さかのぼること5ヶ月前…。3〜5歳児の皆んなでさつまいもの苗を植えました。
「寝かせて植えるんだって」「やさしく触ってあげないと折れちゃうよ」と年長さんが年下のお友達に教えてあげながら協力して植えています。
「いつとれるの?」「焼きいもしたい!」「早く食べたいね」「大きくなるかな」とすでに期待いっぱいの子どもたち。
夏の暑さが厳しくなるまでは、水やり当番を決めて毎日水やりを頑張りました。「だんだん伸びてきたね」「この葉っぱ枯れちゃいそう」と苗の変化に気づく姿もありました。
そして10月。待ちに待った収穫の日!
「もうお芋が見えてるよ!」
「折れないようにするんだよ」「さつまいものお尻が見えるまで掘らなきゃ」「引っ張ると千切れちゃうからね!」「もっとそっちも掘ってよ〜」「大きすぎて掘りきれないよ…手伝って〜!」
と土で汚れることも気にせず夢中になってさつまいもを掘りました。
苦労の末ようやく掘り上げたさつまいも…!
「ええ〜!大きすぎる!」「食べ切れるかな」「早く食べたい!」「こっちのお芋の方が大きいんじゃない」「こっちはめっちゃ細い」
大きさや重さ比べをしたり、食べることに期待を膨らませたり。収穫の喜びを噛み締めていました。
すぐに食べたい気持ちもありますが、しばらく寝かせておくと美味しくなることを子どもたちに伝え、芋煮会の日まで楽しみに待つことにしました。
芋煮会の前日…
年長さんが芋煮に入れる野菜や豆腐などの具材を近所の商店までお買い物へ。どういった言葉遣いで話したらいいかな?どのくらいの声の大きさで伝えたら聞こえやすいかな?ということを事前に子どもたちと考えてから出かけました。
ドキドキしながらも、一人ずつお店の方に欲しいものを伝えたりお金を払ったりするやり取りを経験しました。
「にんじんください。」「500円でお願いします。」
「めっちゃ重いな…」「豆腐ってこんなに重いんだね」「じゃあ代わりに持ってあげるよ」と重い荷物を子どもたち同士で協力しながら園まで責任をもって持ち帰ります。
そして、いよいよ芋煮会当日!
普段からお世話になっている地域の皆さんをお呼びして開催しました。
年長さんは自分たちで買ってきた野菜や育てたさつまいもを切ります。以前の調理体験の経験から「ねこの手で切るんだよね」と話しながら慎重に切っていました。
年中さんと年少さんは焼きいもの準備です。「どうして新聞を水に濡らしちゃうの?」「ちゃんと巻かないと燃えちゃう」と新聞やアルミホイルで包む意味を考える姿も。「うまく巻けない…」と苦戦しながらも食べたい気持ちを胸に頑張っていました。
具材の準備が整ったら、大きなお鍋に入れて煮込んでいきます。
「煙がくる〜!」「あっちにいって〜!」「火が弱くなっちゃったって!もっと風をおくって火を強くしないと!」「服がウインナーの匂いになっちゃった」
と煙の香りや焚き火の温かさを肌で感じながら出来上がりを見守ります。
待つ間に、地域の方からのお楽しみも。用意してくださったペープサートとともに、『手のひらを太陽に』を園の皆んなで楽しく歌いました♪
芋煮の出来上がりを待つ間、楽しみにしていた焼きいもをいただきます。「甘い〜!」「ほっぺたが落ちちゃいそうだよ」「もっと食べたい」
念願の焼きいもにとっても嬉しそうな子どもたちでした。
完成した芋煮は地域の方々と机を囲んでいただきます。いろいろなお話に花を咲かせながら、美味しくいただきました。地域の方々とも素敵な交流の時間になったね。