・2023年4月より新しい園舎での保育が始まっています。県内産の木をふんだんに使い、。自然光を取り入れた建物です。
・長沼小学校と同一の敷地にあり小学校との連携も楽しみな保育園です。
・豊野から千曲川まで、広い範囲のフィールドで活動しています。
2025年11月28日

9月のはじめ、おやつを食べている時のことです。
窓から見える空を見て、「せんせい、そら黒い!」と一人の子。その一言から、おやつ後には外に出て、空を観察してみることにしました。
「こっちのおそら黒いよ、あっちも!」
「黒いくもだ!」
「へびみたいなくももあるよ」と子どもたち。
場所によって、空や雲の色が違うこと、雲にも色や形があることに気づいたようです。
中には、「ずっと見てると、くも うごいてる!」と面白い発見をした子もいました。
次の日。新聞紙遊びをしていると… 偶然、天気予報図を発見!
その部分の切れ端を手に持ち、「きょうはあめです、あめです、かさをもっていってください」とニュースのまねをする姿もありました。
この様子を受け、毎日のお当番には、空を観察して天気をみんなに知らせる『お天気当番』も加わりました。
そしてここから、子どもたちの空や天気に対する興味がどんどんと大きくなっていったのです。
「今日もお空見に行きたい!」そんな声が毎日のように挙がるようになり繰り返していると、子どもたちの空の見方にも変化がでてきました。
「黒いくもがあるから、雨ふりそう!」
「太陽がいっぱいでてるから、晴れだね!」
「雨降ってるとき、お空まっしろだね」などなど…
天気と空の様子を結びつけた気づきもたくさんでてくるようになりました。
また、絵本を通して、
「ひつじぐもっていうくもがあるんだね」
「黒いくもは、あまぐもっていうんだね」と、
雲のことについてもより詳しく知っていきました。
現在も、空を観察する姿があったり、お天気のお当番も続いたりしています。また、その中でみんなが見つけた面白い雲を集めた『うさぎ組くもずかん』も張り出し、発見を共有して楽しんでいます。
・そらが黒い!黒いくももある。
・いろいろな形のくもがある!(くじらみたい、へびみたい、きょうりゅうみたいなど)
・さっきあったくもが無くなっちゃった!くもってうごいているんだ!
・黒いくもがあるから、雨がふりそう。
・雨がふっているとき、お空が白い!

何気なく見過ごしてしまいがちな空ですが、「今日はどんな空かな?」「どんな雲があるかな?」とアンテナを張って子どもたちと一緒に見てみることで、様々な発見に繋がりました。
このような、子どもたちの見る世界を広げ、より豊かにしていけるような関わりをこれからも大切にしていきたいと思います。また、子どもたちの発見から、新たな視点や学びを得て、保育者自身の見る世界も豊かにしていけたらいいなと思います。