2025年11月28日

テーマ：

植物・生物／人・地域／つくる

年　齢：

５歳児（年長）

ねらい：

○積み木の感触や匂いを楽しむ。
○自分でイメージしたものを工夫して作ったり、壊れたら直したりしながらたくさんの積み木を使って楽しむ。
○友達と一緒に協力して作ることを楽しむ。

穂高認定こども園に、あづみの積み木キャラバン隊の皆さんがたくさんの積み木を持って来てくれたある日。

遊戯室に積まれた積み木の数はなんと、一万個！遊戯室が木の良い香りでいっぱいです。

「早く遊びたい」ワクワクが止まらない年長さんたち。

積み木キャラバン隊さんたちのお話を真剣に聞いています。

そして、まずは「積み木早積み競争」をしました。

とにかく高く積んだり、土台を大きくしたり、友達と協力して積んだり、夢中で取り組む子どもたち。

「くずれそうだよ」この不安定なグラグラがドキドキワクワクのもと。

「ぼくのからだより大きくなってきた」高く高く積み上げます。

早積み競争のあとは、自由に積み木で遊びます。

積み木の種類はたった２種類でも、子どもたちが作るものは様々。

「くずれても大丈夫」「やっぱりこうしようかな」何度でもやり直せて、どんな形にもできる積み木の魅力にどんどん夢中になっていきました。

「こんなに高く積めたよ」協力しながらニコニコのみんな。お友達と一緒も楽しい！

「ここにおいてみよう」一人で夢中になるのも楽しい！

そんな楽しい積み木の秘密を紙芝居「くくじぃとあかまつ」で教えてもらいました。

「くくじぃはもとは安曇野の里山で生えていたあかまつの木だった。」

「この積み木たちは安曇野の松枯れのあかまつの木が生まれ変わってできている。」

「あかまつの木を切ったあとは光が降り注ぎ新しい命が芽吹く。」

子どもたちは、初めて聞くお話に真剣に耳を傾けていました。

「これがくくじぃだね。」「ここにもいたよ。」

「うんうん。」「くくじぃたちが森の会議をしてるんだよ。」

「くくじぃ眠いって。」

紙芝居を見たあとはくくじぃ積み木がますます大好きになった子どもたち。

最後は『遊戯室にある全ての積み木を使おう！』と楽しんでから片付けます。

作ったものを壊すのも楽しい遊び。

箱にきれいに片付けるのも楽しい遊び。

最後までたっぷり楽しんだ積み木キャラバンでした。

「この穴が虫食いのあとだね。」

「この色が変わっているのが枯れたあとかな？」

「くくじぃの木、大事にしたいね。」

穴が空いていたり、色が変わっていたりする積み木をたくさん見つけ、身近な遊びから少しだけ『環境問題』に気付いた子どもたちでした。

積み木キャラバンが終わったあとには、「めっちゃ楽しかった！」「うれしかった。」とニコニコの子どもたちの顔がありました。こんなにたくさんの積み木で遊んだのは初めてで、たくさんあるからこそ作りたいものを自由に作ることができ大満足で終われたのだと思います。「崩れても楽しい」「何を作っても楽しい」そんな安心感が積み木遊びにはあります。きっとこの経験が子どもたちの、「やればできる」「失敗なんてない」の自信の根っこにつながっていくのだと思います。そんな遊びや経験をこれからもたくさん積み重ねていきたいです。また遊びを通じて学んだ「安曇野の自然を大切に」を忘れずに子どもたちと過ごしていきたいと思いました。