【ちいろば保育方針】
1.保育者、保護者、地域(有機農家や故郷保全会)の方々との連携で、子どもたちの成長を促し見守ります。愛にあふれる場を作ります。
2.自然との共生をモットーに、毎日、自然体験活動を主軸とした保育活動を行います。
森、山、川などの環境で遊びを通した活動を行い、人や自然との関わりを楽しむ心や思いやりの心を育てます。さらに、エコロジーを知る機会を作ります(エコ保育:使えるものは使う、再利用。極力ムダにしない)。
3.子どもたち一人ひとりの自主性を尊重します。
何事も自分で考え言動できるように援助し、見守ります。
4.何事も、知ることよりも直接体験を重視した保育活動を行います。五感をフルに活用し、感受性を養います。
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2017年6月28日
月に一度の織座農園での保育の一日。
織座農園主、窪川典子さんはちいろばっ子達と触れ合えるこの一日をとても楽しみにしており、
その想いは、子どもたちも同じだ。
織座農園の日はいつも、典子さんの(農のある)暮らしの一部を子どもたちが体験することで、
いつもの保育活動でしている畑活動に加え、地域の農生活の実際を垣間見ることができ、農の深みを
知ることのできる、貴重な機会である。
今日は、25mほどのビニールハウスにきゅうりの種をまくという「仕事」を
任された子どもたちは、大好きな典子さんからの依頼に
「よ~し、やってやるぞ!」といって意気盛ん。
でも、種をまく前に、うっそうと生える雑草を手で引っこ抜き、
その後土を耕さなければならない。
ちいろば保育にも、脈々と受け継がれてくる「子ども文化」
なるものが着実に定着してきて、
それぞれの年代の子が、しっかりと文化性に基づいた
成長を見せてくれるようになった。
特に、年中、長児の「やるときはやる」精神は根強く、
それを見て「真似る・真似ぶ」年少、未満児の姿があり、
ここに、異年齢の大きな利点の一端を見ることができる。
ビニールハウスに入った途端、勝手知ったる!
といったように、雑草を抜き始める。
典子さんも、その子どもたちの自発性に感心しながら、
すさまじい速さで雑草を抜いていく。
その姿を見た子どもたちはさらに熱い火をともして雑草を抜いていく。
途中疲れた子は、水を飲んだり、
はてまたハウスにこぼれだねで出てきていたレタスや
ルッコラを食べながら、
はてまた、泥団子を作り始めたり、
外の雨に手をかざしたり、
遊ぶことにも余念がない。
集中の続く子どもたちは、最後まで雑草抜きをやり遂げる。
そして、年長のKを中心にクワをふるい、耕した後、
「典子さん、そろそろ種まけるよ!!」
とまだまだ、集中は続くといった様子。
30cm感覚に、座り、典子さんから種を受け取り、
なんと25m、全て種を植えきってしまう。
はっきり言って、午後まかかってしまうと思われたこの活動も、
午前中のものの1時間ちょっとで終わってしまった。
子どもたちの意欲、自発心、そんな部分での成長が如実に見えた一日であった。
お昼は、典子さんお手製のお味噌汁をいただき、
満足な子どもたち。
きゅうりの種まき完了の達成感もひとしお。
典子さんと顔を見合わせて笑顔の子どもたちは、
本当に織座農園が好きなのだ。
雑草を抜いているときに、
典子さんの雑草を抜く姿が「もぐらみたい!」
といって感嘆の声をあげる子どもたち。
そうか、もぐらのように土とお友達になる。
そうして、はじめは雑草の上の方をもって引っこ抜いていた子どもたちが
まさにもぐらのように、根っこの部分をもって土にまみれながら
雑草を抜くようになった。
そうしてみると、「うわ~織座の土ってすごいふかふか!」
と、30年有機農業を続けてきてできた土の性質にも気づき、
いつも触れている土との違いに気づく。
(どこでも遊べる)子どもたちの中で、泥団子遊びを始めた
子は、まさに、いつもちいろばで作っている泥団子との違いに気づいたようで、
その色合い、感触、においなど、使う土によってかたまり方がこんなにも違うのだということにも
感じ入っていたようである。
とにかく、子どもたちにはこのせっかくの機会、
思ったように、まるごと、典子さんの世界に引き込まれてみてほしい、
そんな想いでいる中で、
私たち保育者もまた、その世界観を子どもたちと共に体感し、
そこで得られる感動や気づきを共有することが大事であると思う。
いつもの保育環境を超えて、地域に入っていくときに、
私たち大人も、本当にそこにあふれる知識や歴史の深みに驚嘆させられる。
私たちもまた、子どもたちと同じ目線をもち、また同じラインから
その世界を見つめるときに、とにかく謙虚な思いを持って
人として世界に触れていくこと、これが何よりである。
子どもたちを指導するというより、対等な人間関係を本当に意識させられる中においてのみ、
私たちは確かに共感しうるし、共に成長できるのである。
園の形態 | 特化型 |
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代表者氏名 | 園長 : 内保 亘 |
運営法人 | |
運営法人代表者名 | |
園の設立日 | 2012.9.23 |
認定日 | 2016.10.12 |
区分 | 認定こども園 |
住所 | 〒384-0704 南佐久郡佐久穂町大字八郡1974-1 |
エリア | 東信 |
お問い合わせ先 | TEL : 080-5081-0419 FAX : MAIL : chiiroba_forest@LIVE.jp |
ホームページ | http://chiirobayachiho.wixsite.com/home |
定員数 | 未満児 : 2人 3歳児 : 7人 4歳児 : 7人 5歳児 : 7人 6歳(学童)以上 : 人 |
基本開所曜日 | 月、火、水、木、金 |
基本開所時間 | 9時~14時30分 |
延長保育の有無 | 要問合せ |
園児募集 | 要問合せ |
保育者募集 | 要問合せ |