植物・生物 空・天気 人・地域 食 今日の給食から〜一茶俳句献立週間5日目(最終日!)〜

2017年5月15日

テーマ:
植物・生物/空・天気/人・地域/食
年 齢:
全クラス
ねらい:
地域に縁のある小林一茶をより身近に感じてもらい、俳句と食を楽しむ。

活動内容

今日で最終日の一茶俳句献立週間

今日は柏原保育園の様子をお伝えします。

午前中、栄養士のもとに1人の女の子が、よもぎあったよー!」

「わくわくひろばでとったの」

と園舎裏で遊んでいて見つけたよもぎを持ってきてくれました。

そのまま給食室へ行き、

「給食のせんせーい!お願いします!」

 

今日のおやつは、

この俳句にちなみ、「そこらの草も餅になる」という献立名のよもぎ団子です。

よもぎは、これまでお散歩に出かけた際などに子ども達が摘んできてくれたものを使います。

今年は春先気候が暖かくなるのが遅く、よもぎの伸びも遅かったため、

どのくらいとれるかなあと心配していたのですが、

みんな上手にとてもたくさんとってきてくれました。

 

*お昼の時間*

子ども達とお昼を食べながら、一茶俳句献立の話をしました。

「今日のおやつはこれでしょ」

「この白いの、雪でしょ。」

この雪みたいな白いふわふわのプリンみたいなおやつ食べたよね、と話すと、

「雪はシャリシャリのかき氷みたいだけど、おやつのはふわふわだった」

「おいしかったよ」

と話してくれました。

この葉っぱ、なんだか覚えてる?と聞くと、

「よもぎだー!」

においするの知ってる?と聞くと、

「知ってるよ、とった時ににおいしたもん」

「においしたい!」と栄養士が持ってきたよもぎのにおいをかいでみたいという声があがりました。

においをかいで、「あ、よもぎのにおいだー!」ととった時のことをちゃんと覚えていました。

 

こちらのクラスはちょうど給食の先生と一緒にお昼を食べており、

今日のおやつの草もちをこれから作ってもらうという話をすると、

「おいしい草もち、よろしくお願いします!」

とみんなに頼まれ、「上手にできるかなあ、頑張ります」と責任重大!

※余談ですが、

今日のお昼のメニューのひとつ、「肉団子スープ」を食べていると、

「このお汁のお肉、給食の先生がこやって混ぜて、丸めて、焼いたんでしょ」

「給食の先生が作ってるとき、窓からのぞいて見てたんだ」

という話をする子が何人かいました。

遊びで見つけたよもぎを持っていく子がいたり、一緒にお昼を食べながらおやつの話をしたり、調理室や給食の先生の存在が近い自園給食の良さを改めて感じました。

 

子ども達のきづき

*おやつの時間*

無事、やわらかく緑色もきれいよもぎ団子が完成!

よもぎ団子を家庭で食べた経験がない子もいることや、緑色とよもぎ独特の香りから、苦手な子もいるかなあ・・・

と少し心配していたのですが、

「おいしーい!」

「見てー!よもぎの色!」

「もっとまずいかと思ったら、おいしかったー!」

年長児は外のテラスで食べていました。

外で食べるとまた、気持ちがよくていいですね。

 

年少クラスでも、「おいしいー!」とおかわりする子もいて、大好評!

 

年中クラスでは、

「やねよーり、たーかーい、こいのーぼーり〜♪」

「歌うとよく泳ぐんだって」

とござを敷き、こいのぼりを見ながら食べていました。

こちらも「おいしーい!」と大好評!

「一茶さんは手で食べてるね」

「一茶さん、そのよもぎでお母さんに作ってもらったのかなあ」

そして何人かの子から、

「お母さんにも作ってもらおうかなあ」

「お家でも作ってもらうのー!」

との声が!

事例に対する保育者の思い

よもぎがやわらかい今の時期だからこそできるよもぎ団子、

もちつき機を使用した簡単レシピなので、ぜひお試しください。

〈材料〉  作りやすい分量
(直径2~3㎝程度の団子30個分)
ごはん   450g
上新粉   200g
湯     3/4カップ強
よもぎ   50g

重曹     少々
きな粉   1/2カップ
砂糖    大さじ5強
塩     少々

〈作り方〉
〈ヨモギの下ごしらえ〉
① ヨモギをよく洗う。
② たっぷりの湯を沸かし、①を入れる。
③ ヨモギが煮立ったら少量の重曹を振り入れてゆでる。
(ヨモギが浮き上がり、湯がこぼれるようであればさし水をする)
④ やわらかくゆであがったら、ざるにとって流水にさらす。
〈草もち〉
① ゆでたヨモギの水を絞る。
② 鍋にごはんとお湯を入れて弱火で5分煮る。
③ 熱いうちに②の中に米粉を入れて混ぜ合わせる。(この時点では粉っぽくて大丈夫です)
④ 餅つき機の中に③を入れて、約8分蒸す。(※もちつき機がない場合は蒸し器で蒸かす)
⑤ 餅つき機のつきをスタートし、ヨモギをちぎって少しずつ加えていく。
(しゃもじで硬さをみて、硬いようなら湯を入れて調節してください)(※もちつき機がない場合は、すり鉢ですりつぶす)
⑥ ヨモギがきれいに混ざり、団子になったら、餅つき機から取り出し、食べやすい大きさに丸めて、砂糖と塩を混ぜたきなこをまぶす。

おやつの後、給食室の辺りから子ども達の元気な声が聞こえてきました。

「給食のせんせーい!おいしかったよー!」

「ぼく、6個も食べたよ!」

「私は5個!」

自分たちでよもぎをとった経験と一茶かるた、新緑のきれいな気持ちのよい気候の中、こいのぼりを見ながら食べたこと、様々な経験が重なり、より楽しくおいしくよもぎ団子が食べられたことと思います。

今回の一茶俳句献立週間はこれで最終ですが、子ども達がとってっくれたよもぎはまだたくさんあるので、これから蒸しパンとあんこのよもぎ団子にしていただく予定です。

一茶俳句献立も、これで終わりでなく今年度もう一度取り入れたり、他にも地域にある文化や自然、伝統食を取り入れた献立、子ども達の遊びや興味関心を広げられるような給食を、保育者、調理員、栄養士が連携をとりながら提供していきたいと思っています。

しなのちょうりつかしわばらほいくえん 信濃町立柏原保育園

園の形態 普及型
代表者氏名 園長 : 柳澤 美香
運営法人 信濃町
運営法人代表者名 信濃町長
園の設立日 1963.7.1
認定日 2015.10.13
区分 保育所
住所 〒389-1305 上水内郡信濃町柏原2571-1
エリア 北信
お問い合わせ先 TEL : 026-255-3740 
FAX : 026-255-3740 
MAIL : kasiwa-h@town.shinano.lg.jp
ホームページ https://www.town.shinano.lg.jp/
定員数 未満児 : 30人 3歳児 : 25人 4歳児 : 25人 5歳児 : 25人 6歳(学童)以上 : 0人
基本開所曜日 月,火,水,木,金,土
基本開所時間 7時30分〜19時
延長保育の有無 要問合せ
園児募集 要問合せ
保育者募集 要問合せ