2025年8月4日

テーマ：

土／水／つくる

年　齢：

３．４歳児

ねらい：

・田んぼに水を溜められるように友だちと相談したり、協力したりして畔シートを張る。

園長先生が田んぼをのぞいて、何かしているのに気付いたこども達「何しているの？」と駆け寄ると「いいところに来てくれた！田んぼから水が出ていかないようにしたいと思うんだけど・・・なみなみの板と長い棒を持って来て！」実はテラスにそっと波トタンと棒が置いてあったのです。「あ、もしかして…」「わかった‼」とこうして活動が始まりました。

丸めてあった板（畔シート）を運んできました。

田んぼの周りに掘った溝に合わせてシートを広げていきますがなかなか難しく、引っ張る人とそれを抑える人が必要です。友達同士声を掛け合ってだんだん上手に広げていきました。

よし！一回りして繋がった。余分なシートは切らなくてはいけません。頼んだわけではないのに、自分たちではさみを持ってきて切ろうとがんばります。

次はシートを抑えるために棒を刺していきますが、シートは動くし、棒はなかなか刺さりにくくうまくいきません。

腰を上げて、両手を使って押し込んでみたり、石を使って叩いてみたり、それぞれ工夫して棒を刺していきます。

棒が刺さると、どんどんと踏んで水が漏れないように隙間を埋めていきました。

隙間を埋めたら、水を入れて水が漏れないか確認。水を入れた重たいバケツを何回も運んで田んぼに水を溜めます。

ほら、こんなに水が溜まりました。皆で踏んで中はトロトロの泥んこ、水漏れもありません。

足を取られて転んでしまうお友だちもいました。でも、楽しいね！うれしいね！手をついた先に石があると拾ってどけます。石だと思ったら友だちの足で、「違う違う」「それ○○の足！」「間違った！」などと大笑い。

無事に水が漏れない田んぼが出来上がりました。

・ちゃんと抑えてないと倒れちゃう。

・引っ張って、そっちは抑えて。

・そっち倒れないように持っていて。

・よし、つながった。余ったところはどうする？切る？

・ハサミ持ってくる。

・はさみでシート切るの難しいね。

・こっちを引っ張っていてあげる。

・このままだと倒れちゃうよ。

・さっきの棒で抑えればいいんだ。

・うまく刺さらないよ。

・柔らかいところと硬いところがあるよ。

・立って両方の手で押さえるといいよ。

・石でトントンすると刺さっていくよ。

・隙間があるとお水が逃げちゃうから固めなきゃ。

・バケツ重たい。

・もっといっぱい入れなきゃ水が溜まらないよ。

・水漏れてない？

・大丈夫！

年中、年少のこども達が田んぼの水が漏れないようにと、目的に向かって畔シートを張りました。保育士があれこれ声をかけなくても、自分たちで気づいたことを伝え合い、うまくいかないところもこども同士で協力したり、年少さんは年中さんの真似をしたりしながらシートを張り、水を溜めるところまでできました。

水を張って泥んこになりながら小さな田んぼの中で遊んでいるすがたに、自分たちでやれたという満足した様子を見ることができました。小さくても、形が整わなくても、こどもが楽しい、やりたいと思える活動をこれからも続けてやっていきたいと思います。