土 植物・生物 水 空・天気 人・地域 カエルみーつけた‼︎

2019年5月30日

テーマ:
土/植物・生物/水/空・天気/人・地域
年 齢:
3歳児
ねらい:
・身近な動植物に親しみを持って接し、生命の尊さに気づき、いたわったり、大切にしたりする。

活動内容

暖かい日が増え、柏原保育園からよく見える黒姫山の山頂の雪もほとんど解けてきました。子ども達も散歩に行くたびに山を見て、「黒姫山が緑色になってきたね。」と季節が移り変わってきたことを感じています。

今年は4月の中旬頃になっても園庭に雪が残っていて、なかなか園庭で遊べない日が続きました。その分、園外にお散歩に出かけて冬の雪解けや歩く道の草花・風・生き物などとの出会いから春の訪れを感じていました。

その中で、年少さんになったりんごぐみの子ども達が最初に興味を持ったもの…それは…“カエル”でした。

カエルを見つけると大喜びな子ども達。捕まえられる子はすぐに手でカエルを持ち、「捕まえたー‼︎」とお友達や保育士に自慢気に見せてくれました。

手でカエルの感触を味わったり、近くでよーくカエルを観察していました。
「カエルさん触ってみてどうだった??」と聞いてみると、「ベタベタしてた!」「ムニュムニュだった」「柔らかかった」などと、それぞれに触った感触を教えてくれました。

それを聞いて、また他のお友だちもカエルに興味を持ち、触ってみたい!近くで見てみたい!と日に日にカエル探しをする子が多くなり、手で触れる子も増え、カエルブームになりました。

毎日のように「虫見つけたいー‼︎」と園庭や園舎裏の広場でカエル探しを楽しみました。

そして、5月の連休明け…暑い日も増え、保育園の周りの田んぼにも水が入り始めました。

すると‼︎りんごさんにとって、事件が。。

いつものように、園庭でカエル探しを楽しんでいたのですが…片付けの時間になると泣き出してしまう子が…。聞いてみると、「カエルさんいなかったー」「見つけたかったー」と。
なかなかカエルが園庭では見つからなくなってしまったのです。

そんな時に年長さん・年中さんと一緒に給食の先生からお願いされて、お散歩でヨモギ採り出かけました。

そこで、まさかの出会いが‼︎ヨモギを見つける中、カエルをたくさん発見‼︎「カエルだぁ!」とヨモギ採りもそこそこにカエルを捕まえ始めたりんごぐみのお友だち。

帰ってきて、本を見ながら、

「葉っぱのたくさんあるところが好きなんだね」
「水のあるところが好きなんだね!」
「田んぼにいるんだね」
と納得していました。

その後もお散歩で田んぼの周りに行くことが楽しみな子ども達です。

子ども達のきづき

カエルを園庭で捕まえて、手に乗せてカエルを見たり、触ったりしていた子ども達。しかし、手にカエルを持っていると、ちょっとした隙にカエルがピョーンと逃げてしまったり、他に何もできなくなってしまいます。

そこで、何かに入れておこうと、考えた子ども達。カエルが逃げないようにと、お砂場道具の中で1番底の深いバケツを見つけてきました。
しかし…カエルはよじ登って、ピョーンと逃げてしまいます。

「どうすればいいのかな…」
「フタをしたらいいかな?」
とバケツにちょうどぴったりサイズのフルイを見つけて、かぶせました。

「カエルさん逃げないよ‼︎」と満足気。

しかし少しすると新たな悩みが…
「カエルさんが見えないなあ。」

そこで子ども達が考えたのが、「年長さんのお部屋の前にある、ザリガニが入ってるみたいなのがほしい!」と年長さんが持っていた透明な飼育ケースを思いつきました。

今度は飼育ケースに入れてじっくり観察しました。

飼育ケースにいれて嬉しそうな子ども達。
捕まえて、ケースに入れるのが楽しくて、捕まえては入れて、捕まえては入れて……。

しかし、この暑さの中で、ただケースに入れられっぱなしのカエルさん。だんだん弱っていって、干からびてしまいました。
「カエルさん動かないね。」
「寝てるのかな?」
子ども達も心配そうにケースを覗き込みました。

すると、次に捕まえた時には、「カエルさんは葉っぱが好きなんだよ。」と葉っぱやお花を入れてあげる子。

「カエルさんはお水が好きなんだよ。」と水を少し入れてあげたり、霧吹きで水をかけてあげる子。

ただただ捕まえてはケースに入れて楽しんでいたところから、少しずつカエルにいい環境を作ってあげようと工夫するようになりました。

そして、お家の方のご協力で、カエルの卵を持ってきていただきました。「これ何?」と初めは分からなかった子ども達。おたまじゃくしが生まれたのを見て、カエルの卵だったことを知りました。
無事卵からおたまじゃくしが孵化し、100匹以上のおたまじゃくしが…。

早速興味津々の子ども達。よーく見てみたくて、なんと手で捕まえては手のひらに乗せて観察。
嬉しそうな子ども達と反対に、苦しそうなおたまじゃくしさん。

そこで「おたまじゃくしさんが苦しいって言ってるよ。なんでだと思う??」と子ども達に問いかけてみました。
すると「水から出ちゃったから。」「手の上は熱くてやけどしちゃうかな?」などと、子ども達なりによく考えていました。

観察したいという子ども達の気持ちと、おたまじゃくしのことを、考え…。水に入ったまま観察できたらいいね、とカップですくって見ることにしました。

「見て、捕まえたよ。」
「まだ手がないね。」

これから無事カエルになるでしょうか。子ども達の興味はまだまだ続いています。

事例に対する保育者の思い

自然の中で散歩したり、遊んだりすると日々色々な出会いや発見があります。同じ散歩コースを歩いても、1ヶ月・1週間・1日違うだけで子ども達の反応も変わってきます。季節の移り変わりを見つけたり、その日の天気によって違う景色が見えたり、農作業をしている人に出会ってどんなことをしているか聞いてみたり…と新しい発見や出会いで子ども達の興味も深まっていることを、実感しました。

自然の中でたくさん遊びながら、興味のあることを見つけたり、その変化を楽しんだりと、じっくり好きなことに向き合える時間や環境を大切にしていきたいなと思います。

しなのちょうりつかしわばらほいくえん 信濃町立柏原保育園

園の形態 普及型
代表者氏名 園長 : 柳澤 美香
運営法人 信濃町
運営法人代表者名 信濃町長
園の設立日 1963.7.1
認定日 2015.10.13
区分 保育所
住所 〒389-1305 上水内郡信濃町柏原2571-1
エリア 北信
お問い合わせ先 TEL : 026-255-3740 
FAX : 026-255-3740 
MAIL : kasiwa-h@town.shinano.lg.jp
ホームページ https://www.town.shinano.lg.jp/
定員数 未満児 : 30人 3歳児 : 25人 4歳児 : 25人 5歳児 : 25人 6歳(学童)以上 : 0人
基本開所曜日 月,火,水,木,金,土
基本開所時間 7時30分〜19時
延長保育の有無 要問合せ
園児募集 要問合せ
保育者募集 要問合せ