2017年1月26日

テーマ：

人・地域／食

年　齢：

全クラス

ねらい：

食材を五感で感じ、親しみをもつ。
郷土食を味わう。

信濃町の保育園では、毎日給食に使用する食材の一部を子ども達に紹介しています。

「豚肉・じゃが芋・玉ねぎ・にんじん・しょうが・にんにく、これで給食の先生が作ってくれるのは何でしょう？」とクイズ形式にしたり、

（→答えはみんな大好き！カレーです！毎月登場するおなじみのメニューなので、子ども達は「カレーでしょ！」とすぐに分かってしまいます。）

時には、食材を見えないように隠して、においをかいだり、触ってみたり・・・

日を重ねるごとにどんどん食べ物や料理に詳しくなっていく子どもたちに負けないように、手を変え品を変え、食べる楽しみが増えるように食材を紹介しています。

さて、今日のおやつはなんでしょう？

昨日のおやつの時間に、使っている食材のにおいをかいでもらいました。

においをかいで、この表情・・・

ちょっとにおいが強い食材です。

「しょうが！」

「にんにく！」

「ねぎの仲間？」

「ぎょうざ！」

「しゅうまい！」

「なんとかせんべいのやつ・・・・？」

「分かった！にらー！」

大正解！！！

じゃあ、これで作る料理は何でしょう？

「お汁に入るのかなぁ・・・」

「わかったー！にらせんべいだー！！」

そう！今日のおやつはにらせんべいです。

「おいしーい！」

「これ、大好きだから、牛乳先に飲んじゃって、後で食べるんだ♪」

「お家にもにら、あったよ」

じゃあお家でもにらせんべい作ってもらえるねと言うと、

「作れないと思う・・・」

そんなリクエストにお応えして、

【保育園のにらせんべいのレシピ】

〈分量（７～８枚分）〉

薄力粉　　　　　１カップ

スキムミルク　　大さじ４

にら　　　　　　１/２束

みそ　　　　　　小さじ５

砂糖　　　　　　小さじ５

水　　　　　　　３/４カップ

油　　　　　　　適量

〈作り方〉

①　にらは１㎝程度の長さに切る。

②　ボウルに薄力粉・スキムミルク・砂糖を混ぜ合わせる。

③　②に①・みそ・水を加えて混ぜ合わせる。

④　フライパンに油を熱し、③を食べやすい大きさに流して焼く。

完成！！

保育園のにらせんべいはスキムミルクが入ります。

たんぱく質とカルシウムが摂れます。

にらせんべいが大好きな３歳児さん、おかわりに行列ができていました。

にらが苦手だったけど、にらせんべいなら食べられた！という子もいるそうですよ。

毎日の継続で行っている食材紹介。

子ども達自ら、においを嗅ぎたい、触ってみたいという声が上がったり、

前もって献立表をチェックしている子がいたり、

においを嗅ぐものを持っていくと「なんかくさいにおいするんでしょ」と段々こちらの意図が分かってきてしまっていたり・・・勘がよくて驚きです！

保育園でも先生としてよくお世話になっている、最近よくご厚意でかぼちゃを提供してくださる地域の方にいただいた、白い皮のかぼちゃを持って行くと「○○先生にもらったかぼちゃだー！」とすぐに声が上がったりします。

また、「食材から料理を考える」「給食のメニューを知る」ということも最近は慣れてきて、的確に料理名を当ててくれるので、とても驚いています。

郷土食のにらせんべい、今は家庭で食べる機会も減ってきているかもしれません。

郷土食を給食で食べて知るということと併せて、食材や料理をすること、料理をする人に関心を持てるような、楽しい食育活動になるよう、これからも工夫して取り組んでいきたいと思っています。