応援!しぜん保育 多方面から「信州型自然保育」への応援メッセージをいただいています。

Vol.007

子ども達の未来を豊かにするカギは、自然保育にある。 森のようちえん全国ネットワーク運営委員長 長野県野外保育連盟理事長  内田 幸一 2016.04.19

自然の中で幼い子ども達は偶然にですが自分の興味の対象となるものに出合い、そのことに対して何らかの反応や行動を起こします。興味の対象となった内容は問題ではありません。それは発見と行動の連鎖です。そして次の展開を生み更に継続させます。自然の中では予定されていないこと予測していない事態に出合う可能性がたくさんあります。子ども達はそうした体験を幾度となく繰り返します。そこには成功も失敗もあるかもしれませんが、これも問題ではありません。自然の中の保育活動はこの偶発的に起こる様々な事柄によってどの子もが主体的に動く機会を得ていることに着目しています。

遊びは子どもに取って真剣なもの本質的なものです。子どもの本能を呼び起こすものとも言えるでしょう。自然の中での遊びは子ども達の本能を刺激し、自分が生き生きできていることを自覚することが出来ます。自然と向き合う時間を多く持った子ども達は自然を心地よい環境としてとらえます。自然の微細な変化にも気付く様になります。そして創造的に自然と関わることを好み、自然が生きていることを感じ取ります。

信州は豊かな自然が身近にあります。この地域性を活かした自然保育に多くの子ども達が参加出来る様になってほしいと強く願っています。子ども達の未来を豊かにするカギは地域にどれだけ愛されたか、自分の生まれ育った地域にどれだけの宝があるのかを知らせることだと思っています。自然保育にはそんな可能性があると確信しています。