2023年12月28日
今年は、園舎裏に新しく畑を借りて、さつまいもを育てました。順調に育ち、一面につるが伸び、大きな葉っぱが覆い茂りました。
10月4日、11日の芋ほりに向けて、つる上げをしました。保育士が活動をしやすいようにと少し引き抜こうとしましたが、長く伸びたつるは、あちこちで絡み合ってなかなか引き抜けません。それを見ていた子どもたちが自然と集まって、一緒に抜きます。「うんとこしょ、どっこいしょ」大きなかぶごっこが始まり、掛け声も一緒に合わせます。
絡んでいたつるも少しずつ抜け、長いつるがたくさんできました。抜けたつるの葉っぱを、今度は一枚一枚取り除き、つるだけにします。つるを引きちぎらないように気を付けて、丁寧に作業を進めます。どの子も黙々と、つるの灰汁で手を黒くしながら行っていました。
たくさんのつるが出来ました。長いのは4メートルもあり、誰が長いかと比べるのも楽しい様子。
つるを保育所に持ち帰り、今度はリース作りの準備です。
子ども:「どのつるにしようかな?」と選びます。
つるを選んだら、今度はテラスでリトルコーンを使って巻き付け、輪に束ねていきます。コツを掴んだ子どもたちはリトルコーンを使わず、肘を上手く使って輪に巻いていきます。一人2個から多い子どもは6個作りました。
輪にしたつるは誰の物かわかるように名前を付けて、物干しで1か月ほど乾かします。
11月13日。干していたつるがしっかり乾燥したので、今度はリースの飾りつけをしました。飾りは、散歩に出かけた時に集めたどんぐりや松ぼっくり。どんぐりや松ぼっくりに絵の具で思い思いに色を塗っていきます。
子ども:「あれ―?何だか松ぼっくりが丸くなっていくんだけど?」と不思議がっていると、
「松ぼっくりって、濡れると丸くなって、乾くと広がるんだよ」と知っている子どもが教える姿がありました。
「へぇー、知らんかった」「おもしろいね」
保育士:「松ぼっくりって、中にある種を遠くへ飛ばすために、雨が降るとカサが閉じて中の種を守り、天気が良い時は開いて風と一緒に飛んでいくような働きをしていているんだよ」と知らせ、中にあった種を見せると、
子ども:「これが、松ぼっくりの種なの?」と興味津々。
松ぼっくりの不思議な特徴を感じながら色塗りを進め、一人一人トレーに乗せて乾かします。一方、リース本体には、リボンやモールを使って巻き付けていきます。
翌日、11月14日。前日、色塗りをしたどんぐりや松ぼっくりはしっかり乾いたので、今度は本体のリースに飾っていきます。他に、とっておいた花壇で育てた帝王貝細工や部屋で飾っていた切り花のスターチス、南天の葉や実も活用します。
子ども「どんぐりが転がっちゃって、上手くつかない!」と苦戦しながらも、どこに付けたらいいか考えながら飾っていきます。
子ども:「良い感じにできたー!」と満足の様子。
出来上がった作品はそっと運び、ボンドが乾くまで棚の上に置きます。
翌日にはボンドが乾き、素敵なリースが完成しました。
完成したリースはクリスマスに合わせて、部屋の壁面に飾って楽しみました。
・つる抜きが始まると、興味を示し集まったり、なかなか抜けないと「手伝ってー!!」と声を掛け合ったりして、力を合わせて行おうとする姿。
・つるは抜くとシナシナになり巻きやすくなること。干しておくと棒のように硬くなり、折れやすいこと。
・松ぼっくりは濡れると閉じて、乾くと広がること。松ぼっくりの種の仕組みを知ったこと。
・クリスマスの日、制作したリースを持ち帰り、「どこに飾ろうかな?」「玄関がいいかな?」「ツリーに飾ろうかな?」と楽しみにしていました。
・畑活動をするにあたり、初め子どもたちの中では、「焼き芋をしたいから」「収穫祭でさつま汁を食べたいから」と言う思いがあって始めたさつまいも作りでしたが、保育士の中ではリース作りにもつなげたいという思いがありました。順調に生長したさつまいもは、収穫だけではなく制作も楽しむことが出来、活動として色々広げることが出来たので良かったと思います。
・リースの飾りは自然物を利用し、その飾りは散歩などで自分たちで集めたものを使いたいと思っていました。散歩に出かけるにも、目的をもって活動に取り入れたいですし、自分で集めたという思いから、制作する意欲や楽しみにも繋がると思っていたので、子どもたちが楽しんで制作をしている姿を見て嬉しく思いました。
・たくさんできた輪にしたリースは持ち帰り、お家の方と一緒に制作を楽しんでもらうようにしました。「つるでこんな風にできるなんて、初めて知りました」「お家でも作ってみます」と言う保護者の方から感想をいただき、親子の触れ合いのきっかけになったようで嬉しいです。
・部屋に飾ったリースは、クリスマスの日に持ち帰り、家庭で飾ることを楽しむことが出来、良かったと思います。
園の形態 | 普及型 |
---|---|
代表者氏名 | 保育所長 : 松下剛樹 |
運営法人 | 根羽村 |
運営法人代表者名 | 根羽村長 |
園の設立日 | 1970.4.1 |
認定日 | 2019.9.13 |
区分 | 保育所 |
住所 | 〒395‐0701 下伊那郡根羽村149 |
エリア | 南信 |
お問い合わせ先 |
TEL : 0265‐49‐2152 FAX : 0265‐49‐2152 MAIL : nebahoikusyo1107@mis.janis.or.jp |
定員数 | 未満児 : 人 3歳児 : 人 4歳児 : 人 5歳児 : 人 6歳(学童)以上 : 人 |
基本開所曜日 | 月、火、水、木、金、土、日 |
基本開所時間 | 7時30分~18時 |
延長保育の有無 | 要問合せ |
園児募集 | 要問合せ |
保育者募集 | 要問合せ |