植物・生物 人・地域 食 今日の給食から〜夏の恵みをいただきます!〜

2018年8月10日

テーマ:
植物・生物/人・地域/食
年 齢:
全クラス
ねらい:
旬の地域食材を知り、味わう。
食べ物とそれが出来るまでの過程に触れる。

活動内容

今年の夏は例年よりもとにかく暑い!

避暑地の信濃町でも、今年は例年にない暑さと晴天の日が多く、毎日プール遊びを楽しむ子どもたちの元気な声が聞こえてきます。

保育園で幼虫のときから見守っていたカブトムシの羽化や、園庭でつかまえたセミ、時には園舎内にオニヤンマやへび(!?)が涼みに来る姿が見られるなど、保育園周辺だけでも夏の自然を満喫しています。

信濃町の夏の風物詩といえば、やはりこれ!

とうもろこし!

信濃町では、有機質に富んだ火山灰土と、昼夜の寒暖差から甘くてとってもおいしいとうもろこしが育ちます。

町の特産品でもあり、様々な品種が栽培されています。

この時季は、子どもたちにぜひ信濃町のおいしいとうもろこしを、五感で感じ、地域の特産物に親しんでもらいたいと考え、おやつに週に1回、4週にわたりとうもろこしを取り入れています。

他ではなかなか食べられない品種もぜひ知り、味わってもらいたいとの思いから、道の駅や農家さんにご協力いただき、4回すべて品種を変えています。

未満児さんも興味津々の1回目は、

白と黄色のバイカラーの品種の「優味(ゆうみ)」です。

いつも年長さんが皮むきをしてくれます。

「今日は何色かなー?」

と話しながら、1回目とは思えない慣れた様子でどんどん皮をむいていくれる年長さん。

さすが信濃町っ子ですね。「お家でもやったことあるー!」という子も多くいました。

 

次に2回目!

この日は年長さんが毎年恒例のブルーベリーの摘み取り体験に出かけていたため、年中さんが皮むきをしてくれました。

この日のとうもろこしは、

全て黄色の粒のフルーツコーン系の品種の「ゴールドラッシュ」です。

年中さんはとうもろこしのひげに注目したようです。

とうもろこしの皮むきは皮とひげ、その中から出てくる黄色いきれいな実と、子どもたちの想像力を膨らませてくれる特徴ある形状をしているので、一緒に見ていてとっても楽しいです。

 

次に3回目!

なんとこの日は作っている農家さんも少ない希少な品種の

「ピュアホワイト」です。

この品種は生でも食べられるんだよと話すと、

「食べてみたーい!!!」

さすがにみんなのおやつがかかったとうもろこしを丸かじりはできないので、

ひと粒ずつ、皮むきをしてくれた年長さんにだけ特別に、味見を用意しました。

「あまーい!」と次々に手が伸びる子どもたちですが、中には

「ぼくはおやつのお楽しみにとっておく!」と頑なに我慢しながら

食べたい気持ちを抑えながら、お友達に味見を配ってくれる可愛らしい子もいました。

生のままでも、本当に甘くて瑞々しく、果物のようでした。

皮を全てむき終えた後は、

さすが年長さん!みんな進んでお片づけをしてくれました。

 

そして最後の今日、4回目は・・・・

黄色の粒がきれいなフルーツコーン系の「恵味(めぐみ)」です。

さすが3回目、1回目も上手でしたが、さらにスムーズ!

「見てー!バナナみたい!」

洋服ともとってもよく合っていますね。

これも生で食べられる種類だよと話すと、やはり・・・

「食べてみたい!」

今回も生でちょこっと試食。

「甘ーい!」「白いのよりももっと甘い!」

食べてみると確かに!生でも十分すぎるくらいに甘い!大人も驚く甘さでした!

