富県保育園は目の前に中央アルプスが広がり、周辺は田畑に囲まれた自然豊かな地域にあります。
子どもたちは四季を通じて散歩に出かけています。近くには御殿場遺跡があり、歴史文化にも触れられます。各地区には獅子頭があり、保育園でも披露していただいたことがあります。
地域の方が子どもたちのために自由に遊べる土手を整備してくださり、草の上を転がったり、冬にはそり滑りをして楽しんでいます。メイン写真にあります「キャットミント」、春には「はなもも」、秋には「コスモス」の迷路、季節ごとに地域の花々を楽しんでいます。
畑の活動では、小学校と一緒にさつまいもを作り交流をしています。園庭にある畑では、キュウリ、ナス、トマト、ピーマン、ポップコーン等を育て、クッキングを楽しんだり、田植え、稲刈り見学、餅つきと食育活動にも積極的に取り組んでいます。
園庭には、シンボルツリーの「なつめの木」があり、実がなると収穫をして自然の恵みを味わっています。
全園児が泥んこになって遊んだり、草花や木の実を使ってお料理ごっこや色水作り、水遊び等で遊んでいます。未満児から幼児までが同じ園庭で一緒に遊ぶことで刺激を受け、思いやりの気持ちが育ちます。
遊びの中では考えて工夫してみたり、友達と協力したりと子どもたちがやりたいことができる環境です。
2025年6月24日
急に暑くなり、泥んこ着に着替えた子ども達が一斉に外へ飛び出していきます。
この日、水くみ用に新しいジョロを10個出しました・・・すると
子ども達はピカピカのジョロに更に気分も上がり、手に取って遊び始めます。
ホースから出る水をいっぱい入れて、ジョロの先から出てくる水の様子を楽しく見ていた未満児のOちゃん。
年中、年長児は、ジョロに入れた水を赤土山の上から流し始めました。何度も流していくと赤土山はつるつるの滑り台になっていきました。水を流したところが一番滑ることが分かっている年長児は、率先して一番滑るところを陣取ります。
「キャー!すごいすべるよー!」と歓声を上げながら、上ったり、滑ったりを繰り返していました。
砂場の川づくりでは、保育士と一緒に掘った大きな川に水を溜め、支流を作ったり、川に足を入れて感触を楽しんでいた子ども達。川の水が減ってくると、ここでもジョロが大活躍!何度も汲みに行っては水を流し、川の水をキープしてくれていました。
赤土山が渇いてくるとあまり滑らないことに気付き、ジョロの水を流しながら滑ることを思いつきました。始めは赤土山の上から水を流していましたが、斜面を濡らしながら(自分でジョロの水を掛けながら)滑る姿が見られ、そして、お友達がよく滑るように水を流してあげている子ども達でした。
たった1杯のジョロの水が遊びを広げ、友達やみんなのため、自分への満足感につながっていくことを感じました。
遊び方も感じ方も様々な泥んこ遊びの中で、保育士は子どもの興味に寄り添いながら開放的に遊べる環境を作っていくことが大事なんだと感じました。
この時期ならではの泥んこ遊びを思い切り楽しんでほしいな!