植物・生物 人・地域 つくる お家を作ろう!

2018年11月16日

テーマ:
植物・生物/人・地域/つくる
年 齢:
4歳児
ねらい:
・友だちと一緒に思いや考えを伝え合いながらイメージしたものを作ろうとする。
・身近なものを遊びに取り入れ試行錯誤しながらやってみようと挑戦してみる。
・道具に興味を持ち使い方を知る。

活動内容

保育園の木々はすっかり落葉しだんだんと冬に近づいて来ています。

保育園から見える黒姫山も先日白くなり、昔から「黒姫山が3回白くなると里も白くなる」と言われているそうでついカウントダウンしてしまいます。冬の訪れはもうすぐそこまで来ています。

 

寒くなってきていますが、寒さに負けず元気いっぱいの子どもたちです。わくわく広場で遊ぶことが大好きな子どもたち。そんな中ある日「木のお家を作ってみたい」「みんなで遊べる大きなお家を作ってみたい」と子どもたちから出ました。

 

「どうやって作るんだろう?」から始まりある子が「そう言えば!」と走り、、

 

「ここを見ながら作ればいいんじゃない?」と。

保育園の隣には今まさに家を建てている真っ最中。それを知っていた子が思い出して見ていました。

 

「なんか棒みたいなの建ってるね」「あそこには壁みたいなのになってるよ」など、よーく観察しながら

「よし、真似しながらやってみよう!」と家作りが始まりました。

まずは材料集めから。わくわく広場には竹の棒があったので「これで作れるかなぁ〜?」

「どうやって建てる?」「穴をほって埋めてみたらどうかなぁ?」と考えながら作る子どもたち。

石がごろごろ入っているので掘るには中々の力仕事。それでも諦めずに掘り続けます。「宝探ししているみたい!」なんていう子も。

柱が建つと「次はどうしているか見に行ってみよー!」と建設中の家を見に行き「次は壁みたいなのあるね」

 

「よし、次は壁だ!」と次の段階に取り掛かります。

 

「大工さんは金づちでとんとんってしてるよね。金づちでやってみたい!」となり

本物の金づちでとんとん!

なかなか釘が刺さっていかず苦戦しますが諦めずに何度も挑戦します。手が痛くなったら友だちと交代。

「よし!次は屋根も必要!雨が降っても濡れないように。雪も降ってくるから屋根もなくっちゃね!」

「手伝って!高くてのせられない」

「はいよー!今行くね!」

みんなの力を合わせて木の棒で屋根作り。

 

手が届かず困っていると、、

「これでやってみたら届くかな?」と竹の棒を持ってきて手伝う子も。(周りにあるもので使えるものを探してくる姿に驚きです!)

他にもこんな姿が、、

 

「あそこ穴空いてるみたいだよ!」屋根をよく見ると隙間が。

高くて下から木の枝を投げてもすぐに落ちてしまったり届かなかったり。

すると、木の家の所は土手になっているので土手の上に登り

「それ!!」

「できた!」上手く屋根にのりました!

まだまだ子ども達の“木の家”へのイメージには遠いようで、

「家にはお風呂もあるよね」「洗濯物を干すところも必要だね」「屋根にワラをのせてみたらいいんじゃない?3匹の子ブタみたいなの」などなどいろいろな家のイメージがあるみたいです。

子ども達のきづき

柱を建てるときのこと。

石が沢山埋まっていて子どもたちが砂場で使っているスコップでは穴を掘るのは難しく、、

「先生たちとこ大人が使うスコップだったら簡単に掘れそうなのに」と。「使ってみる?」と聞くと「やってみたい」と言うので用意してみました。

「先がとんがってるから硬い土でも直ぐに掘れちゃう!」

 

運ぶときに「重たい」と言っていた子ども達で、使ってみても始めは扱いづらそうにしていました。でも、「作りたい!」の気持ちが大きく使いにくそうでも諦めず行う子ども達です。

 

穴を掘って竹の棒を埋めてもすぐに倒れてきてしまいそうになると、「もっと土をかぶせて埋めていけばどうかな?土持ってくる!」と言うことになりました。

スコップで土を掘って埋めていたのですが何度も運ぶのは大変。「なんかいい方法はないかな?」と言うと他の子が「あれを使えばいいんじゃない?」とどこかへ。「持ってきたよ!これ使ってやってみよ!」と砂場で使っている二輪車でした。

 

“土を掘る人”  “運ぶ人”に分かれてやってみることに。「これはいいね!」「簡単だね!」と分担に分かれると簡単に出来ることに気が付いたようです。仕事もはかどりました。

 

金づちを使っていると、「屋根の枝が目に刺さりそう。危ないから切らないと!」「ノコギリで切ればいいんだよね。」と。

危ないと思ったらそのままにするのではなくどうしたらいいの考えながら自分の力でやってみようとする姿が見られました。

 

こんな姿も、、

土が必要で掘っていると大きな穴が家の隣に。それを見て「竹の棒を持ってきて水道みたいになるかも」

そして水を流すと「流れた!」

でも、水を流していると竹の棒がずれてしまい手で押さえていないといけなくなり

「わかった!ヒモで縛ろう」ということに。

「これでもう大丈夫だね!」

水道は完成です!!

 

事例に対する保育者の思い

“家を作りたい”と始まった活動。ちょうど保育園の隣に建設中の家があったので子ども達は見ながら作ることを楽しんでいました。身近に家を建てる工程が見られて、子ども達もどのように家を作っていくんだろうと見ながら作ることができたことはとてもいい経験になったのではないかと思います。興味を持ったことを遊びに取り入れ、困った時には友だちと考えを出し合いながら解決していく。大人がすぐに答えを出すのは簡単ですが、子ども達で考えて作ることで出来上がってきた家に愛着を持ちみんなで大切にしようという気持ちも芽生えます。また出来上がった時の達成感を一緒に作った友だちと共有でき仲間の大切さや友だちがいたからという心の支えにもなると思います。

そういった気持ちを大切にしていき、これからの生活にも今回の経験を活かしていけたらと思います。

 

今回の活動で子ども達は大人が使う道具にも興味を持ちました。ただ使わせるのではなく、しっかり使い方やこうすると危ない使い方になるなときちんと使う前に話をしました。こうした話をした中で子ども達は道具の扱いも大切にし、自分や他の友だちも痛い思いをしないように気をつけて使うようになっています。危ないから子ども達には使わせないのではなく危険がない為にはどのように使えばいいのかをこれからも伝えていきたいと思います。

しなのちょうりつかしわばらほいくえん 信濃町立柏原保育園

園の形態 普及型
代表者氏名 園長 : 柳澤 美香
運営法人 信濃町
運営法人代表者名 信濃町長
園の設立日 1963.7.1
認定日 2015.10.13
区分 保育所
住所 〒389-1305 上水内郡信濃町柏原2571-1
エリア 北信
お問い合わせ先 TEL : 026-255-3740 
FAX : 026-255-3740 
MAIL : kasiwa-h@town.shinano.lg.jp
ホームページ https://www.town.shinano.lg.jp/
定員数 未満児 : 30人 3歳児 : 25人 4歳児 : 25人 5歳児 : 25人 6歳(学童)以上 : 0人
基本開所曜日 月,火,水,木,金,土
基本開所時間 7時30分〜19時
延長保育の有無 要問合せ
園児募集 要問合せ
保育者募集 要問合せ