲いたりする様子を観察してきました。「この中にじゃがいもあるかな?」「じゃがいも大きくなってるかな?」と畑の様子を伺いながら少し不安そうな子もいましたが…。
一生懸命引っ張ってみると、たくさんのじゃがいもが出てきて大喜び!「じゃがいも採れた!」と友達や保育士に嬉しそうに見せてくれました。「まだあるかな?」と、その後も大小様々な大きさのじゃがいもを掘り出しました。
「これ小さくてかわいいね!」と可愛らしいちびっこじゃがいもを手に取っていました。
<すいか> 8月1日
収穫を一番楽しみにしていたのはすいかです。気づくと畑一面が草だらけに…。草取りをしていると、小さなすいかを発見。「すいかできてる!」と大喜びの子どもたちでした。「もっと大きくなあれ!」と願いを込めて様子を見守ってきました。
いよいよ収穫の日!大きいものだと子どもたちの顔の大きさくらいのすいかを収穫することができました。「一人で持てるよ!」という力自慢の子もいれば、「落とさないようにしてね」と慎重派の子もいて友達と仲良く運んでいました。
「このすいかどうする?」と話し合うと、”食べたい” ”重さを計ってみたい” ”アイスにする?”など、やりたいことがたくさんで想像が膨らみました。量りを使って1つずつ重さを計って重さ順に並べてみたり、順番に回してどのくらいの重さなのか感じてみたりしました。「保育園のみんなにも食べてもらいたい!」とお裾分けした優しい子どもたちでした。
<えだまめ> 8月8日
えだまめの房が膨らんでくると、「もう食べられる?」「触ってもいい?」と興味津々。触ってみると「固いよ?」「え、柔らかいところもあるよ!」と感触の違いに気づいた子どもたち。「あんまり強く触ると潰れちゃうよ」と、力加減もしっかりとしていました。
「これなんか薄いね!」この薄っぺらい房の中にはどんな実が入っているのでしょうか?
畑で育てているいろいろ野菜の生長の様子を見ていく中で、葉の形や大きさの違い、上に伸びていく野菜や地面を這うようにツルが伸びていく野菜と野菜によって生長の仕方に気づきました。「早く大きくならないかな?」という友達の呟きに対して、「大きいすいか食べたいよね!」「もっとお水あげなきゃ枯れちゃう!」など、子どもたちなりに考えて世話をする姿がありました。

・普段食べている野菜はどのようにして育っていくのか、子どもたちと世話をしながらいろいろな野菜に触れることで興味を持ち、食への関心を深めていってほしいと感じました。
・収穫した野菜をどうするのか考える中で、子どもたち一人一人が「こんなことしたい」という考えを持っていた。自分の経験からやってみたいことを話してくれる子も多く、子どもたちがイメージを共有しながら次の活動にも繋がっていくようにしていきたいと思います。
・春から夏にかけて苗を植え、収穫するを楽しむ活動だったが、季節ごとに野菜があるようにこれからの時期にはどんな野菜を育てることができるのか、子どもたちと話をする機会も作っていけたらいいなと思います。