植物・生物 食 薪割りのようなくるみ割り

2025年10月23日

テーマ:
植物・生物/食
年 齢:
異年齢(1~5歳)
ねらい:
子どもたちが暮らしを生み出す瞬間を取りこぼさないように、今起こる関心ごとに注目していく。

活動内容

帰りの会の前、切り株に向かっている年少A君の周りに子ども~大人までが集まっている。

(薪割りの風景)

 

 

 

 

 

 

様子を見に行くと、A君が トンカチを振りかぶってクルミを割っている。

小さな的なのに、大きなモーションから、見事1~2回のトライでヒットさせている。

わたにぃ(園長)は思わず感心する。「どうしてこんな小さな的に、あの動作で当てられるんだろう?」

額の汗を、シャツをたくしあげて拭きながら、「もう一個持ってきて!」と声を発する。

今日のくるみ割りは、年中G君が去年のくるみを集め始めたところから森のあちこちで割る子が現れ始めた。

そのくるみ割りの熱を受け取ったのだろうか、一日の終わりにA君も「自分なりの割り方」で挑戦してみる。

 

写真のA君の姿を見てみると、「薪割り」が連想される。

 

近頃、ちいろばの暮らしの中で熱を帯びている「薪割り」が、A君の心に風景として入っていて、

斧とトンカチが、その心の風景の中で彼なりに重なったんだろうか?

近頃のこの空気感を知らずに初見でこのトンカチの扱いを見たならば、「使い方が違う‼」

ととめてしまいそうなところ、A君のちいろばの風景の受け取り方を想像できるからこそ、

容認できるこのトンカチの使い方。しかも、扱いがうまいのだ。見事にクルミは割れていく。

 

暮らしの中で起こることに、こうした想定外もある。人はその置かれた環境の中で、

知ってか知らずか影響を受け合いながら、その人なりに風景を自分の中に取り込んでいく。

僕(わたにぃ)は、受け取り合って生まれてくる子どもたちのこの想定外の姿を目の当たりにしたとき、

とても心躍るのだ。「あ~保育者で良かった」と思う。

 

関心を受け取り合って織りなす一日一日の積み重ねの先に、まだ見ぬ大きな世界との出逢いが待っている。

子ども達のきづき

子どもたちは日々熱を感じながら生きている。方々で起こる熱から一人ひとりが何を受け取り、消化し、どう自分ごとにしていくか常にアンテナを立てながら今を生きている。

事例に対する保育者の思い

「子どもたちは日々熱を感じながら生きている。方々で起こる熱から一人ひとりが何を受け取り、

消化し、どう自分ごとにしていく」のか、それを感じられる(保育の)心の構えを、

今日も明日も大切にしたいと改めて決意した一日。

にんていこどもえん ちいろばのもり 認定こども園 ちいろばの杜

園の形態 特化型
代表者氏名 園長 : 内保 亘
運営法人
運営法人代表者名
園の設立日 2012.9.23
認定日 2016.10.12
区分 認定こども園
住所 〒384-0704 南佐久郡佐久穂町大字八郡1974-1
エリア 東信
お問い合わせ先 TEL : 0267‐78‐3919 
MAIL : chiiroba_forest@LIVE.jp
ホームページ http://chiirobayachiho.wixsite.com/home
定員数 未満児 : 2人 3歳児 : 7人 4歳児 : 7人 5歳児 : 7人 6歳(学童)以上 : 人
基本開所曜日 月、火、水、木、金
基本開所時間 9時~14時30分
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