2025年12月2日

テーマ：

植物・生物／水／空・天気／人・地域

年　齢：

3歳から５歳

ねらい：

・かめの冬眠について知る。
・生き物を飼育することの難しさ、大変さを知る

11月に入り、気温が下がってきたころから、だんだんとエサをあげても残すようになってきたかめさん。動きも鈍くなってきました。「あれ？今日はかめさんの水が汚れてないね。」「昨日あげたエサも残してる。」など最近のかめの様子に気付いたこども達。そこで昨年もやったかめの冬眠を思い出し、やってみることにしました。

昨年もお世話になった飯田動物園の伊藤園長さんをお願いして一緒にかめを冬眠させてあげます。

かめさんのお布団になる葉っぱをひとり５枚ずつ拾ってきました。

順番にかめさんの水槽に葉っぱを入れていきます。

「葉っぱのお布団気持ちいいよ。」などと言いながら葉っぱを入れてあげました。

葉っぱを入れたら、次は水を入れました。

お水もたっぷり入り冬眠の準備完成です。

伊藤園長さんが、かめさんについていろいろお話してくました。

・かめさんは皮膚呼吸といってお尻の穴や他のところでも息をしているから水の中でも苦しくないんだ。

・このかめさんはアメリカのかめで、小さい時にお祭りのかめすくいなどでたくさん日本に来たんだけど、だんだん飼えなくなって近くの川に捨てられたりしてどんどん増えていったから、日本に昔からいる生き物に悪い影響を与えてしまっているんだ。かめさんが年をとって死んでしまうまで、必ず大事に飼ってください。

・かめさん寒くなるとエサ食べないね。

・水も汚れなくなったよ。

・昨日のエサが残っている。

・あんまり動かなくなったみたい。

・前みたいに冬眠するんだ。

・葉っぱがかめさんのお布団になるんだ。

・お水をたくさん入れても（水槽に）大丈夫なんだって

・お尻で息するんだ。

今年の年長さんはかめが怖い気持ちや、面倒という気持ちがあり、毎日かめの掃除がなかなか進みませんでしが、運動会後くらいから責任もってできるようになり、水が汚れていなかったり、エサが残っていたり、かめの様子の変化にも気付いていました。昨年の経験もあり、冬眠することを知っていた年長さんでしたが、実際のやり方は分からなかったので、伊藤園長さんにお願いして来ていただきました。

冬眠のさせ方だけでなく、かめの生態のことや外来種であり日本の在来種への影響のことなども含め、勝手逃がしたりしてはいけないことをこども達に分かりやすくお話してくださったので、生き物を飼育することは大変だったり、面倒であったりするが、命があるものを大切に最後まで面倒みなくてはいけないことも感じられたと思います。

かめさんが冬眠している間も水が減ったら足してあげること、厚い氷が張ったら取り除いてあげることも教えていただいたので、冬眠している間も大事に見守っていきたいと思います。