2025年8月26日

テーマ：

植物・生物／人・地域

年　齢：

3歳から５歳

ねらい：

・セミに興味を持ち、見たり、触れたりしてみる。
・セミに触れながら、生き物の命にも関心を持つ。

毎日午後になると、保育園の周りの桜の木からセミの大合唱が聞こえてきます。午睡前にトイレに行くとトイレの窓から大きな声、「あれはセミだ！」「ぼくも知ってるよ。アブラゼミとか」などと話がはずみます。「つかまえたいな。」「「セミ見てみたい。」などの声が日に日に高まり、午睡前のわずかな時間でセミを見に行ってみることにしました。

「ヤッター！セミ取りにいくぞ～」とはりきって出かけます。

ところが、外に出たとたんセミの声がピタリとやんでしまいました。

「取りに行くって言ったのきこえちゃったかも・・・」「シ～～～！」

静かに木の上を見ているとセミを発見。そっと網をかぶせると意外と簡単に取ることができました。

「見たい、見たい」と虫かごの周りに皆集まります。

取れた、取れた・・・網をかぶせるとこども達も次々捕まえることができました。

「私だって捕まえたいの・・・」と頑張る年少さん。

近くを通った公民館の主事さんも興味津々。「それ！」とチャレンジ、捕まえることができて嬉しそう。

僕はセミつかめるよ。とつかんで見せるお友だちもいれば・・・

「ねぇ、これ噛まない？」と不安そうなお友だちもいましたが、周りのお友だちに「大丈夫だよ。」と言われて、つかむことができました。

園に戻って午睡の間ずっと鳴いていたセミ、降園の時間になり、セミをどうするかが話題になりました。

「持って帰りたい。」というこどもがほとんど、それでも保育士が「セミって大人になってから７日しか生きられないんだって・・・」と話すと、しばらく考えて「逃がしてあげる。」とすぐに逃がしたお友だちもいましたが、おうちで観察した後逃がすと決めたお友だちもいました。

・いっぱい鳴いている。

・あれはセミだよ。

・アブラゼミとかいるんだ

・木のところで鳴いてるよ。

・見てみたい。

・取りたいね。

・みんなが来たらセミ鳴かなくなっちゃった。

・セミ取るって言ったからかもしれない。

・網をかぶせたらすぐ取れた。

・これ、アブラゼミだ。

・触っても大丈夫だよ。

・セミって大人になるとすぐ死んじゃうんだってかわいそう。

以前から気になっていたセミの鳴き声、姿が見えないこともあり、こども達は「見てみたい。」「取りたい。」と話題にしていました。そこで、午睡前のわずかな時間で、取れるかどうかも分かりませんでしたが、網を持って出かけて行くと、意外と簡単に取ることができたので、こども達もより興味が沸いたようでした。

セミの抜け殻はよく拾ってきたりしていましたが、セミを実際に見るのは初めてという子もいて、触るのにもとても勇気がいったようでした。

虫が好きな子もいて、今はセミ取りが楽しく、家から虫かごを持って登園してくる子もいます。セミの命が短いことは伝え、大事にすることは意識しているようですが、せっかく興味を持っている今なので、取って逃がすだけにならず、もう少しセミのことや他の虫のことに関心を持っていけるように関わっていきたいと思います。