本園の特徴 もって生まれた色に

2020年にNPO法人を取得。人々の命をつないできた地域資源を大いに活用し、日々の時間を保証し、幼児期にしかできない直接体験を大切にしている。目の前にある自然や環境の中で、自ら働きかけ、内発的動機付けによる湧き上がる興味関心を主軸に、発見学習を積み上げ、人生を作り上げる力の基礎育成を願い自然保育活動をしている。主に棚田のふもとに位置する拠点での田畑の中で、継続した興味での遊びができる環境を作り、仲間とともに試行錯誤しながら遊びを発展させる面白さ、そしてその中でゆっくりと育まれる友達と関わる力の育成を目指している。また週2回の「千曲川の水辺の楽校」、「姨捨の棚田」、そしてその水源をもつ「大池の森」などでの定期的なフィールド活動の中で、四季の巡りを感じ生き物と共に過ごし、実りを味わい大きなものに抱かれている感覚、多様性を受け入れる感性を養うことを目指した幼児教育を行っている。

自然の中の多様なテーマ

自然に存在するたくさんの要素との関わりから、
子どもたちは様々な体験を通して「気付き」を得ます。

植物・生物 水 人・地域 ある雨の日をきっかけに。

2025年8月4日

テーマ:
植物・生物/水/人・地域
年 齢:
3~5歳
ねらい:
雨を感じ、雨の日ならではの発見を楽しむ。やってみたいをやってみる。

活動内容

ある雨の日、みんなで拠点を置いているぼっこの周りにおさんぽに行きました。

いつもより水流の勢いのある水路に大興奮の子どもたち、

 

水路を上へ上へ辿って登っていきました。

すると水路から溢れ出た水たまりには、ドジョウがいることを発見!

掬えば捕まえられるような確率に、嬉しそう人たち。

お腹が空いたと先に帰る組と、まだ水路で生き物を探したいと残る組に分かれ

年長のお兄さんと混ざって一緒に残ることにした年少さん。

水たまりで網で掬っては、ぽたぽたと落ちる雫をじっと見つめ雨を楽しんでいました。

 

次の日も「また田んぼ行きたい!」と生き物探し大好きな2人の声から

行きたい子と一緒に再び田んぼを訪れました。

水路で「あー!いた!!!」「今のトウキョウダルマだった!」

「今いたのにな~」「Aくん、今そっちいった」「よしっ!」「そっちそっち!」

と、白熱するふたりはいつも水路に入り、網使いに慣れていて職人のよう。

 

一緒に来た子たちはタニシを探したり、

畔をぴょーんとカエル飛びしてみたり、

ぶどう畑のおじちゃん、おばちゃんに杏を取ってもらい木陰で食べたり、

過ごし方はいろいろ。

今日お目当てにしていたトウキョウダルマガエルも捕まえられて、この表情。

その次の日も、次の日もこの田んぼへ行くことが日課となったこの夏。

ここにくれば出会える生き物がいる魅力と、

見つけて捕まえることへの快感を何度も感じているようでした。

 

大人としてはそのあと生き物どうしようかと、

命の大切さを考えたらその場で逃がしていくのがいいのではという気持ちもありましたが

なんせ今は捕まえたいんだ!連れて帰りたい!という気持ちの強さを感じスタッフで相談。

拠点のぼっこでも生き物が住める環境を作れたらいいなという思いが出てきました。

最初の頃は逃がすまいと、

水が溜まっているところへケースや筒を持ってきてという様子でした。

スタッフが持ってきた「ターくんのちいさなおいけ」という絵本をきっかけに、

新たな池づくりをすることに!

 

もともと遊びで掘り続けていた大きな穴を活かして

水が土に染み込んでいかないようにブルーシートを敷き、

石、土入れて、セリを根っこから引っこ抜いて移植して、

俺たちの捕まえた生き物をいれる!と

やると決まればせっせと大忙し。

 

「むしまち」という名をつけた小さなビオトープのようなものが出来上がりました。

大好きなトウキョウダルマカエルを始め、

田んぼで見つけてきたドジョウ、おたまじゃくし、ミズカマキリ、オケラ、

ある子がお父さんと捕まえてきたザリガニなど、

生き物に溢れた夏を過ごしました。

 

 

 

あの雨の日をきっかけにまさかこんな展開が待っているとは!

今を、この瞬間を、

こんなに没頭できる子どもたちってほんとにすごいと感じます。

そんなひと時を一緒に大切に、

明日は、秋には、、、

これからどんなことが起きるのかワクワクしながら過ごしています。

 

 

 

子ども達のきづき

・雨、田んぼでの楽しみ

・生き物の過ごしやすい環境

・仲間と考えながら試行錯誤やってみる

事例に対する保育者の思い

雨の楽しみから始まり、

生き物を捕まえたいという熱い思いから命は大事だから逃がそうねと押し付けるのではなく、

今のやりたい気持ちにも共感しながら

段階を踏みながら命の大切さを伝えた。

大人で進めてしまうのではなく、

子ども自身がやってみよう、考えようとする余白を大切にした。

さらしなのさとしぜんほいくぼっこ NPO法人 さらしなの里自然保育ぼっこ

園の形態 特化型
代表者氏名 代表 : 北澤 美香
運営法人 NPO法人 さらしなの里自然保育ぼっこ
運営法人代表者名 北澤 美香
園の設立日 2016.4.1
認定日 2019.9.13
区分 認可外保育施設
住所 〒387‐0023 長野県千曲市八幡5393
エリア 北信
お問い合わせ先 TEL : 080‐9540‐4645 
FAX :  
MAIL : info.bokko@sarashina-bokko.com
ホームページ https://sarashina-bokko.com
定員数 未満児 : 3人 3歳児 : 7人 4歳児 : 7人 5歳児 : 7人 6歳(学童)以上 : 人
基本開所曜日 月、火、水、木、金
基本開所時間 8時30分~17時30分
延長保育の有無
園児募集 募集中
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