2025年11月28日

テーマ：

植物・生物

年　齢：

４歳児

ねらい：

園庭遊びの中で、自然と触れあってみよう。
おもしろい遊び方を言葉で友だちと共有して、一緒に遊んでみよう。

長い夏が終わり、秋がやってきました。

とある日･･･。園庭に出てみると前日よりたくさん落ち葉が落ちていて、「うわぁ～！」と歓声を上げる子どもたち。まずは近くの落ち葉を手やスコップで集めだしました。

「あつめてさ、ベッドつくろうよ！」

「いいね！」

「じゃあ、あっち（トンネルの近く）にもっていこう！」

手押し車で何往復も運んで、ほぼ園庭中の落ち葉が集まりました。

「ふかふかだね～」

「もっと（落ち葉）ほしいけど、もうないな～」

「（木を見上げて）あれがぜんぶおちてきたら、いいのにな･･･」

園庭中の落ち葉を集めてこの日は満足したのか、落ち葉遊びからほかの遊びへと移り変わっていきました。

その翌週の月曜日･･･。園庭に出ると先週とは比べものにならないくらいたくさん落ち葉が落ちているのを発見しました！！

「せんせい、おちばたくさんだよ！！」

「まえよりおおきなベッドつくれるかも」

張り切って、手押し車やスコップを取りに行く姿がありました。

「Aちゃんはもっていくひとになるから、Bちゃんはおちばをあつめてね」

「わかった～、いそいできてよ、すぐあつめちゃうから」

「たいへんだ、いそげいそげ～」

みんな急いで落ち葉を集めて、先週よりも大きなベッド作りを始めます。

「ふかふかかな～？」

寝心地チェックもばっちりです。笑

保育士も一緒に落ち葉を集めて、せっせと運んでいると･･･

ベッドは・・・？あれれ？？！

「せんせい～、すっごいいっぱいあつまったよ～」

「ほらみて～」

「せーのでうえに（落ち葉を）なげるとすごいんだよ～」

ベッド作りから、落ち葉が空中に舞う素敵な場所になっていました！！

落ち葉を見て「ベッドを作りたい」と始まったこの遊びでしたが、どんどん遊びが変化していきました。大人の発想だとどうしても凝り固まってしまい、「あれ？？！ベッドは･･･」と思わず言葉にしてしまいそうでしたが、とっても楽しそうな子どもたちの姿を見て、一緒に楽しくなった担任でした。

落ち葉をたくさん集める中で、最初はスコップで集めていました。途中でCちゃんが、「てであつめてもつと、いっぱいもてる」と気づき、「ねえみんな、こういうふうにもってみて」と伝えていました。

いろいろと経験する中で、”こうやったほうがうまくいくかも”をいう子どもたちなりの発見・気づきがありました。

日頃から園庭や戸外で遊ぶことが大・大・大好きな子どもたち。環境や自然、季節の移り変わりにもよく気がつくな～と日々驚いています。暑すぎる夏が終わり、さらに運動会を楽しみ、秋の自然と触れあえる心地よい季節がやってきたので、どうやって遊ぶのかな～と楽しみに見守っていました。

ただそこにあるように見える落ち葉でも、子どもたちにとっては最高な自然の玩具！！自分の思いや考えを言葉で友だちに伝え合いながら、同じものをイメージして作り上げようとする姿にここまでの成長を感じ、担任をさせてもらっている私としては嬉しく感じたこの遊びでした。自然豊かな環境の中で、のびのび子どもたちらしくたくさんこれからも遊んでほしいと思います。また、自分たちで発信する力も身についてきているので、保育者がどこまで援助するか、見守っていくか日々見極めて保育をしていきたいなと思います。