2025年12月4日

テーマ：

植物・生物／人・地域

年　齢：

３～５歳児

ねらい：

・学友林の中で体や五感を使ってやってみたいことを楽しむ
・友だちや保育士と一緒に発見や探索を楽しむ

信州型自然保育専門研修（応募型研修）を受け、市内の保育園から数名の保育士が参加しました。NPO法人グリーンウッド自然体験教育センターより２名の講師が来園してご指導下さいました。

子ども達は初めましての講師さんと保育士達に、少々固い表情でした。参加した保育士も同じでした。

講師ミケさんが「猛獣狩りにいこうよ♪」を提案して下さり皆で遊ぶと、直ぐに緊張もほぐれ笑顔になり、積極的に参加保育士達の手を引いていました。

緊張の心と体がほぐれたところで、皆で学友林に出発！

学友林に入ると空気がピンッと張り詰めた感じがして、落ち葉を踏みしめる子ども達の足元から「カサカサ」良い音が聞こえました。

講師ミケさんから「今日は自分のやってみたいことをいっぱい楽しみましょう！先生方が一緒に遊びながら”こんなことできそう！””やってみたい！”という事をたくさん考えておいて下さい」とお話があり、遊び出しました。子ども達は、パーッと自分の興味惹かれるところへ向かっていきました。

そんな中で年長児何人かは、最近熱中している鬼ごっこを「鬼ごっこやる人ー？」「やるやる～」と集合し斜面や山道を木々や友だちを避けながら走り回って鬼ごっこを楽しんでいました。

斜面を登ったり下りたり、

倒木渡りをしたり、

自然物万華鏡を覗いたり、

落ち葉の下や朽ちた木の陰から何かを発見したり、自然物を使ってお料理したり、触ってみたり匂ってみたりしながら、学友林のいたる所で夢中になって遊びました。

研修参加の保育士の皆さんも子ども達の気づきに共感したり一緒に遊んでくれたりしました。

午後は、会場を公民館に移し、研修参加者と自園の職員が講師の指導の下、今日の学友林の遊びから皆で自然保育についての学びを深めました。

・「サルノコシカケ、まだあってよかった～」今年度は春先に出かけた際、サルノコシカケが大量に木に生えており子ども達はそれを取りたくて工夫していたことがありました。そのことが思い出されたのでしょう。

・生えている木を抜くことにはまり、抜こうとしていた子ども達。「この木は抜けやすいから腐っている」と、いろいろな木を引っ張り研究（笑）していました。

・年長児は「この木はトンカチみたい」など枝を道具に見立てて使って遊んでいた。学友林の一角にその枝達を道具置き場として隠していました。後日出掛けた時は、そこから持ってきて道具として遊んでいました。

・つるつるピカピカのどんぐりがたくさん落ちていて、年少児はきれいなどんぐりを選んで拾っていました。芽がが出ているどんぐりは「しっぽがはえとる！」と見てはポイッとしていました。丸い形が欲しかったようです。

・倒木を宇宙船に見立てて「しゅっぱつ」と乗り合って遊んでいました。

・木の根を掘り出し「サツマイモ」と言って、どこまでも続く根っこを掘り進んでいた。

・出発前から「○○したい」と楽しみにしていた子ども達でした。学友林の中では、友だちや保育士と一緒にやりたいことや興味惹かれたことにじっくり取り組むことが出来、またそこで感じた面白さや喜びを周りにいる人と共有することで、更に「もっと！」という思いが深まったように思いました。

・自分の感じたこと等を言葉で伝えたり相手とのやりとりする姿が増えたように思いました。自分のやりたいことや嬉しい楽しいなどの体験を重ねる中で、伝えたい！という気持ちが高まり言葉に繋がっているのでは思いました。

・身近な環境である学友林での遊びは少々マンネリ化してきていたのでは？と感じていました。自然保育研修の機会を頂き、講師の先生や他園の参加者の視点や考えを聞きながら一緒に考え合うことで、自然環境の中でのリスク対応や遊びを実現するための環境作りなどの学びを深めることが出来ました。