自然保育ってどんなもの?何がちがうの?

子どもにとって幼少期の豊かな体験が、その後の人生に大きく関わると言われています。 雄大な自然に抱かれながら心を開放し、子ども一人ひとりの可能性をのびのび育てること。 春に花を咲かせ、夏に青々と葉を茂らせ、秋に実をつけ、厳しい冬に新しい芽吹きの準備を進める大木を支えているのは、大地に広く深く張り巡らされた根っこ。

自然保育で子ども達の“人生の根っこ”を育みましょう!

自然の中で走って笑う。子どものワクワクがあふれでます

自然体験をとことん楽しむ

年間を通じ、さまざまなシーンで自然と触れ合います。 風の音や草花のにおいに包まれる。温かい日差しがギラギラ太陽となり、夕暮れが早く訪れる季節へ移り変わる。そして雪や氷の冷たさを味わう。日本の四季が与えてくれる贅沢な自然の変化を、五感でフルに感じながら毎日を大切に過ごします。

大人にとっては同じ風景でも、子どもには毎日が発見の連続。同じ日は二度とありません。自然のやさしさとたくさんの刺激の中で、子どもたちは自分が楽しむ方法を主体的に見つけていきます

保育者の温かい見守りが自由とルールを育む

趣向をこらした自然保育は、専門的な知識と経験を持つ保育者の下で安全に行われます。でも主役は子どもたち。大人は干渉しすぎず、あたたかく見守ります。子どもたちは安心感の中で自由に遊びながら、自分たちのルールを理解し、安全を確認しながら遊べるようになっていきます。

園庭を超え、さまざまな場所で多くの体験を

自然保育の認定を受けた園はすべて、園庭以外に自然とふれあうフィールドを持っています。森や山、畑、田んぼ、川などでの体験は、普段と一味違った多くの発見と驚きを与えてくれます。子どもの好奇心が柵のない自然の中で無限に花開きます。

信州の雄大な自然に囲まれて

長野県は全国4位の広大な県土の78%が森林であり、多様な地域性(村の数は日本一)、 全国最多の野外保育団体の存在など、子どもの豊かな体験活動のための環境が整っています。

懐深い自然の中だからこそ、育つことがたくさんあります。

自分を支える“自己肯定感”が育ちます

自然の中では、全ての子どもに主役になるチャンスがあります。他の子どもと比べたり競争するのではなく、それぞれが自由にいろいろなことを試し、考え、教えあうことで、ありのままの自分や友達を受け入れることができるようになります。多様な個性を持つ子ども達は育ち方も多様でいいのです。互いの違いを認めあうからこそ、子どもは本来持っている自ら学び成長する力を十分に発揮することができます。自己肯定感が高まれば、どんなことにもトライできる前向きな心が育まれます。

自由な発想力が身につきます

たくさんの自然体験を通して五感が研ぎ澄まされ、たくさんの好奇心や創造力があふれ、考える力も育ちます。子どもにとって自然はいつも刺激的。その中で芽生える発想力は、たくましく生きていく力につながります。

コミュニケーションが豊かになります

自然の中では、さまざまな体験を通して友達と助け合い、励ましあい、ぶつかり合いながら人間関係を学んでいきます。自然保育は、子ども一人ひとりが自分らしくいられる環境を大切にしますから、仲間にもやさしく接することがすることができます。お互いを認め合いながら心地よくコミュニケーションできる力を、遊びを通じて身につけていきます。

健康な身体が育ちます

自然の中で走り回ることで身体が鍛えられ、たくましく育ちます。「年長のおにいさん、おねえさんと同じように木登りしたい!」と憧れてちょっと背伸びをしつつ、楽しく努力することで身体能力が着実に向上します。

命や食の大切さを実感します

自然の中では、多くの命が生まれ、そして土に帰っていく場面に遭遇します。 自然保育では、農業体験や調理体験も積極的に取り入れています。自分で育てた食物をみんなと協力しながら調理する体験はまさに「食育」。人は食べたものでできていること。またそれによって生かされている命の大切さを実体験し感じとっていきます。

子どもが持っている自ら成長する力。自然保育はそれを大きく開花させます。

幼少期の子どもは遊びを通じてさまざまなことを学んでいきます。引っ込み思案の子どもがひとりで遊んでいても、徐々に仲間が増えていき、大きな輪に広がることもあります。いろいろなシーンで自分が仲間に認められる経験が、仲間の大切さを実感させ、コミュニケーション力や自己肯定感が育つのです。子どもの興味や得意はそれぞれ違い、多様性があって当然。 それを受け入れる保育をするから、すべての子どもが心から楽しいと感じ、のびのびと成長していけるのです。そうして人生の根っこが太く伸びていくのです。

自然保育は、自然の中でただ過ごすだけではありません。 保育者や保護者の適切な関わりの中で、多くの刺激を受けながら、思う存分活動し、心と体がたくましく育っていくのです。 あなたも体験しませんか? 子どもがまんなか!信州の自然保育

安全への配慮について

自然保育は屋外で過ごす時間が長いので、服が汚れたり小さなけがをすることもあります。保育者が安全管理に十分配慮するよう認定基準にも明記していますが、冒険したいと思う子どもの主体性や、子どもが自分の安全を守ることを学ぶチャンスも大切にしたいと考えます。 各園や保育者が、日々の活動の中でどのように安全に配慮しているかについて、詳しくは下記の「安全管理について」をご参照ください。

自然保育についての「よくある質問」はこちら

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