伊那北保育園は、中央アルプスと南アルプスに挟まれた伊那谷の中央を流れる天竜川の東側に位置しています。
近くの里山や学校林を散歩コースとして、自然の中での発見や開放的な気持ち良さを体験することを大切にしています。
年間を通じて園庭にいろいろな遊びのコーナーを設置し、子どもが自由に選択し主体的に遊べる環境を工夫しています。
遊びの中で、異年齢の交流、子ども同士の学びあいを経験するようにしています。
2025年4月30日
園の近くにある「わくわくの森」 子どもたちは、この場所が大好きでいろいろな季節を通して遊んできました。
①「あっちに行ってみようよ!!」
森の中を探検!!倒木を乗り越えたり斜面を駆け上って遊びます!!
②「おおきいきのこがあるね!!」
「なんていう名前かな?」「おもしろい形だよ」
③「さくらハウスを作ろう!!」
以前から森の中にあった枝を集めて作ったお家、子ども達は「Y先生のお家」と呼び憧れていました。「みんなのおうちもつくってみたら?」の保育士の投げかけにやる気になった子ども達。枝をたくさん集めてさくらハウスを作ります
④ 親子遠足 一緒に作ろう!
親子遠足では大好きなわくわくの森とさくらハウスをお家の人にも見てもらおうと、お家の人をわくわくの森にご招待!!一緒にお家作りをしたり、探検したりとあそんでもらいました。
「これ楽器だよ!叩くところで音が違うよ!」
枝を集めたり枝を組んだりして「さくらハウス」も大きくなりました。
⑤ おばけ屋敷をやろう
親子遠足後もわくわくの森での遊びは続きます。昨年の年長さんのお化け屋敷を覚えていて「今年もやりたい!」「わくわくの森でやりたい!!」と子どもたちの思いが強く、森でのお化け屋敷が開催されました。
小さい子が転ばないように落ち葉のお掃除
お化け屋敷スタートです!
「うまく隠れてる?」「そろそろ来そうだよ」
木の陰から「バア~!」
お化けの衣装は子どもたちの手作り。子ども
たち同士、意見を出し合い協力しながら、準
備を進めてきました。
「小さいお友だちが驚いてくれて嬉しかった。」
お化け屋敷大成功!!
⑥ 冬になり久しぶりに行ったわくわくの森。たくさんの木が伐採されて森の中がすっきりしていましたが、また新たな遊びが始まりました。
「穴があるよ!!」「100mくらい続いてそう!!」
「ブラジルにつながっているかな?掘ってみよう!」
「木の根っこ見つけた!どこまでつづいているかな?」
年間通して遊んだ森で
・風が吹くと木があんなに揺れるね
・木の根っこはこんなに長くつながってるよ
・ぼくたちでもさくらハウスがつくれるよ
・木の皮はこんな風に重なってるね
・この木はここまでなら上って大丈夫!
・ここにどんぐりがたくさんあるよ 等
森での活動の中では子どもならではの様々な発見があり、面白がる・不思議がる・知りたがる・見つけたがる等、意欲的な「がるがるっこ」の姿をたくさん見せてくれました。
わくわくの森に行くと、いつも楽しそうな子どもたち。おもちゃなど無くても自分で遊びを見つけ、いきいきと遊んでいます。
年間を通して遊んできたことで、季節の変化、自然の変化を感じていました。最初は数人での森の中の冒険から始まり、さくらハウスづくり、おばけやしきごっことみんなで協力して作ったり、遊んだりする姿が増えてきました。そして、「やってみたい!」という気持ちが膨らみ、何に対しても意欲的な姿が増えてきたことは嬉しい成長です。
自分の気づきを友だちに伝えたい、友だちの気づきを大切にする、そして一緒に楽しむ…
そんな姿に大きな成長を感じます。大好きな「わくわくの森」での経験をこれからも忘れず、わくわくする楽しい経験を積んでいってほしいと願っています。