2025年8月20日

テーマ：

植物・生物

年　齢：

５歳児

ねらい：

・飼育を通して、蝶々の生態を知り、生き物への興味や親しみを深める。

クラスの前にあるパンジーに幼虫がついていることに気づいた子どもたち。

「なんの幼虫だろう。」「ちょっととれない（触れない）」「そうだ！（虫が大好きな）○○くんにお願いしよう！」

「これこれ、この幼虫」「いいよ！！」友達の助けを借りて、みんなで観察。

図鑑で調べると、ツマグロヒョウモンという蝶々の幼虫だとわかりました。

「この子がお父さんでこの子が赤ちゃんかな？」幼虫の大きさから想像して楽しむ子どもたち。

「本当にちょうちょになるの？」「さなぎになってなるんだよね？」そんな会話も聞かれ、クラスで飼育することになりました。

「パンジーの葉っぱを食べるんだって」パンジーの葉をとってあげると、もりもり食べる幼虫たち。

日ごとに大きくなる様子をみんなで観察しました。

「見て！大きいうんちしてる！笑」

数日後、蛹になった幼虫を発見！

「さなぎになった！」「なんかキラキラしているところがあるよ！」「なんでキラキラしてるんだろう！？」夢中になって見ていました。

蛹になってから一週間ほど経ち…

朝は蛹だったのに、蝶々が出てきてる！と子どもたちが発見！

「ちょうちょが出てきたよ！」「本当だ！！」みんな食い入るようにかごの中を覗き込んでいました。

「図鑑と一緒だ！」図鑑と見比べてみる子どもたち。保育士がオスとメスで模様が違うことを知らせると、「この子はメスだね」と気づいていました。

みんなで飼育した蝶々。蝶々になり、どうしようか？とみんなで話し合うことに。

「せっかくちょうちょになったし逃したくない」「でも、お父さんやお母さんに会えないんじゃない？外にも出られないし」「だったら外にカゴを持っていったらいいんじゃない？」色々な意見が出てきました。

改めてみんなで観察していると、カゴにぶつかっていることに気づき、「かわいそうかも…」となり、外に放してあげることに決まりました。

「じゃあね、ちょうちょさん！！」げんきでねー！」

幼虫に触れてみる子どもたち。「チクチクしてない！ぷにぷにして気持ちいいよ！」「なんだかくすぐったい！」

「血出してるよ！！」蝶々になったあと、赤い血のようなものがあり、子どもたちはビックリ！

「鼻血かなぁ？」「赤ちゃんを産むときみたいに血がでるのかなぁ！？」想像が膨らみます。

調べてみると、これは『蛹便（ようべん）』といって羽を伸ばすための体液で、余った分をお尻から出すようです。

なかには、うまく羽化できずに片方の羽が広がらなかった蝶々がいました。どうしようか？と話し合うと、「かわいそうだから放してあげたら？」「でも飛べないよ？」「あの木に花が咲いているから、あの木に登らせてあげたら？」と意見が出て、木のところに放してあげました。

何度か落ちてしまいましたが、「がんばれー！！」と声援を送り、木の上まで行くのを見守っていました。

これは抜け殻の蛹。

「あれ、キラキラ光っているところがないよ！」

生き物って不思議だね！

蝶々という身近な生き物を飼育する中で、幼虫から蛹、さらに成虫へ姿を変える様子を実際に見たり、それぞれの特徴に気付いたり発見したりした子どもたち。また、蝶々のことを考え、優しく関わったり、放してあげる姿も見られ、身近な生き物への親しみも深まったように思います。

蝶々の飼育のあとはカブトムシやクワガタを飼育して、お世話をしてあげています。身近な生き物とたくさん触れ合い、生き物への親しみや好奇心をたくさん育んでいってほしいなと思います。