 

今日は最後なので、1本だけちょっとお借りして、2歳児さんのお部屋へ遊びに行かせていただきました。

「とうもろこしだー!」と次々に集まって来てくれて、一人の子が皮を1枚ペロリとむきました。

すごーい!むいてもいいよ。と言うと、

みんなで少しずつ、皮むきをしてくれました。

最後の皮をとるのはやっぱり力が必要で・・・

2人がかりで力一杯引っ張りましたが、それでもやっぱり難しかったので、最後はお手伝いさせていただきました。

とうもろこしの皮むきはそれぞれの年齢で違った楽しみ方ができるので、おもしろいです。

 

 

 

子ども達のきづき

さすが信濃町の子は未満児さんもがぶりと食べるのも上手!

気づくと、1・2・3・4・・・・5個目!!!

みんな大好きなとうもろこしのおやつです。

道の駅に売っているとうもろこしの品種の一覧を見て、今日のとうもろこしはどれか確認しています。

4種類提供しましたが、これでもほんの一部です。

「おいしーい!」

みんなで一緒に食べるのも楽しいですね。

おかわりに長蛇の列ができていました。

「2個目ー!」

幼児さんもたくさんおかわりをして食べてくれていました。

信濃町のとうもろこしは甘いだけでなく、皮もやわらかく食べやすいのも特徴です。

事例に対する保育者の思い

今年も地元の農家さん、道の駅のご協力により、子どもたちにおいしいとれたてのとうもろこしを提供できることを有難く感じています。

子どもたちに地元の食材に慣れ親しんでもらいたいと考え、食べるだけでなくそれまでの過程も楽しんでもらえるよう、子どもたちが五感で食材を感じ、様々な経験をできる場を設けてあげたいと思っています。

〈おまけ〉

今年は初めて、未満児さんの砂場の横でミニトマトを栄養士の趣味半分で栽培しています。

すると、1人の子がプール遊びの途中で気づきました!

「トマトだ!」とひとつひとつ指を指しながら、よーく観察してくれていました。

トマトさんの絵本から作った看板の絵と実際の実を見比べて、「おなじ」「これも」と観察する姿を見て、1歳児さんの観察力と感じる力って素敵だなあと感じました。

食べてみたい?と聞くと、大きく頷いてくれたので、

昨日、おやつを食べ終えた後、一緒に収穫をしてみることにしました。

自分で靴も履いて、準備万端!

まず手にとったのは、

大きくて張りがある、立派な緑の実でした。

きっと、魅力的だったんですね。

先生がお手本で黄色い実をとると、

ちゃんと黄色い実を見つけて、黄色い実がなくなるまで、きれいに収穫してくれました。

全部とりおえるとすぐに、

収穫したトマトを大事そうに持って自らお部屋へ帰り、

みんなに見せてくれていました。

これを、今日、給食の先生にお願いして、1歳児さんの給食にだしてもらいました。

「おそとでとったやつ」と外を指さし、お皿にトマトを置いてもらうと他の給食には目もくれず、ぱくり!

あっという間に食べてしまい、おかわりもぱくぱく食べてくれました。

未満児さんに栽培活動は難しいですが、遊びの中で自然と目にしたり触れることができる環境を用意してあげることも食育につながるのではないかと感じました。

しなのちょうりつかしわばらほいくえん 信濃町立柏原保育園

園の形態 普及型
代表者氏名 園長 : 柳澤 美香
運営法人 信濃町
運営法人代表者名 信濃町長
園の設立日 1963.7.1
認定日 2015.10.13
区分 保育所
住所 〒389-1305 上水内郡信濃町柏原2571-1
エリア 北信
お問い合わせ先 TEL : 026-255-3740 
FAX : 026-255-3740 
MAIL : kasiwa-h@town.shinano.lg.jp
ホームページ https://www.town.shinano.lg.jp/
定員数 未満児 : 30人 3歳児 : 25人 4歳児 : 25人 5歳児 : 25人 6歳(学童)以上 : 0人
基本開所曜日 月,火,水,木,金,土
基本開所時間 7時30分〜19時
延長保育の有無 要問合せ
園児募集 要問合せ
保育者募集 要問合せ