2025年6月12日

テーマ：

植物・生物／水／火／人・地域／つくる

年　齢：

4､5歳児

ねらい：

・春の植物を使って染め物を楽しむ。
・身近な自然物を使って火をおこしてみる。

隣の豊栄小学校から桜の枝をいただき、桜の染め物に挑戦しました。

桜の枝から染める液を作るには、何回も火にかけて、枝をぐつぐつ煮るんだって。

早速、準備をしよう！

まずは、長い桜の枝を短くして水と一緒に鍋に入れていきます。

「このくらいかな？」

「折れないやつは、ねじって引っ張ると上手にできるよ。」

次は火を焚く準備をしよう！

園庭や園の周辺に落ちている枝や葉っぱをみんなで集めてきました。ここでも長い枝は短くしていきます。

「折れないな～」「太い枝は足で踏んで、ボキってやるといいよ。」

桜の枝を折ったときに気づいたやり方も友達に教えてあげる姿がありました。

では、火をつけていきましょう！

「わ～すごい！」「煙の匂いがする。」

この上に桜の枝と水を入れた鍋を置いて、ぐつぐつ煮出していきます。

煙の匂いに気づいた年少さんも「何やってるの？」と集まってきました。

何色になるかな･･･？「ピンクかな？」「茶色かもよ」と、どんな色がつくか予想していました。

この後、別日に3回ほど煮出しました。その染液がこちら。

「水に色がついてる。」「茶色だ！」「ちょっとオレンジみたいにも見えるよ」

さあ､早速染めたいところですが、この液にひたす前に染めるもの（さらしや靴下、ハンカチなど）の下準備をしてきましょう！

お湯で洗ってのりを落とし、素敵な色がつくよう豆乳で揉み込んでいきます。

「ぎゅって絞るの大変だね、手が痛くなってきた。」「先生、もう水でないかやってみて！」

「豆乳触ったら手がすべすべになった～」「牛乳みたいな匂いがする。」

豆乳は、匂いや感触を楽しみながら5分間夢中で揉み込んでいました。

鍋から桜の枝を取り出し、みょうばんを加えます。それからさらしを入れていきます。

手についた桜の液の匂いを嗅いでみると･･･保育士は「桜餅みたいないい匂いがする～」

子どもたちは、「うーん、なんか変な匂い･･･」子どもたちと大人では感じ方が違ったようです。

準備が整ったので、桜の液に入れて染めてみよう！

「色がついたよ！」「オレンジっぽい色だな」「僕の靴下はピンク色」

「2回目に入れたやつはピンク色っぽい！」

先生たち用の大きなさらしには、割り箸や輪ゴムでなにやら仕掛けがしてあります。

「わ～すごい！模様ができてる」「これはひつじみたい、ここはりんごみたい！」

さらしやそれぞれ持ってきたハンカチ、靴下などにきれいな色がつきました。

染め物は、戸外活動での暑さや虫対策で首に巻いて使ったり、お世話になった方へのプレゼントになったりします。

・なかなか折れない木の枝は、ねじったり、踏んだりすると折れたよ。

・火をつけるときは、茶色い葉っぱや木の枝が必要だね！たくさん集めよう。

・茶色かオレンジに染まりそう･･･実際に染めてみたら、オレンジみたいな色とピンク色になった。

・さらしを絞るのは手が痛くなって大変だったけど、上手に絞れたよ。

・豆乳を触ったら手がつるつるになった。

・先生たちのさらしに可愛い模様がいっぱいついてた！今度は私たちもやってみたいな。

・自分たちの染めたものを早く使いたいな。

・色や匂い、感触に気づき、夢中で遊ぶ姿があり、子どもたちの気づきは保育士が想像もしていなかった楽しく、面白い視点がたくさんありました。保育士が子どもたちの発見に共感したり、友達と一緒にその発見を楽しんだりすることを通して、身近な自然に対する興味を広げ、子どもたちの意欲につながってくといいなと思います。

・色や模様の付き方は保育士も学ぶことが多くありました。子どもたちと一緒に考え試して、「これはどうなるんだろうね」「何色になるかな？」と、様々な工程を楽しみながら行うことができました。園庭遊びや散歩などで身近な植物に触れながら、また違った植物でも染め物遊びを楽しめるようにしたいです。